goo blog サービス終了のお知らせ 

ごまめの歯ぎしり・まぐろのおなら

サンナシ小屋&京都から世界の愛する人たちへ

秋晴れの一日 京都北山麓

2012-10-01 | 花と自然
京都北山のもっとも街に近いところに瓢箪崩山という変わった名前の山がある。一度登った瓢箪崩山がなかなか良かった印象があるので、涼しくなったこともあって、瓢箪崩山に登ろうと出発。出町柳から大原行きのバスで戸寺へ。ここで南へ行けば瓢箪崩山だけど、標識を見ると東海自然歩道が鞍馬方面に続いている。瓢箪崩山は、もっと紅葉が始まってからに取っておこうと、今日はまだ歩いていない江文峠方向へ歩き出す。山里の中の舗装道路をたどっていくと、まもなく江文神社に到着。ここまでは昔金比羅山に登ったときに、通ったはずなのだが、ほとんど思い出さない。
 江文神社から金比羅山に行く道を見送り、少し元来た道を引き返し、西に折れる道を行く。沢の半分を水の通る溝と歩く道に仕分けして整備した道をたどっていくと、やがて国道に出る。江文峠は、国道の途中にある。ここからしばらく国道を歩いて、静原の町に出る。車がひっきりなしに通っていて、危ない。こんな道が東海自然歩道になっているとは。静原は、京都市左京区の一部なのだが、田舎の風景が心地よい。コスモスでまちづくりをしているようで、いろんな休耕田にコスモスが植えられて、いまもっとも美しい時だ。静原神社にお詣りをして行く。静原神社は、下鴨神社の下社らしい。毎年、静原から下鴨神社のお祭りに手伝いがいくとか。神社も身分の上下が厳しいのかも知れない。田んぼの畦には、真っ赤なヒガンバナが咲いている。今年は遅くまでヒガンバナが見られる。曼珠沙華の花にナガサキアゲハ雌。子供の頃は、四国でもあまり見なかった南方種だが、今では京都でも多い。関東でも増えているらしい。これも温暖化が進んだ証拠だ。


 静原から、鞍馬へは薬王坂を越えていく。薬王坂への道はコンクリート舗装しているが非常に急坂で、途中放置されたような別荘が立ち並んでいる。バンガロウに使われたのかも知れないが、いまでは使っていない。その一つを改装して別荘?にしている家があった。でもこのまわりはほとんどがヒノキの林で、薄暗く、あまり別荘生活が快適とは思えない。舗装した坂がどんどん急になってくると、舗装が途切れ、ひと登りすると大木の下に板碑がある。1300年代に建てられた碑で、夫の死を悼んだ妻が建てたと書いてあるようだ。800年近くもたっているとは思えないように、コケもなく、花崗岩の板碑は白い。これは誰かが頻繁に掃除をしているのだろうか。それとも1300年代に建てられたのはウソかも。あまりにきれいすぎる。また、説明板にこの大木を赤松としていたが、これはどうみても杉の大木だ。
 そこから薬王坂はすぐのところだが、坂がきつい。登り付いたところで弾んでいる息を整え、昼ご飯にする。弁当は、戸寺で買った椎茸海苔巻き。椎茸は放射性物質が多いかも知れないので、ちょっと躊躇したが、京都のものなら汚染はそれほどでもないかと思って食べる。日本の食事は、これからずっとこういう風に心配しながら食べなければならなくなった。
 薬王坂から南に道を取り、竜王岳(500m)に登る。今日の唯一の三角点だ。比較的登りやすいアカマツ林の中の道を歩いて、頂上は15分くらいで着いた。頂上には、塚がある。誰かのお墓かなと思ったら、経塚だった。塚の下にはお経が埋められているのだろうか。



 薬王坂に戻り、鞍馬への道を下る。下り着いたところは小さな八幡宮。川を越えるとまもなく叡山電車鞍馬駅だ。

最新の画像もっと見る

2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
曼珠沙華 (mmadoka)
2012-10-05 07:43:26
 去年、仕事で埼玉県日高の曼珠沙華を見に行く機会がありましたが林の中に赤が一面に広がっていて驚きました。
 小さい時、曼珠沙華と言ったらお寺や神社の参道にポツポツと咲いているという雰囲気だったのですが。
 この季節はコスモスとかが綺麗ですが、先日の台風で一気に倒れてしまって残念です。

 漸く秋が来ましたね。この陽気が長いといいのですが。
返信する
日高の曼珠沙華 (比呂志)
2012-10-10 13:20:58
巾着田ですね。ものすごい広いところが一面に真っ赤担っているのは、すごいです。でも、昔もう少し小規模に咲いていた頃の方が私は好きでした。なぜなら、今はものすごい人の数で、とても勧奨する気持ちになれないからです。あんなに植え込んで観光客を呼び込もうという商魂は感心しますが、「やはり野におけ曼珠沙華」ですね。
返信する

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。