昨日 阪神電車に乗った際 アナウンスで何度も、”明日から3日間 戎さん その際は是非 西宮神社へ阪神電車で御参りください”。 と流れていました。
というわけで今日は、宵戎です。 二男と車で地元の須賀神社に参ってきました。 いつもの御飾りは¥5000の購入して 福引4回。 2等で月桂冠があたりました。まあ家では御酒飲む人いないんですが去年も同じでしたね。
ここから将棋ネタを。
米長会長が、もうすぐボンクラーズと対戦しますが、来年には、そのボンクラーズ 舟江4段とと対戦することが決まっています。舟江4段と言えば 詰将棋の名手
その舟江4段が以前に 駒場和男著のゆめまぼろし百番は、素晴らしいと絶賛している記事を読んだことをふと思い出しました。
そこで その本を取り出してきて、1局並べてみると絶句するくらい精密に勝つ巧妙に作られている詰将棋を目にしました。百番とも素晴らしいのですが、指し将棋には向きませんが芸術です。
その30番を紹介します。
この詰将棋、局面図から▲3七銀△同王▲3八銀・・・・ と28手進めた局面が次図です。
この△5七と引いた局面から ▲1八馬△同王▲7八竜△5八と▲6三角△5四角▲同角成△1七王という竜鋸の手順で、50手すすんだ78手目の局面が次図です(途中△5四角合も頭の丸い角で5四に馬を作らせることにより打ち歩詰めに誘う巧妙な受け)。
比べてみると 玉側の9八にあった歩が手駒に加わっているだけで、あとの駒配置はそのままです。実は、このあとの打ち歩詰回避のために1歩足らなかったのを補ったものなのです。それだけでなく 竜鋸で歩を取った竜は、単にそれだけでなく竜鋸で再び6筋に戻してきます。 それは、最終収束で6一の歩を取って収束に向かうためです。
上図から▲1八金△2六王▲2七歩△3五王▲3四銀成(1歩補充したためこの手が成立)△同王▲3五歩・・・・・以下見事に99手で詰みます。
最後の▲1二歩不成は、もちろん▲1二歩成でもいいのですが著者のこだわりです。 この作品見て 構想力のすごさに感心しました。こんな作品がたくさん入っています。芸術作品ですね。
私が解いたり鑑賞したりした作品はそれ程多くはありませんが、それでも素晴らしい作品がこの世にはこんなにたくさんあるのだなと感動したのを今でも鮮明に覚えています。
実際には私の知らない素晴らしい作品がもっと多く存在しているはずなので、いつか時間に余裕があるときには鑑賞したいと考えています。
私は、素晴らしい作品がたくさんある中でも、駒場氏の作品が傑出していると思っています。
私が見たほとんどの作品は完全に忘れてしまいましたが、今でも記憶に残っているのは、1一玉に対して9九角と王手をし、それに対し、8八歩合、同角、7七歩合、同角、6六歩合、同角、5五歩合、同角、4四歩合、同角、3三歩合、同角成、2二歩合と進む作品である。
その後どのように進行したか、また収束はどうだったかは覚えていませんが、9九角に対する連続の中合いは衝撃的で、このような中合いが成立するのが信じられないし、さらにはそれを実現するの才能と努力に驚嘆しました。
私が見た作品は、箱根駅伝ではないです。
しかし、1一玉に対して9九角と王手をし、連続中合いをする作品と、9九玉に対して1一角と王手をし、連続中合いをする作品のどちらも存在するということですね。
驚きました。
どちらの作品も、煙詰より創作が難しいと思います。
うーん 作品の代償もでかかったんですね。(笑)