ニューヨークの想い出

ニューヨーク生活20年間の想い出を書いていこうと思います。

30、マグロ釣り

2007年07月10日 | Weblog
 7月から9月上旬にかけてボストン沖に巨大なマグロが回遊してきます。
最近日本ででも話題になっている黒マグロ(本マグロ)です。
自然保護を目的に黒マグロの捕獲が制限されようとしています。
マグロの王様、黒マグロがもう食べられないのではないかと心配されています。

朝暗いうちにマグロ釣りのボート(漁船ではなくレジャーボート)がその日、大物に当たることを期待しながら、出発して行きます。
釣り船は「29、ケープコッド」で紹介したプロビンスタウンやボストン郊外の港町グロースターから出港します。
潮の流れや風向きなどを考えながら、また自分の好みの場所を確保するため競争です。
マグロも朝食を食べるのか?明け方によく釣れます。
イカ、タラ、かつおなどのチャム(撒餌)を撒きながらおびき寄せます。
運良く(マグロにとっては不運)かかると、戦いが始まります。
マグロは必死に逃れようとし、釣手は必死に捕らえようとします。
長いときは3時間も4時間もかけて両者が戦い、弱ったところを釣り上げます。
勿論、糸を切られ逃げられることもあります。
中には1000パウンド(500キロ)を超える大物がかかることもあります。
 *正確には1パウンド0. 4536kgなので1000パウンドは453.6㎏です。
  アメリカで生活していて一番ややこしいのが単位です。
  重さはパウンド、長さはインチ、ヤード、マイル、温度は華氏を使いぴんと来ません。
  とっさのときに頭の中でキログラムやセンチ、摂氏に換算します。
  パウンドからキログラムに直すには半分で計算しておおよその重さを割り出します。
  例えば、体重が100パウンドといえば50キロ弱だなと計算します。

釣ったマグロを量り自慢します。
1970年代中頃までは、釣りそのものを楽しんでいましたが、70年代後半からは日本で高値で売れることが分かり、ビジネスとして釣りに行く人も増えていきました。
私が計量したマグロで最大の大物は1200パウンドを超えていました。