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Retrospective...

イラストレーター/ライター遠藤イヅルの困った嗜好をばらす場所

【セダン蒐集癖】Vol.224 伝統的な3ボックススタイルも懐かしい U12ブルーバードセダン

2010-04-23 | セダン蒐集癖。
日本のファミリーセダンの代名詞、といえばカローラ、サニー、コロナ、そしてブルーバード。


ということもあって、このコーナーの登場率が高いブルーバード。
しかも、U12はこれで3回目です(^^;


そんな今日の一台は、さりげなさが魅力の好(高)バランス・サルーン、
U12の「ふつうの」セダンです(前々回は4DrHT、前回はSSS-Rだったので)。



このグリルはSSSかなあ


基本デザインがいいので、デビューした時に感じたフレッシュな印象は今も変わらず。
とはいえ、ワンモーションフォルムがあたりまえのご時世では、
ずいぶんとハナの長い、正統派3ボックススタイルはさすがにクラシカル。
でもまあ、そこが新鮮にも写りますね。


いまこういうハコハコしたセダン出したら売れないかなあ...


アーバンサルーン系の何もついてない1.6LのMTとか乗りたいなあ。
もう絶滅しちゃったんだろうなあ...(涙


>>ブルーバードってすごいな、と思うのが、このU12は1987年登場なのですが
その段階で8代め!
このあと、U13、U14、シルフィ初代、シルフィ2代めと続くんですけど、
そう思うとシルフィ2代めって12代めブルってことなのかしら。
イラレCS3がイラレ13っていうのと同じ?



>>はい、おなじみの北米仕様コーナーです!





>>1990~1992年まで、U12セダンは「スタンザ」の名前で販売されてました。U13になって、「スタンザ・アルティマ」となって、「アルティマ」になっていったのです。面白いね。
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【セダン蒐集癖】Vol.223 黒のスタンダードでハマを流したい...? 230グロリア

2010-04-19 | セダン蒐集癖。




というわけで、タイムスリップしたような風景にたたずむ230グロリア(後期型)です。
ナンバーだけ「500」で残念ですが、230の現役時代だとこの場所(福生)は
多摩ナンバーだったので、八王子ナンバー自体も無かったことになりますが、
細かいことは気にしない気にしない。

この21世紀も10年たった今、ieの生まれ年と同じ年に誕生した230が
まだこうして残っていることに感激&オーナーさんに感謝、ですよね。



230、ホワイトレターのタイヤにシャコタンで決めてますねえ。
うしろの米軍ハウスもシチュエーションを飾りますね。いい感じだなあ。


ieが買うとしたらノーマル車高ですけど、
出来れば刑事ドラマでつかっていたようなスタンダードとかの黒で、
ホイルキャップもひとつくらい外して、古い町並みを乗りまわしたい!
嗚呼、表題にはハマと書きましたけど、もうハマには古い倉庫街のようなものは
無いんですよね...。

230自体は、前期型のほうがそれっぽいのかな?
タクシー上がりだなんて...そこまでは望みません(爆




>>前に330のエントリーの時にも書いたんですが、ie、国産旧車も欲しい...。
このサイト(あのコルトを狙え)の方のように、21世紀に残された昭和を探して、
そこにマイ昭和カーを置いて、しげしげ眺めたい...(^^;
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【セダン蒐集癖】Vol.222 セダンの兄弟車が懐かしい...ホンダ・トルネオ

2010-04-12 | セダン蒐集癖。



セダンの車種の縮小が進み、いまや日本のセダン系で「兄弟車」というのは、どのくらいあるのでしょう。



かつては、いやつい最近まで、
ターセル・コルサ・カローラ2、カローラ・スプリンター、
カリーナ・コロナ、マーク2・クレスタ・チェイサー・ヴェロッサ、
セドリック・グロリア、スカイライン・ローレル・セフィーロ、
インスパイア・ビガー、アスコット・ラファーガ、
シビックフェリオ・インテグラSJ(涙)・ドマーニ、
サニー・パルサー、ギャラン・アスパイア、ファミリア・フォードレーザー...
などなど枚挙にいとまなし!



もう少し古くなるとリベルタビラとかオースターとかローレルスピリットとか
バラードとか出てきちゃうので割愛(^^;


で、今日はそんな兄弟車があったセダンの中から、「トルネオ」をピックアップ。





言うまでもなくアコードの兄弟車になります。
そもそもこのアコード(6代め)が日本向けボディだったこともあって、このトルネオも日本専売車種。


販売の系統的には前述のアスコット・ラファーガを統合した位置づけ。
ってことは、登場は1997年あたりか...もうそんなに前の車だとは。
全然デザインが古くなってないなあ。

アコードとは前後意匠が違う程度でしたが、この6代めアコード・トルネオ、
ieが黒モールが好き(汗)ということもありますが、下回りも締められていて
なかなか、かっこいいんじゃないかな?と思います。


ところで、トルネオといえばなぜか真っ赤な「ユーロR」を思い出します。
アコードにも用意されたこのグレード、ユーロと名乗りつつ欧州とは関係なかった、ということはおいといて、
ボディもわざわざ「ちょっとだけ3ナンバー枠」な1720mmだし、
エンジンは2.2Lで220PS!というH22A型(むろんDOHCのVTEC) が5MTのみとの組み合わせで搭載されてたり、と
「いかにもホンダ」なセダン!で、結構街中でも見たような気がします。
むしろトルネオのほうがアコードよりユーロR率が高かったような?




>>ユ―ロRまではいかずとも、十分スポーティだった「SiR」もあったんですよね。
なにしろ2LのNAで180psもあって、ie的にはこれでも十分じゃないかと思います...。


>>ちなみに本家欧州向けアコードには、「タイプR」があったはずです...ややこしやー。
それにしてもホンダって「一代限りのモデル」が多いイメージがあって、なんだか萌えますね(^^;

>>いま、こういう「スポーティ」で手頃なサイズのFF・2Lセダンって...日本にあるの?
セダンが売れない、のではなくて、「欲しいけど欲しいものが無い」
「種類が無いから売れない」のではないかな?
そんなに甘いものではないかな?
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【セダン蒐集癖】Vol.221 MGのサルーン ZBマグネットに英国のスポーツサルーン魂を見る。

2010-04-07 | セダン蒐集癖。

MGといえばマグネシウム、いやいや電車のMG/CPのMG(電動発電機)、
とかいろいろ想像出来るかと思うのですが(思わないかw)、
やはりMGといえば、われわれの印象では前述のようにTA、TD、B、C、ミジェットなど
2座スポーツカーのメーカーを作るメーカーという感じですよね。
でも実はMG、伝統的にサルーンを用意してました。



で、そんなMGのスポーツサルーンのひとつが、今日紹介するマグネットです。




このモデルは、ZB型で、リアウインドウのサイズ、2トーン・カラーからして、
バリトーンではないかと思われます。


ZBマグネットは、戦前のWタイプ⇒戦前~戦後の代表作Yタイプの後継車、
ZAマグネットの改良型。

かなり大きな車に見えますが、実際は4.3mあるかないかのサルーンです。
まあ、ジャガーMk2も実際には4.7前後の小さなサイズだったので、
当時としてはマグネットのサイズも大きめだったのでしょう。
エンジンもOHVの1.5Lと小さいのですが、MG-Aと同じBMC・Bタイプエンジン+SUツインキャブ!で、
快活なドライビングが期待できます。

優雅なボディスタイルでありながらも、
さりげなく高性能を主張するような、どこかしらスポーティに魅せるこの雰囲気は
さすがに英国車というところでしょうか。
すぐれたエンジン、モノコックなどの先端技術、そして当時では優れていたハンドリング、
そしてこの素晴らしいデザイン。
MGの最高傑作サルーンとまで称されるのはわかる気がしますよね。

そういえば敬愛する聖エンスー、聖小林影太郎氏もMG・ZBをかつて愛用していたと思います。




ところで、1920年代の創業という長い歴史を持つMGは、
この紆余曲折した、ある意味いかにも英国車メーカーらしい経緯を持っています。
記憶の限りで変遷を追えば、
モーリスとの統合、BMCとの合併、
そしてBMCはBLMC⇒BLとなり80年代まで存続、
その後MGはBLから分離したオースチン・ローバー・グループに含まれることに。
さらにそのローバーはローバーカーズになったりBMW傘下に入ったり、
でもこのグループは結局解体されてMGローバーになったり、でもやっぱりこれもダメで
ついに中国の企業、南京汽車の傘下に...。

でも、それでもしぶとくMGというブランドとオクタゴン(八角形)のマークは
いまなお残っている!これはある意味すごいですね...。





>>現在MGは英国の事業部門「MG UK」にMG-Fの発展版たるMG-TFがあるだけですが、
中国MGでは、まだ伝統のMGのスポーツサルーンが残っています。
2001年に登場し、2005年のMGローバー破綻まで製造されていたローバー75のMG版「MG ZT」が
さらにフェイスリフトを施されて生き残っているのです。
その名も、「MG7」。
サイドビューを見ると、ううむ、たしかにローバー75・MG ZTのまんまだなあ(^^;






>>一時期の英国車の代名詞たる傑作車、ADO16シリーズにも、MG版がありました。
MGの名に恥じない、スポーツサルーンとしてのポジションだったそうです。
ううむ、ADO16はいつかは欲しいなあ...。

>>MG1100/1300

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【セダン蒐集癖】Vol.220 前期型の「素」のY31HTはかっこいい

2010-04-02 | セダン蒐集癖。
このコーナー、最近Y31ばかりを取り上げてるような気がしますがw



今日取り上げるのは、Vol.217に続いてY31の「本来の姿」ともいえる、「前期型」。
またまた発見したのでさっそく紹介。



グロリアのHTですね。クラシックSVあたりかな?


対クラウンで思い切った戦略でスポーティに振ったY31は、それ相応に成功したクルマだと思うのですが、
案外いまだにこうして目にすることが出来ると、
あのころ憧れに憧れた自分にはなんだか嬉しい限り。


Y31はマイチェンで後期モデルも嫌いじゃないんですが、このシンプルなバンパーの前期型のほうが、
「あのとき」の衝撃(Y31が出た時、ほんとにかっこいいと思ったものでして)を思い出させてくれるんですねえ。



>>今となっては「小さい」5ナンバー枠いっぱいのサイズ、
もはや古典的になった感のあるVG20EとかのOHCのV6でゆるゆる乗れるわけで、
なんだかちょっと乗ってみたい。
だけど、もう中古車市場には出てこないし、あっても妙な改造車が多いような気もする。
このあたりのネオクラ国産車って好きな方も多いと思うんだけど、
入手には苦労しそうだなあ...。
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【セダン蒐集癖】Vol.219 イングリッド・バーグマンはどう思ったか?マツダ・ペルソナ

2010-03-24 | セダン蒐集癖。


ペルソナ。久しぶりに見ました...。1988年登場だから仕方ないか...。もう22年前のクルマなんだ(驚
なぜにホイルが金...(涙


「インテリアイズム」を標榜した内装はいま見ても斬新。
外観はベースがカペラであることを想像させないような、
当時はやりの背の低い4ドアピラーレスHTという、
マツダのバブル期を代表するクルマ?の一つです。

兄弟車のユーノス300も好きだったんだよなあ(ボソッ


ちなみに、内装デザインはほんとにすごいです。
灰皿が無い、グローブボックスがない、とかデザイン重視だったのも斬新(?)だし、
リアシートのクッションは四角いドーナツを二段重ねしたようなデザインで、
リアシート自体もデザインされていて「まんまソファー」な感じ。


いい画像がない...




Aタイプが布で、Bタイプが革シートだったような記憶がありますがどうだったっけねえ...。



最近で言えば日産のティアナもたしかに内装が売りですが、
あちらはセフィーロの後継だったりで
それなりにメイン販売のサルーンの中にモダンデザインを取り入れた、的なスタンスなので、
セダンが低迷し、スペシャリティセダンというジャンル自体が(日本車では)
ほぼ復活する見込みが無い昨今、メイン車種の派生なのに「内装が売り物」なんてクルマ、
もう出てこないのでしょうねえ。


あの頃の日本車は面白かったなあ(遠い目
ペルソナの後継車なんて、このキャラをさらに突き詰めたアンフィニMS-8だものね(号泣



それにしても、
イングリッド・バーグマンをイメージキャラクターに据えてたっていうのが
すごいですねえ。
ちなみに彼女は1982年に没しているので、このペルソナを見ることは無かったのですね。
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【セダン蒐集癖】Vol.218 英国王室のリムジン、ディムラーDS420

2010-03-15 | セダン蒐集癖。
このコーナー、ありとあらゆる「セダン形状」のクルマを取り上げよう!というのが主旨なので、
まだまだネタは膨大にあるのですが、「ふつう」過ぎても「掲載ネタ」として面白くないなあ
と素直に思う車種もあったりして、いろいろ頭を悩ませたりしています。


なので、こういう「!」っていうのが来ると、嬉しいわけなんですね(^^;

というわけで、今日の一台はこれ。












ミニキャブと比べていかに大きいかわかりますね


ディムラー(個人的にはダイムラーのほうが言いやすい)。DS420です。
ああ、こういう濃いの出しちゃうと後がねえ...つらいのよ(汗



デイムラーが1960年にジャガー傘下となったあと、さらにジャガーがBMCに吸収されてしまい、
より一層デイムラーがジャガーとの兄弟車化が進んでいた中で
デイムラー独自のデザインを持つ車種として登場したのがこのDSです。
ちなみにストレッチリムジンではなく、はじめからリムジン用として設計されています。


とはいえ、基本設計はあくまでもジャガーマークXだったため、
V型多気筒エンジンの搭載とはならず、なんとDOHCのL6、4.2Lという意外性があるのが特徴です。
まさかエンジンが直6とは思えないですよね、このゴーヂャスな車体で(^^;



手作りのような車種で、内装外装ともにきわめて丁寧に作られていましたが、
生産数の多い車種をベースにしていることもあってか、ロールスなどにくらべて
販売価格は半分以下以上というリーズナブルさ。
とはいえ、さすがはそれでもむろん高級車であることは間違いなく、
デイムラーらしく英国王室に重用され、
またあまたの英国領土でのショーファードリブン・カーとしての地位を誇っていました。





>>DS420は1992年まで製造されていたそうで、
最終モデルに近くなれば、見た目ほど古くは無いのですね。
この写真の個体が何年式なのかさすがにわかりませんが...
それにしてもなんともクラシカルでエレガントな一台ですよねえ。
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【セダン蒐集癖】Vol.217 いまなお現役Y31の創始期に出会う Y31セドリックセダン

2010-03-01 | セダン蒐集癖。
「いまなお現役」の長寿車といえば、セドリックのY31ですね。


このコーナーでも実は一度、タクシー仕様の民生化的なY31は取り上げていたのですが、
6ライトボディの「本来のY31」では無かったのも本音です。


でも、ついに久しぶりに見つけました!「本来のY31」を!





後期型でしょうかね。見分け方とかもう忘れ気味(*+_+*

小さめのヘッドライト、6ライト!
そう、これが本来のY31セダン!



いまセドリックはタクシー用にY31が残るのみですが、セドリックとしては
Y31の3代あとのY34まで至りました。
現在はセド・グロの後継としてフーガ(形式は初代Y50、現行Y51)になっていますので、
Y31は4代前!のクルマになります。登場は1987年!実に23年前。
これは、長寿車の中でもセンチュリーやデボネアクラスの「シーラカンス系」に
属するレベルです。
(初代センチュリーは30年、初代デボネアは22年)。


いやあ、やっぱり初期物はかっこいいなあ。



>>この個体がまた、5ナンバーボディのクラシックあたりというのが渋い。
このあと走り去る姿を見たのですが、オーナーの方の様子を察するに、
ワンオーナーなんだろな、って感じでした。

>>いま、こういう「誰でも買えるなんでもないセダン」が日本から無くなりつつある中、
タクシー専用とはいえ、Y31には長寿記録を塗り替えてもらいたいですね。
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【セダン蒐集癖】Vol.216 後付けセダンの現在形 スズキSX4セダン

2010-02-26 | セダン蒐集癖。
後付けセダンの大好きなieです。
ということで、今日のセダンは「SX4セダン」。





車内から劇撮!


後付けセダンは基本的に「小型ハッチ」を3ボックス化することが多く、
日本のメーカーではスズキやダイハツに数多く見られます。

スズキ カルタスクレセントセダン
スズキ エリオセダン
ダイハツ シャレードソシアル
など、当コーナーでも過去、何代か紹介しています。


これ以外にもまだカルタスエスティームなどもありますが、
どれも台数が少なく、街中で見かける機会が少ないので、
会ったときは即!確認するようにしています。


そんな「後付けセダン」のうち、最近出たのに全くと言っていいほど
見ることが無い(号泣)のが、この「SX4セダン」。


もとはライトクロカン風ハッチバックという新しめジャンルのハッチバックである
SX4のセダンバージョンですが、さすが後付けセダンを作り慣れているのか(^^;
はじめからセダンボディのデザインを含んでいたのか、
さすがイタルデザインというべきなのか、
とてもまとまりがあり、素直にカッコイイ。




SX4自体が国際戦略車という位置づけなのですが、北米仕様はご覧の通り
「なんでこんなにカッコよくなるんだろ?」ってなクールさ。


ちなみに日本・北米仕様は日本製(相良工場)、欧州向けはハンガリーのマジャールスズキ製です。
しかも、実はSX4ってフィアットと共同開発!なので、
フィアットでもライトクロカンSUVとして「フィアット・セディチ」として販売されています。




やべっ!これかっこいいじゃんか!



>>セディチ...って聞くとティーポの16V(セディチ・バルヴォレ=16V)を思い出す、
ワタシはちょっと旧いひと(大汗
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【セダン蒐集癖】Vol.215 日本のいち風景 現行クラウンセダン(S10系)

2010-02-19 | セダン蒐集癖。




現行クラウンセダンは、「クラウン」という名前を持ちますが、
実際にはなつかしの80系マーク2をベースに1995年に登場したタクシー向け車両、
コンフォート/クラウンコンフォートの上級版に位置付けられています。



見分け方ですが、まずコンフォートとそれ以上ではサイズ自体が違う。
コンフォートが全長4590mmの小型タクシー枠内なのに対して、
クラウンコンフォートはホイールベース、全長ともに105mm伸ばして
中型タクシー向けになっています。


外観はコンフォートとクラウンコンフォートの見分けはわかりやすい(ウインカーの色、
グリルの色、前述のボディサイズなど)のですが、
クラウンコンフォートとクラウンセダン(5ナンバーボディ)の見分けは
ieもぱっと見よくわからなくて...バンパー上にメッキモール、グリル、
リアランプが横広のものになるくらいなのかしら...
(ぱとらしゅ先生、あってますよね?^^;)



クラウンコンフォートの”デラックス”。
クラウンセダンとの見分けは、ちょっとだけ見えるテールランプの意匠など。



これはコンフォートの”スタンダード”。



ちなみに日産の小型車タクシー車、クルーのライバルは
すでに生産が終了していてるので、日産には小型タクシー向けの
専用車がないという事態に...いいのか日産...!




それにしても、このコンフォートシリーズは日本の風景に似合うクルマですね。
今回の写真は奈良の東大寺の手前なのですが、雑踏にいる姿も日本的なら、
たくさんの時間の経過を空気の中にすら感じさせる古都にたたずむクラウンセダンに
得も言われぬ日本的な美しさを感じたのでした...。

欧州的な削り出したようなデザインとは無縁。そこもまた日本的。
「セダン」というカテゴリーの「3ボックススタイルのふつうのくるま」が
どんどん無くなっている昨今、タクシーキャブではありますがもはや
セドリックY31と合わせて、このクルマはまさに「日本のセダン」なのでは。





>>コンフォート系のエンジンってつい最近までOHVだったのですよね...。
しかも、もはやクラウンセダンには6気筒もないし、そもそもLPG仕様しかない(涙
もはや民生用ではないのだなあ。
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【セダン蒐集癖】Vol.214 XJ新型登場記念?2代目XJの兄弟車、ディムラーSuperV8

2010-02-11 | セダン蒐集癖。



新型ジャガーXJ↑、出た時はほんとにびっくりしましたね。

低くて長いノーズとテール、丸目4灯(すべてではないが)、
切り立ったテールエンドに左右に振り分けられた小さめ目のテールライトなどを持っていたのが
XJのスタイルだったのに、まさかまさかのここまでの大胆なイメージチェンジをしてくるとは!


たしかにこれはこれで、XFに始まる新しいジャガー・ワールドでいいのでしょうね。
でも、古典派なie、3代目(X350系)のクラシック×モダンの融合が好きだったので、
ここまでのチェンジにまだ気持ちが付いていけません(^^;
ジャガーMk.1からMK.X(420)からXJになったとき以来のフォルムのビッグチェンジなのでは?
名前も一新してもいいくらいですものね。




で、今日はそのX350系よりもさらにクラシックさが美しい2代目XJを...ではなく、
あえてそのボディを持つ兄弟車、ディムラー Super V8を登場させましょう(天の邪鬼w






ってフォルムのわからない写真でごめんなさい(爆




2代目XJは1994年に各部がモダナイズされて丸くなった、丸目4灯のマイナーチェンジ後のモデル(X300)と、
1986年に登場した「四角い」初期型(XJ40)に分かれます。
さすがに初期タイプはだいぶみなくなりましたね。
四角いナセルに丸目4灯を入れた廉価版、3.2あたりは今でも欲しいかもです(^^;

さらにちなみにこのディムラーはX300系をさらにマイチェンしたX308系ですね。
ウインカーやサイドマーカーが丸っこいので判別できます。
それまでディムラーといえば「ダブルシックス」で有名だったV12が代名詞だったんですが、
このモデルからV8になってしまったんでしたよねえ。



ディムラーとジャガーの関係は一時期のロールスロイスとベントレーの関係に似ていて、
本来ジャガーとディムラーは別の会社だったのですが、
1960年代にディムラーがジャガーに吸収されてからは、
ジャガーのバッジエンジニアリングカーとして存続しています。


でも姿かたちは変われど、20世紀の頭から英国御用達だった
超名門の名前が残って来たのは素晴らしいことですよね...
って今度のXJにはデイムラーの名前は残らないのかな???
たしかにあんまり似合わない気もしますね...。





>>ディムラーといえば「フルーテッドグリル」。
写真にあるように、グリルの上部の波状デザインがそれです。
これはまさにディムラーの象徴!
あれ、でもこのディムラー、ジャガーの象徴の「リーピング・キャット」も
くっついていますね(^^;
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【セダン蒐集癖】Vol.213 E60がもう旧型!? 年月の流れを感じさせるBMW 5シリーズ

2010-02-01 | セダン蒐集癖。





BMWの5シリーズって、いつもモデルチェンジするたびに「早いなあ」って思うんですよね。


この「いま買える最新型」であるモデルも、新型の外観写真が発表されてしまった現在では、
そろそろ旧型になる寸前の状態です。


5シリーズって完成度が高くて古くなりにくいからなのか、
このE60は5代目なんですがその前のE39も、さらにその前のE34も、
「え!もうモデルチェンジしちゃうの!?」って思ってきました。

で、このE60は「まったくデザインも技術的にも古くない」感じがして、
なんだか勿体ないなあ。
まあ技術的にはこの数年でまた、ieの知らぬところで進んでいるのだろうね(^^;
いつまでも過去のクルマに拘泥しないで、新しい素晴らしい技術も知らないとねえ。


ちなみに、5代にわたる5シリーズの歴史は、
初代 E12 1972-1981
2代目 E28 1982-1988
3代目 E34 1988-1995
4代目 E39  1996-2003
5代目 E60  2003-2010
なので、実際のところ6~7年は製造していますので、
もう?っていうほど短くないのですけれどもね。



>>それにしてもこのE60はずいぶん大きな車ですよね。
常々このブログでも書いていますが、
車内の広さは昔のクルマと変わらない(もしくはそれより狭い場合もある)、
それでボディサイズは大きくなって、車体もどんどん重くなって、
軽量化するためにアルミパネルとか使って...

>>なんていうのか、クルマをプラスプラスで作っていったらキリないですよね。
新しい5シリーズのベースになるであろう「GT」は、長さ4.9m、幅1.9m近いんです。
果たして、そこまで大きくなる必要がどこにあるのでしょう...。

>>でもie、このE60、デザイン的に好きなんですよねー(^^;
デザイナーはかつてピニンファリーナにいた
ダビデ・アルカンジェリ(プジョー406クーペのデザイナー)という方が
描いたクルマなのだそうで...。

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【セダン蒐集癖】Vol.212 斬新な2つのグレード戦略 Y31セドリック(HT)

2010-01-19 | セダン蒐集癖。
1980年代おわり~1990年前後の日産車が大好きなieです。



いまでもセダンが継続販売されているY31ですが、1987年販売開始の当時はむろん
4ドアHTがメインでした。

当時、年端もいかない中学生のieでしたが、それまでの430~Y30を見てきていたので、
Y31のデザインはとても新鮮に写りました。


何といっても、かっこいい。

Y31は、オーバーハング、ホイールベース、キャビンのサイズなどのバランスが秀逸だと思います。

3ナンバーバンパーでは前後のオーバーハングが伸ばされてしまう印象がありますが、
5ナンバー車のバンパーは流麗にボディラインに取り込まれ、
特に前から見た時、それまでのセド・グロと大幅に違い「前傾姿勢」な感じがして、
これがとてもいい。


「グランツーリスモ」なる、完全にスポーツ版も用意され、
それまでの「スポーツ風仕様」とはデザインだけでなく
雰囲気、乗り味まで変え、ブロアム系とGT系を明確に分けることというコンセプトが斬新でした!

この明確なキャラクター分けというグレード展開コンセプトは、
ライバルのクラウンをはじめとして、このクラスのクルマの常套手段として
いまなお残っていますよね。





ブロアムVIPの3ナンバーボディですねえ。
でも実際はバンパーの延長分除けば5ナンバーサイズ。ちょっと前のクルマは大きく見えますね。


個人的には前期型の5ナンバーボディが好きなのですが、
もはやボディの差異、前期後期なんて言ってられないくらいに街を走っていませんね...。
ちなみにこの個体は後期型。メルセデス風のボコボコリアランプがなんとも...(汗
さらに、後期型には3ナンバーボディなのに2L(VG20DET)のモデルがあって、
これは3Lか、2Lかどっちかがieにはわかりません...。



>>ちなみに、ieはセダンのグランツーリスモがいちばん欲しかったです!

>>このころのクルマの良さに、スポーツグレードじゃないし、営業用でもない
ふつうのブロアムに5MTが用意されていること!
VG20Eっていう渋いエンジンをマニュアルで転がすなんて、想像しただけでうっとり(汗
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【セダン蒐集癖】Vol.211 デボネアの後継車はやはり売れず(涙) 三菱 プラウディア

2010-01-08 | セダン蒐集癖。




噂では1000台程度しか販売されなかったという希少車、プラウディアです。

デボネアの後継として1999年に登場...って10年以上前!すごい。
しかも全然デザイン古くないし...。

折からの三菱リコール隠し事件などもあって売れ行きは芳しくなく数年で販売中止。
これのリムジン仕様・ディグニティに至っては2ケタ台の販売だったそうです(哀

何がすごいってこのクルマV8登載車(しかもGDI)があったこと。
セルシオ、インフィニティQ45、センチュリー、プレジデントと並んで数少ないV8搭載車だったのでした(涙


実は韓国の現代(ヒュンダイ)のエクウス(初代)というクルマと兄弟車だったりします。
主要部品を韓国で製造し、日本で組み立てていたそうです。
日本ではデボネアのように三菱のおえらい様向けという需要しか思い出せないプラウディアも、
現代エクウスは昨年2009年まで10年にわたり販売されてました。


>>これ結構好きです。それにしても全長5mオーバー、全幅1870mmの体躯は立派ですねえ。
台数はデボネア以上に少ないのに、デボネアみたいなカルト感が無いのはなんでだろう?

>>ちなみに2代目エクウスはこれ...。





>>サイドのキャラクターラインとかにはオリジナリティがあるのに、
なぜかどこかで見たことがある感じ...うーん。クラウンぽいのかなあ。
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【セダン蒐集癖】Vol.210 【番外編】ポルシェがこのコーナーに登場!ポルシェ パナメーラ

2009-12-21 | セダン蒐集癖。

ポルシェ初の4シーターサルーン、パナメーラです。
某ie的聖地出版社の前にて発見。



ところで、基本的にこの「セダン蒐集癖」のコーナーには一応「おれルール」がありまして、


・ハッチボディを持たず、独立したトランクリッドが着いているのであれば、
 2ボックス、3ボックスなど形態を問わない。
・ドアにサッシュの有無は問わない。4ドアHTでも可とする。
 また、2ドア、4ドアも問わない。
・2ドアクーペと2ドアセダンの境目はあいまいだが、これは性格上で分類する。
・ieが実際に投稿日から数年の間に撮影したもののみとする。

とか、決まっていたりはします。
なので、メーカーが「セダン」と宣伝しているシトロエンxantiaなどは、
実際には5ドアハッチなので、このコーナーには登場しませんです。



だけど、たまにはどうしても【番外編】として入れたいものがある...

過去1度だけ、【番外編】にシュコダ・オクタビアを登場させましたが、
あれも5ドアだったのでした。


で、今日の一台、パナメーラなのですが...。


ご存知の通り、厳密にはハッチバック状のボディなのですね。
細かいこと言えば、出せないクルマなのですけども、
「ポルシェのサルーン」という特異性を考えると、そうそうこのコーナーには登場し得ないはずなので、
これまた【番外編】で掲載です...。



それにしてもパナメーラ、全幅2mになんなんとする巨躯。
なんでこんなに大きいんだろう...
まあフラッグシップサルーンともなれば
ライバルとも言えるマゼラティのクワトロポルテも相当なサイズだし、
それなりのボリュームはたしかに必要かもしれないですね。



>>正直最近こまかなルールどうでもいいような気もする(汗
1.5BOX以外の5ドアハッチのクルマも入れちゃえ!って感じ。
というのも、ミニバンか、セダン系か、小型ハッチ系か、という大分類の時代、
たとえばアクセラのハッチはセダンとは言えないけど、
クロノス...じゃない、アテンザのハッチはセダンみたいなもんだよなあ...。

コメント (4)
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