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淡路人形浄瑠璃を鑑賞

2013-02-07 | 日記風
先日、京都の春秋座で淡路人形浄瑠璃を鑑賞した。昔一度、国立文楽劇場で文楽を見たことがあり、テレビでは何度か文楽を見たことがある。ビデオでも何本か文楽の出し物を持っており、たまに見ることがあった。しかし、人形浄瑠璃は初めてである。人形浄瑠璃として知っているのは、阿波の人形浄瑠璃で、「・・して、トトさんの名は? 阿波のじゅうろべえと申します。 ・・・してカカさんの名は?・・・ 」という名台詞で有名な「傾城阿波の鳴門」だった。ところが、阿波の人形浄瑠璃の発祥の地は、淡路島だという。日本の国の文化という文楽が、人形浄瑠璃から発しているから、日本の文楽のそもそもの発祥地は、淡路島だということになり、淡路人形浄瑠璃が、その始まりでもある。

 鑑賞した淡路人形浄瑠璃の演目は、「賤ヶ岳七本槍 清光尼庵室の段」だった。この演目は、淡路人形浄瑠璃の独創の演目で、文楽などでは上演されることは無いそうだが、淡路人形浄瑠璃ではもっとも代表的な演目だという、本能寺の変で織田信長が殺され、織田家の跡目相続をめぐって柴田勝家と羽柴秀吉の間で繰り広げられた賤ヶ岳の合戦のときの、前田利家が両者の間で苦悩し、柴田勝家の息子勝久と恋仲になった自分の娘の清光尼を、羽柴秀吉の命令で撃たねばならなくなった蘭の方(織田家転覆を狙った滝川将監の娘)の代わりに殺さざるを得なくなる父の心を描いたものだが、この複雑な敵味方の入り乱れた関係がよく分からず、浄瑠璃を見ていても理解ができない場面が多い。浄瑠璃の語りもなれない劇場ではよく聞き取れない。テレビで見ている分には、語りもよく聞き取れるのだが。テレビで見る歌舞伎やお芝居は、やはり特等席なのだろう。

 実は、この淡路人形浄瑠璃を見る前の週に、南あわじ市に出かけていた。これはまったくの偶然で、他の用事で南あわじ市を訪れたのだったが、そこへ行って初めて淡路人形浄瑠璃のことを詳しく聞くことができた。そして京都へ帰ってみると、連れ合いが淡路人形浄瑠璃のチケットを2枚手に入れていたという具合だった。偶然とは思えないが。しかも、いっしょに見に行くことになった友達が、南あわじ市出身だと言うことだし、もう一人の友人は、浄瑠璃に使われる人形のミニチュアを自作するのが趣味の人だという。偶然がこんなに重なることもあるんだなあ。なんとなく人形浄瑠璃が身近なものになってしまった。

 そして、最近 淡路島がテレビで取り上げられることが多くなったような気がする。南あわじ市には広大な水仙のお花畑があり、500万本の水仙がいま盛りと咲いているらしい。南あわじ市へ日帰りで出かけたときは、話を聞いただけだった。見に行く時間はなかったのだが、今思えば一泊していても、見てくれば良かったとも思う。南あわじ市では、タコとフグが有名らしいと言うことも知った。タコは、現地でごちそうになった。明石だこは知っていたが、島の南側でもタコが美味しいらしい。渦潮の中でもまれたタコの筋肉はよく締まって美味しいのかも知れない。淡路島三昧の最近だ。

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