BAMBOO-JET  ~うみの部屋~

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風鈴列車で斜陽館へ

2009-07-15 23:04:38 | 青森・津軽

太宰治生誕100周年ということで、今年は五所川原市を中心にあちこちで様々なイベントを開催しています。
大阪から来た友人が太宰治の生家である斜陽館へ行きたいということになったのですが、友人のリクエストもあり津軽鉄道に乗って行くことにしました。
五所川原駅から出発し、斜陽館のある金木駅を目指します。
津軽鉄道に乗るのは、昨年の冬のストーブ列車以来になります。
私は沿線内が出身でもないし、基本的にこっちの人は車社会なので鉄道を使うことが少ないです。
一時期、経営難で津軽鉄道がやばいと聞きましたが、ここ何年かはサポーターズクラブを発足させたり、季節ごとに色々なイベント列車を出したりと頑張っているみたいです。
夏は「風鈴列車」です。
この風鈴、津軽金山焼という五所川原にある窯元の風鈴を使っていて、「コロコロ」という非常にかわいらしい音の出る風鈴です。

列車は今だけ(今年のみ?)「太宰治生誕百周年」ロゴが正面にあります。
この日は団体客も貸し切りであり、
2両のうち1両が団体専用、もう1両が一般客用でした。
私たちは一般客車両へ…
ところが、風鈴列車はどうやら団体車両のほうだったらしく、
私たちの一般車両は「七夕車両」でした。
地域の保育園や小学生が書いたと思われる短冊や飾りなどが天井からぶら下がっていて非常に賑やかな車両でした。
これはこれでイイ。
短冊を見ると「家族が幸せになれますように」とか、「宇宙飛行士になりたい」など子供たちの夢が書かれていて非常に微笑ましい

また、5月から始まったトレインアテンダントという女性職員が一緒に乗車します。
彼女たちは団体客車両で、沿線の風景や各駅にまつわる話を色々ガイドしてました。
これは一般車両も放送で聞くことができます。
五所川原駅に新しくできた駄菓子屋「ちゃっぺ」で買った「太宰治生誕記念ラムネ」を飲みながら、駄菓子をつまみつつ、お姉さんの話に耳を傾けていました。
地元の私でも聞いててすごく楽しくて新鮮でした。
また降りる駅ごとの手作りのガイドマップなどもくれたりとかなり親切です!
写真はラムネと100周年の記念切符(片道620円です)。

そうこうしてるうちに金木駅に到着。
斜陽館までは歩いて5-7分くらい。
田舎道をブラブラ歩くと住宅街の中に突如現れる巨大なお屋敷が見えました。
とにかく大きな家です。

入ってすぐの土間がとにかく広い。
さすが豪農(豪商?)。
囲炉裏のある部屋や和室が1階に何部屋か、上は一部が洋室になっていて上る階段が洋館くさい。
そういえば子供の時にここへ来たときに、庭の池に落ちてしまったことがあります。
落ちたくらいだから昔は庭へ出入り自由(鯉がいた気がする)だったんでしょう。
今は立ち入り禁止です。
私の記憶ではすごく大きな池だったと覚えてるんだけど、たしかに庭は普通の家にしては大きい方だけど、池は今見るとそれほど大きくないですね。

2階からの景色もいいです。
斜陽館は一時期旅館として営業してたらしく、2階などその雰囲気ぴったりです。
8つの部屋の間に小さな廊下があって、昔の旅館とい感じ。

帰りはまた金木駅から五所川原駅へ津軽鉄道で戻りました。
今度は「走れメロス号」が来て、これはワンマンの1両。
中は風鈴列車で、カランコロンとイイ音色が聞けましたよ。
基本的には単線ですが、金木駅では擦れ違いが行われるため線路が2つ並んでました。
この景色いいですね。
線路は続くどこまでも・・・と歌いたくなる
〇津軽鉄道HP http://tsutetsu.web.infoseek.co.jp/