ごまめの歯ぎしり・まぐろのおなら

サンナシ小屋&京都から世界の愛する人たちへ

海兵隊はアメリカへ帰ってほしい

2009-12-10 | 政治
沖縄の普天間基地返還に伴う代替施設の問題では、鳩山首相はぶれにぶれ、悩みに悩んだ末に、社民党の連立解消という脅しで、ようやくマニフェストに掲げた県外・国外移設を目指す姿勢を取り始めたようだ。鳩山首相の胸中の意図は、グアム移転らしいという。アメリカという相手があるだけに、難しいこともあるだろうが、だいたいアメリカ海兵隊がなぜ日本の基地にいないといけないかという根本的な疑問をぶつけていけば、アメリカもいつまでもつれない態度はとれないだろう。これまで自民党政権では、アメリカの世界戦略への日本の協力は当たり前、自明の理とされてきた。しかし、アメリカ軍が日本に駐留することをもっと限定的にとらえる見方を民主党政権がしているというメッセージをアメリカに届ければ、アメリカもあらためて民主党政権と日米関係の再構築に取りかかろうとするだろう。それをやらないで今までの路線をいつのまにか引き継いでいけば、アメリカは民主党政権といえどもアメリカに従う日本という路線を支持していると思い込んでしまう。いまがもっとも肝心なときだろう。

 北沢防衛相は、グアム基地を視察して、海兵隊のすべてをグアムに移転させることは無理だと述べた。これは出来レース。防衛省は普天間を辺野古に移す現在の日米合意ではやく決着をつけさせたい。彼らはアメリカの世界戦略に日本がただ黙って付き従うという今までの自民党政権のやり方でしか物事を考えたことがないのだ。北沢防衛相はその防衛官僚と制服組の意見に取り込まれてしまっている。もっとも彼はもともと自民党の人だから、そう言う考え方から抜けることができなかったのかもしれない。

 しかもブッシュ政権にいたネオコンたちが、アメリカ政府は怒っているとか、日米合意を反故にするなとか、いろいろ言っており、それを日本のマスコミがいかにもアメリカ政府が鳩山政権に対して怒りくるっているような報道をしている。しかし、オバマ政権はけっして鳩山政権に反発しているわけではない。同じ政権交代を果たしたオバマ大統領は鳩山政権と日米関係の再構築について話し合いたいと思っている。鳩山首相は正直に日本の要求を出す方がよい。オバマ政権は日米は同じレベルの関係だと言っているのだから。

 沖縄の海兵隊はアメリカに帰ってもらおう。海兵隊はけっして日本の防衛のためにいるわけではないのだから。それはアメリカの多くの識者が言明していることだ。アメリカは何のかんのと言って、日本の財政援助を続けさせたいだけなのだ。辺野古に基地を作りたいのは日本政府の金で新たに基地を作ることができるからだけに過ぎない。戦後すぐに銃を持って米軍に土地を奪われて基地ができたが、それ以降、新しい米軍基地ができた試しはない。新たに米軍基地を作ることが沖縄県民の怒りをどれだけ買うか、アメリカはよく知っている。辺野古が今のところもっとも新しい基地を作りやすいし、日本政府が金を出して作ってくれる唯一の候補でもある。日本は彼らの利権の生殺与奪の権利を持っているのだ。日本で辺野古基地を作りたがっているのは、それによって濡れ手に粟の利権を持っている奴ら(政治家と土建屋)なのだ。私たちはもうアメリカの勝手にさせたくない。戦争はいやだ。戦争するものもいらない。海兵隊はアメリカに帰って欲しい。

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