ニューヨークの想い出

ニューヨーク生活20年間の想い出を書いていこうと思います。

4765、ヘイトクライム

2021年03月16日 | Weblog
米国でアジア系住民に対するヘイトクライム(憎悪犯罪)が多発していています。
いきなり暴力を振るわれる悪質な事件が少なくなく、死者も出ています。
サンフランシスコで朝の散歩中だったタイ系男性が道路を渡って突進してきた男に突き飛ばされて、脳出血で2日後に死亡。
オークランドのチャイナタウンで歩道を歩いていたアジア系の男性が、後ろから男にいきなり押し倒されました。
ニューヨークのコンビニエンスストアで韓国系の男性が突然、「ウイルスで多くの人が死んだのはお前らのせいだ」などと白人男性に罵倒さました。
ニューヨークで邦人ジャズピアニストが暴行受け重傷を負いました。
日本の寺も放火などの被害を受けています。
アジア系社会に不安と怒りが広がっています。
アジア系へのヘイトクライムは、新型コロナの感染が拡大した約1年前から全米各地で相次いでいて、最近は暴力性の強い事件が多くなっています。
白人警官による黒人男性暴行死事件で黒人への差別が注目を集めて社会不安が広がる中、黒人だけではないマイノリティー(人種的少数派)に対する白人の根強い差別意識が浮き彫りになっています。
バイデン大統領は今月11日の国民向けの演説で、「残忍なヘイトクライムにより、アジア系米国人は通りを歩くだけでも恐怖を感じている。(ヘイトクライムは)米国の価値観に反する。止めなければならない。」と呼びかけました。