詰将棋手筋教室の作者でもある村山隆治さんの詰将棋作品集 五風十雨(ごふうじゅうう)を見ていると詰将棋の評価基準について書いてあった。
フィギアスケートのように技術点+芸術点などを評価して客観的に評価点をつけるというものです。
評価点5.0以上は傑作 4.5以上は名作 以下4.0以上は秀作 3.5以上は佳作 3.0以上は好作 2.5以上は良作 2.0以上は並作となっていました。
それをみずからの作品集で試されていました。この詰将棋集は、短編詰将棋集(長くても17手)なので、どの問題も自力で挑戦できるものです。
作品と評価点についていくつか見てみましょう。
まずは、作品集でもっとも評価点の高かった作品が下図です。
この作品実は、1分以内で詰みました。実戦型ですが最後の3手が詰将棋でよく見られる手筋だからです。昭和41年の作品ですから当時は真新しかったのかもしれません。
次に評価点3.53と作品集ではほぼ平均的な作品です。
これは、非常に実戦的で、実戦でこれ詰められたら最高ですけどね。
この作品は、評価点以上に個人的に好みでもあります。
まあ全体的にみて評価点の高い作品のほうがキレがある気がする程度で、好みとか個人的な盲点とかは、全く違いますね。