4752、ポンペイで馬車発見

西暦79年のヴェスヴィオ火山噴火で灰に埋もれたイタリア南部の古代ローマ都市ポンペイ近くで、儀礼用馬車が「ほぼ無傷」で発掘されました。
考古学公園は「儀礼で用いられた四輪馬車が、鉄の部品や、手の込んだ青銅やスズの装飾物、石化した木の残骸、有機物（縄から花飾りまで）の痕跡とともに、ほぼ完全な形で発掘された」と発表し、「これはめったにない発見で、これまでのところイタリア国内では類がなく、極めて良好な状態で残存している」と述べています。
「ポンペイで馬車発見」というニュースを見て、映画「ベンハー」を思い出しました。

今回見つかったのは結婚式などで使われた儀礼用馬車。

映画は戦車競技場での壮絶な闘いのシーンで、戦車。

日本にも火山によって埋まった村があり、日本のポンペイと呼ばれています。
天明3年（1783）7月8日（旧暦）、浅間山の大噴火で発生した火砕流で鎌原（かんばら）村（現在の嬬恋村鎌原地区）では1村152戸が飲み込まれました。
人口570人のうち死者は477人で鎌原観音堂を駆け上ることができた者と、たまたま村外に出ていた者93人だけが生き残りました。
生き残った人の子孫に知り合いがいて、数日前に会いました。

鎌原観音堂の位置
鎌原村は浅間山の北、軽井沢は浅間山の南
上野国（こうずけ）、現在の群馬県で1624名を超す犠牲者が出ました。
この爆発で生まれたのが世界三大奇観ともいわれる鬼押し出し。