マイナビから発売された終盤のメカニズムという本 なかなか参考になるテクニックがあちこちにちりばめられいています。
もともと詰将棋解読には、異例の強さを発揮するスーパー淳史くんの書いた本ですから発売される前からちょっと興味がありました。終盤の基本的な手筋は、別の本で(例えば終盤の定跡基本編なんかがよかったような気がします) さらに有段者向けのテクニックがこの本で学べます。
amazonレビューで、カットマンさんがざーと書いてくれていますのでまあ大体そんなところですけど もうちょっと詳しく紹介します。
とくに3章(攻防のメカニズム)、4章(宮田の格言)とかに特にテクニックがちりばめられています。
そのひとつを紹介します。
4章の宮田の格言より ”穴熊は、王手の掛かる形にしろ” です。
実戦なら間違いなく▲4四竜と金を取り△4八と となりここで後手玉に詰めよがかからないと△4七馬までの必死になるし自玉は、あと2手しか持たない形です。こういう際あきらめムードになってしまいそうですがなんとここでこの格言に沿った勝ち筋があるのです。さきに▲2三桂から▲2二香と掘り込む手です。 詳しい変化は本書に譲りますがこういう手に自然に手がいくようなら確実に上達してるんですけどね。