今日は、毎年恒例の海南市でふるさと海南将棋まつりがありました。
とくに仕事がなければ出かけることにしていたので、出場しました。優勝2万円 準優勝1万円の賞金です。
今日は、久々に子供4人が揃い 夕ご飯は、全員で外食と決めていましたのでまあ適当に負けるだろうからそんなに遅くならないと家族に言ってから出かけましたが予想外に準優勝となりました。 遅い夕ご飯となりましたが賞金をゲットしたのでまあまあ良かったかと。なお決勝の相手は、あの全国強豪のいまは大阪にいる木村秀利くんです。
彼とは大昔に対戦したことがあります、お互い懐かしいといったところです。将棋は一手損角換わりを受けて立ちました、模様は悪くなかったように思いましたがきっちり負かされたという感じです。まあ実力の差ですかね。
今回は、詰将棋編です。
この大会には、懸賞詰将棋があって 毎年 神出さんが3問出題されます。
神出さんに訊くと いつもは詰将棋を創らないがこの大会のときだけ集中して3問だけ創るとのこと。今回も3時間ほど集中して創ったそうです。
挑戦してみてください。
今回も応募しましたが見事抽選で当選し商品券をゲットしました。
ちょっと3問目が曲者でした。
--追加
3問目ちょっと解説します。
筋らしい▲1四銀△同王▲2五金は、△同歩と取ってくれれば詰むが△2三王で詰まない。(ただし△1三王や△3三王は詰む)
この変化を読み切るに少し時間がかかり 次に本線にはいり
初手から▲2四馬という手が本筋らしいということになる。△同王にここで▲2五歩と▲3五銀に分かれる。
▲3五銀のほうからいくと△2三王が唯一詰まない。他の逃げ場所(△1三王や△3三王)はすべて詰む。 ここでどうやら▲2五歩となるが△3三王(次図)となった時に
▲2四銀では詰まず ▲3四銀の好手(当然の手かもしれない)でぴったり詰む。
ということで▲2五歩の王手には、△同王を読むことになるが手数からいってこちらが本線ということになり▲3五金と打って追いかけまわして4九王で詰む。
もうちょっとで詰むのが多く、時間を要する問題なのである。
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追加
2問目を三輪流にアレンジする図を送ってくれたので掲載します。
15手詰みです。
狙いは、14桂(じゃま駒)の消去が埋め込まれています。
収束のまとめ方が詰将棋になってない。
詰将棋は筋で先が見えてしまうので、逆に読みの訓練には最適です。
催し物にはこれで良いでしょうけど、バビル3世さんにはこのようなものを新聞には出さないようお願いしておきます。
三輪さんへ:さすがに辛口コメンテーター(笑)
僕は激辛党なので甘すぎるくらいです(笑)。
素人さんが3時間もかけて詰将棋を創ってくれるのはありがたい話です。
駒を置かずに収束させようとする姿勢は買えます。
たとえ俗手で収束させても、駒がギリギリ働いてこそ詰将棋と意識して創って下さいとアドバイスします。
それから3作で3時間だと言う事は1作1時間平均。凄い長時間かけていますね。
と言いたいところだけど詰将棋作家なら1作1時間は凄くアッサリ出来た方だと思います。
詰将棋作家が1作創るのに平均どれだけ時間をかけているか知りませんが、僕は1作完成させるのに平均5時間くらいはかかります。
詰将棋作家とは時間を湯水のように使う道楽者なのです。
普段 詰将棋を全く創らない人なのでまあこれくらいに。
3問目は、和歌山の強豪も何人かは▲1四銀~▲2五金(この筋はわずかに詰まない)で苦戦していましたから(笑)
その上詰将棋の普及活動までとはありがたい。
作品がもっと良ければ尚ありがたい。
3っ目はかなり読みの訓練になる。
僕だと一目24馬、同玉、35銀です。
以下23玉、43龍、33桂合(34銀なら24玉で不詰の読み)が直感。
他の応手は全く読んでいないけど、長年の感では詰む。
33桂合に34銀は直ぐ不詰の結論が出るけど、24金、24歩、34龍がダメと結論が出る迄読まされます。
23玉~33桂合を真っ先に読んでいるから大分時間は節約出来たけど。
これは形を作ってから手順を掘り出す作り方ですね。
辛口ですね(笑) 神出さんこのブログ見てないことを期待。
3つめ 24馬、同王、35銀は、秀和歌君が最初に読んでいた筋ですね。
まあ作意よりも変化をつぶすのに時間がかかる問題ですね。
良い作品を創るには、一つは良い作品を創ろうと貪欲になる事。
もう一つは沢山詰将棋を見る事です。
この2点で良い作品が創れるようになります。
もう一つ言うと見た作品に評価を付ける事。
評価は自分独自の評価で良いです。
詰将棋は人の評価よりまず自分の評価が大事。
自分の評価を付ける事により自分が創りたい作品が分かって来ます。
そして自分が大事にしている事に対する満足度が分かって来ます。
満足でない作品が出来ると人間は自然と貪欲になります。
たった1年に一回でもみんなに見せるからには良い作品を創りたいと思っているはずですから読んで欲しいですね。
3つ目の作品はこの人の好きな作品だと思いますね。
逃げ方を間違えると不正解でも詰んでしまう。
14銀、同玉、25金は筋が良いですね。
僕は読みませんでした。
同歩なら44龍、23玉、34馬ですか?
23玉に24馬は32玉、42龍、21玉、22歩、12玉。
24金には32玉、33歩、22玉、42龍、11玉が唯一の逃げ方ですか?
14銀~25金と24馬~35銀は一見詰まない気がするが(実際にも詰まないけど)、どれも逃げ方は唯一なのかな?
作者の主張は感じられます。
良い作品と言うほどではないけど、出題価値はかなりの高さ。
力試しをしたいと思っている人が集まる大会で見せる作品としたら、最適だと言っても良いかも。
大会の主旨に最適と言ってるのであり、好作と言ってる分けじゃありませんよ(笑)。
3つめ作品ですが、大半の人は、▲1四銀△同王▲2五金の筋から読んでました。各いう私もそこから始めましたがそのあと歩をくって追いかけまわせるがなかなか詰まないので、25銀にたどり着いた次第。多分この変化を読ませるだけでも価値があるかなとも思います。
厳密には誤りではありませんが。
32玉に43龍を見せて34銀は好手です。
22玉に42龍の合駒は簡単です。
何の合駒でも12金で詰む。正確には歩合は打歩禁で不詰だけど23金、11玉、31龍で簡単。
この手の防止には金か飛合。
すると12金で簡単過ぎる。