1510、それぞれの道

スペースシャトル初号機の「エンタープライズ」がニューヨークの空を飛びました。
輸送機の背中に乗っての飛行です。
1977年に大気圏での滑空試験を複数回行い、推力を使わず安全に滑空して帰還できることを実証しました。
しかし、宇宙を飛ぶことなく1985年に使命を終え、スミソニアン博物館に展示されていました。
今年4月、同館にディスカバリーが展示され、エンタープライズはニューヨークのイントレピッド海洋航空宇宙博物館に移されることになりました。

スペースシャトルは2011年7月8日に打ち上げられ21日に帰還したアトランティスで、30年あまりに及んだ計画を終了しました。
引退後はそれぞれの道を歩むことになります。
ディスカバリーはスミソニアン博物館の国立航空宇宙博物館別館、アトランティスはケネディ宇宙センターの見学者用施設、エンデバーはロサンゼルスのカリフォルニア科学センターにそれぞれ展示されます。
チャレンジャーは発射73秒後に機体が爆発し、7名の飛行士全員が死亡しました。
コロンビアは大気圏再突入時に空中分解し、7名の飛行士全員が死亡しました。