ごまめの歯ぎしり・まぐろのおなら

サンナシ小屋&京都から世界の愛する人たちへ

30日には日比谷に行こう

2007-11-26 | 政治
瀬戸内海地方の暖かな気候にふれて、体が弛緩したような気がして東京に帰ってきたら、東京も暖かい一日だったようだ。セーターを着込んでいった我が身は、暑くて大変だった。電車の中でも汗が流れる。

 寒い北海道では、灯油が一気に値上がりしたそうな。無駄な暖房をしているところも多いので、少しはこの値上がりが石油消費の減少につながるといいと思う。しかし、生活が苦しくてすでに暖房も切り詰めている家庭では、この灯油の値上がりは生活の危機を招くだろう。石油の値上がりは、当然その後の食品や物の値上がりを引き起こすから。物価が徐々に上がりつつある。

 国鉄の民営化に際して、国による組合差別の結果、5009人が解雇された。そのうち1047人がいまもなお解雇の撤回を要求して20年間戦い続けている。中央労働委員会が不当労働行為と認定した後も、国もJRも彼らを拒否し続け、裁判所さえも政治的な判断で国を挙げての不当労働行為を追認してきた。ようやく2005年に東京地裁が不当労働行為の存在を認めたが、解雇撤回は認めなかった。

 解雇された国労組合員は北海道がもっとも多い。彼らは出稼ぎやイカの一夜干し作りなどで一日一日の生活を繋ぎながら、権力による犯罪を糾弾し続けている。灯油の値上げは彼らの生活をますます困窮させるだろう。けれども、これだけの大規模な不当労働行為をはねのけられず、戦いもしなかった組合と、中曽根内閣のこの犯罪行為を許した日本の国民の責任を彼らは身を挺して問い続けていると思う。

 この国家犯罪を許したことがその後の格差社会やワーキングプアを生み出した自民党と経団連の共同作業を次々と認めてしまった。「一人たりとも路頭に迷わせない」とウソを言い続けた中曽根は、じつは国労と社会党をつぶすために国鉄の民営化を進めたと、今になって打ち明けている。その後の電電公社や郵便局の民営化が誰のために行われたか、いずれ明らかになってくるだろう。

 今月30日18:00から日比谷野外音楽堂で闘争20年を記念した大集会が開かれる。彼らをきちんと元の職場に返すまで、私たちは応援したい。それなくして日本の民主主義は回復できないだろう。
 

最新の画像もっと見る

コメントを投稿