ごまめの歯ぎしり・まぐろのおなら

サンナシ小屋&京都から世界の愛する人たちへ

成人式の晴れ着

2008-01-15 | 日記風
寒に入って寒さが厳しくなってきた。近所の家の垣根のサザンカがいっぱい花をつけている。輝く黄色の蝋梅の花も咲いている。寒いと言ってもやはり今年は暖冬なのだろう。一年前に住んでいた北海道の厳しい冷え込みを考えると、やはりここは暖かい。サンナシ小屋はいまごろ凍り付いているだろうか?

 昨日は一日早い成人の日だった。テレビのニュースでみると、日本全国どこの会場も華やかな着物姿の女性で賑わっていたようだ。酒を飲んで騒いでいる若者もいるが、彼らは成人式に初めて酒を飲んだわけでもなさそうだ。日頃から飲んで騒いでいる連中なのだろう。

 成人式を見る限り、日本は金持ちの国という印象が強い。しかし、本当にそうだろうか。私が成人したときは、振り袖を着てくる女性もいることはいたが、まだ女性の半分以上はスーツ姿だった。着物を着てくる女性が少しずつ増えてきた頃だったように思う。私は成人式に出るつもりははじめからなかった。成人するのに式典をあげて、大人たちに教訓を垂れてもらう気持ちもなかった。もっとも大きい理由は高価で派手な着物を着てくる女性たちへの反発だったように思う。

 今年の成人式に出なかった若者はどんな思いだったのだろうか。マスコミは成人式に晴れ着を着て騒いでいる若者たちばかりを報道していたが、成人式に出なかった若者を取材したマスコミはなかったのではないか。成人式に着ていく服がなくて欠席した人も多かったのではないだろうか。ワーキングプアとよばれる若者たちは成人式を考える余裕もなかったのではないか。

 そのような若者はけっして少数派ではなくなっている。マスコミの記者たちはこのような若者たちのことを成人式を取材しながら思い出すことはなかったのだろうか。底辺へのまなざしを忘れたマスコミはますます時の権力に都合のいい道具になるばかりである。その自覚さえないのだろう。

 ワーキングプアの反攻は始まっている。グッドウィルが営業停止になったのも、彼らの怒りが政府を動かし始めたからだ。今年は彼らの活躍に期待しよう。
 

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