ニューヨークの想い出

ニューヨーク生活20年間の想い出を書いていこうと思います。

967、ヒーローも走る

2010年11月09日 | Weblog
7日(日)、ニューヨーク・シティ・マラソンが行われました。
ニューヨーク市を構成する5つの区(ボロー)すべてを走り抜ける世界最大級の市民マラソンで、市民ランナーを含む約4万5000人が参加しました。
男子は初マラソンのゲブレグジャベル・ゲブレマリアム(エチオピア)が2時間8分14秒、女子はエドナ・キプラガト(ケニア)が2時間28分20秒で、ともに初優勝でした。
アフリカ勢強し。
66、ニューヨーク・シティ・マラソン」を参照

2時間3分59秒の男子マラソンの世界記録を持つ、ハイレ・ゲブレシラシエ(エチオピア)はひざ痛で途中棄権し、現役引退を表明しました。
5000mと10000mの元世界記録保持者でもあり、ラストスパートの切れは抜群で、あっという間に他の選手を抜き去り、ゴールしてしまいます。
圧倒的な強さを誇り、10000mで世界陸上4連覇、オリンピック2連覇。

今年の大会で話題をさらったのはチリの鉱山落盤事故から救出された作業員エディソン・ぺニャさんでした。
ぺニャさんは地下に閉じ込められていた間、健康維持のためにジョギングしていたことから「ランナー」というあだ名で呼ばれ、主催者からの招待で参加しました。
途中、鉱山でけがをしたひざの痛みに顔をゆがめながら走り、沿道の人々から大きな拍手を浴びて5時間40分で見事に完走しました。
ペニャさんは「痛みを感じたが完走することができた。人々に痛みを乗り越えることができることを知って欲しい」と話しています。

955、街路樹も紅葉」で11月7日まで夏時間、と書きました。
この日は夜中の2時に夏時間から冬時間になり、時計の針を1時間遅らせます。
普通土曜の夜寝る前に時計を調節します。
毎年日本から多くの人がニューヨーク・シティ・マラソンに申し込みますが、出場できるのは500人です。
冬時間は1時間遅らせるので集合時間に遅刻する人はいないと思いますが、これが逆だったら慣れない日本人は大変だと思います。

写真はスタッテン島を出発したランナーたちが走るベラサノ・ナロウズ橋で、スタート直後の橋の上は人、人、人の波です。