木枯らしが吹き始めて、ようやく低山歩きの時期になってきた。今日は、亀岡駅から歩いていける牛松山を歩いた。車がない生活になってから、山歩きも駅から歩けるのがもっとも効率が良い。そこでガイドブックを探して、近くで駅から歩けるところを探すことが多い。今回は、その中でももっとも手近な牛松山を選んだ。京都から山陰線で亀岡まで行き、そこからは歩いて3時間くらい。ガイドブックには、植林帯で何も面白くない山だと書いてあった。曰く「自然林が少ないため花には恵まれない」「単調な一本道」「山中はスギやヒノキの中なので展望は一ヶ所だけ」など、読んだだけでやめとこうかなと思ってしまう。でも、一度は行ってみようと出かけた。
距離も短いので、朝のんびりしてしまった。亀岡駅に着いたのは10時を少し回ったときだった。駅前から保津川下りの観光船がでている。今日は船から紅葉を見ようという観光客でいっぱいだ。それを横目に見ながら出来たばかりの保津橋を渡る。見晴らしは良いが、この橋は車のための橋らしい。歩く人には大回りをさせられる。乳母車を押したおばあさんが、うんざりしたような顔をして歩いてくる。この橋が出来る前はもっと小さくて古い橋だったが、もっと歩く人に便利なところにあった。車で人が通るようになって、歩く人のことなどあまり考えて作られていない。
街中を少し歩いて、登山口から牛松山へ向かう。本格的な山道になる直前に、福性寺というお寺があった。小さなお寺だが、その参道のモミジの美しさに心打たれた。かならずしも赤い色がきれいになっているというわけではないが、周りの竹林とスッキリした参道のモミジの調和が素晴らしいと感じた。京都の街中のお寺では、今日はものすごい人手で、どこも押すな押すなのありさま。モミジの美しさなどゆっくり鑑賞している暇はない。それを考えると、このお寺の紅葉は、見ているのは私一人。深閑とした森の中で、ただひっそりと紅葉を進めているモミジ。こんな贅沢はない。なぜみんなは人の集まるところへ行きたがるのだろうか。
牛松山の頂上直下には、金毘羅宮があり、登山道はこの金毘羅さんの参道になっている。道中にはあちこちに御神灯がたち、丁目を示す標石も立っている。道は一本道で、迷うこともない。しかし、ガイドブックに書いてあるような植林帯はどこにもない。京都の北になるけれども、まだ常緑広葉樹が多いが、それでも京都近郊の山よりは落葉広葉樹が多いので、ソヨゴなどの黄葉も美しい。ガイドブックの記述に騙されて、つまらない山だと信じて、カメラも持ってこなかったのが、悔やまれる。
頂上から愛宕神社へ向けて下山する道も、途中まではやはり雑木林が続く。さすがに、この道の後半はスギやヒノキの植林が続いたが、ガイドブックに書いてあるほど、見るべきものもないとは思えなかった。この著者はよほど失望したのだろうか。下りついたところの愛宕神社本宮も、モミジが美しい。ここも誰一人いない。モミジの木が多いわけではないが、大木の一本に、深紅から緑まで美しい色のグラデーションが見え、しばらく立ち止まって見続けた。贅沢な紅葉狩りの一日だった。今日の歩行時間は、3時間半。ちょっとしたハイキングには最適の場所だった。今度は雪のあるときに来てみたい。
距離も短いので、朝のんびりしてしまった。亀岡駅に着いたのは10時を少し回ったときだった。駅前から保津川下りの観光船がでている。今日は船から紅葉を見ようという観光客でいっぱいだ。それを横目に見ながら出来たばかりの保津橋を渡る。見晴らしは良いが、この橋は車のための橋らしい。歩く人には大回りをさせられる。乳母車を押したおばあさんが、うんざりしたような顔をして歩いてくる。この橋が出来る前はもっと小さくて古い橋だったが、もっと歩く人に便利なところにあった。車で人が通るようになって、歩く人のことなどあまり考えて作られていない。
街中を少し歩いて、登山口から牛松山へ向かう。本格的な山道になる直前に、福性寺というお寺があった。小さなお寺だが、その参道のモミジの美しさに心打たれた。かならずしも赤い色がきれいになっているというわけではないが、周りの竹林とスッキリした参道のモミジの調和が素晴らしいと感じた。京都の街中のお寺では、今日はものすごい人手で、どこも押すな押すなのありさま。モミジの美しさなどゆっくり鑑賞している暇はない。それを考えると、このお寺の紅葉は、見ているのは私一人。深閑とした森の中で、ただひっそりと紅葉を進めているモミジ。こんな贅沢はない。なぜみんなは人の集まるところへ行きたがるのだろうか。
牛松山の頂上直下には、金毘羅宮があり、登山道はこの金毘羅さんの参道になっている。道中にはあちこちに御神灯がたち、丁目を示す標石も立っている。道は一本道で、迷うこともない。しかし、ガイドブックに書いてあるような植林帯はどこにもない。京都の北になるけれども、まだ常緑広葉樹が多いが、それでも京都近郊の山よりは落葉広葉樹が多いので、ソヨゴなどの黄葉も美しい。ガイドブックの記述に騙されて、つまらない山だと信じて、カメラも持ってこなかったのが、悔やまれる。
頂上から愛宕神社へ向けて下山する道も、途中まではやはり雑木林が続く。さすがに、この道の後半はスギやヒノキの植林が続いたが、ガイドブックに書いてあるほど、見るべきものもないとは思えなかった。この著者はよほど失望したのだろうか。下りついたところの愛宕神社本宮も、モミジが美しい。ここも誰一人いない。モミジの木が多いわけではないが、大木の一本に、深紅から緑まで美しい色のグラデーションが見え、しばらく立ち止まって見続けた。贅沢な紅葉狩りの一日だった。今日の歩行時間は、3時間半。ちょっとしたハイキングには最適の場所だった。今度は雪のあるときに来てみたい。
ガイドブックの作者は、山から景色等にとらわれて他の魅力的な事を見逃したのでしょうか。
確かに、紅葉のきれいな場所は人が多くて情緒は味わえませんね。
我家のバルコニーの小さなブルーベリーの木の葉が紅葉しているのですが、ちょっとの赤に幸せを感じます。
ガイドブックに「ここは来るべきではない」「見所はない」って書いてあったら逆に行くべきかも。
もしかしたら筆者が内緒にして置きたい程、よい場所だったりして^^。
小さな秋、みいつけた。というような、秋の楽しみ方がいいですね。今日は、東北気仙沼に来ています。こちらの紅葉も、実はいまがもっとも見頃です。落ちる真っ赤や真っ黄色の木の葉が、きれいです。観光客はいませんし。