以前 Amazonレビューを書いた本に阿部建治郎5段の本の内容で感心したことがあるのでご紹介します。
この本は、言いたいことが非常にわかりやすく理論的な本で、なかなかの良書です。
アマチュアに多い 居飛車穴熊VSノーマル四間飛車(△4四銀型)です。
上図は、先手の居飛車穴熊がまとまらないうちに後手が先行してきたところです。今まではこういうのが嫌だからはなれ駒をなくす意味で、先に▲7八金とか上がってケアしていましたが 実は、ここで先手に好手があるのです。どうやら先に▲7八金と上がるのは、この本を読む限りあとの展開で面白くないようです。
それでは、阿部5段の本でいうここからの展開は、▲6五歩△同歩▲8八銀とすすめる手です。 △5六歩▲同銀△5五歩には突き捨ての効果で▲6五銀と取れます。 こうして手を稼ぎ居飛車穴熊を急ぐわけです。
以下△6三金▲2四歩△同歩▲8六角(次図)となって先手に展望が開けてきます。
このあと変化は、本書に譲りますがこの△5五歩と仕掛けてきたところでの▲6五歩はなかなか気が付きにくい好手と思います。