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サンナシ小屋&京都から世界の愛する人たちへ

早朝の山とジプシー音楽

2012-10-17 | 日記風
今年は「春夏夏冬」と言われるほど、暑い日が遅くまで続いた。快適な秋を感じさせたのは数日だったような気がする。あっという間に朝夕は寒さを感じるようになり、冬がもうすぐそこに来ている。暑い夏は、山に登らず、近くの小さな沢を歩いていたが、いよいよ低い山歩きには最適な時が来た。歩くぞ~~、と思ってみたが、この季節には週末はいろいろと文化的な催しがあり、山歩きをしたいなあと思いながら、土日は講演会や音楽会、美術館などで過ごすことが多くなり、山へ行くことができない。そのせいか、体重が夏を過ぎて一気に上昇しはじめ、高値安定となってしまった。これではいけない。

 日曜日には、午後から近くの春秋座で、ジプシー楽団による演奏会があり、ある人から入場券をいただいたので、行かない手はない。ロマの人たちの音楽は、楽しそうではないか。そこで、週末に少しでも山歩きをしておこうと、日曜日の早朝に近くの大文字山を歩くことにした。7時に家を出て、銀閣寺の山門の前を通り、裏手の山道に入る。早朝というのに、大文字山を登る人が三々五々歩いている。さすがに日曜の昼間に比べると少ないが、それでも他の山を歩くときに比べると圧倒的に多くの人が歩いている。さすが町のすぐそばにある山だ。毎日大文字山に登っている人が10人は下らないと言われているくらいだ。

 登山口から大文字の火床まで、約20分。急げば15分くらいで行くのだが、そんなに急ぐ必要も無い。もっとも花もほとんど見られない山なので、見るものもあまりない。ひたすら歩くばかりだ。火床には、毎日登っている人たちが集まっている。やはりお年寄りが多い。平日も朝から山に登るには、仕事を持っていては登りにくい。でも、私のよく行くレストランの主人は、まだ50前後だが、店を開ける前に、毎日大文字山に登っているという。健康には最高だろう。私も朝早く起きれば、仕事の前にちょっと歩いてくることもできないことでは無さそうだが、そこまでやろうという元気がない。いや、あの山を毎日登るモチベーションが湧かない。

 火床からさらに標高差100mくらい、時間にして約20分歩いて、大文字山の頂上に着く。頂上は最近少し広く整備して、丸太のベンチをたくさん揃えたようだ。シーズンになるとこのベンチがいっぱいになるくらい人が押し寄せるのだろう。この日は、朝早くでもあったから、数人がおしゃべりを楽しんでいた。私は、そのままもと来た道を戻った。下るのはさらに早く、登山口まで約20分くらい。自宅と登山口の間も20分くらいなので、自宅から頂上まで往復して、1時間半だ。朝の散歩にはちょうど良い。でも、体重対策にはなりそうもない。帰って体重計に乗ってみたが、行く前とまったく同じだった。

 午後から、ジプシー楽団の音楽会に出かけた。これが実にすばらしい演奏会だった。5人の楽団で、バイオリン、ビオラ、コントラバス、チェンバロ、クラリネット。これだけで、クラシック音楽からハンガリー民謡、ジプシー音楽、そして日本の歌(さくら、荒城の月)まで演奏する。とくに、リーダーの男性の操るバイオリンがすばらしい音色を聞かせてくれた。ロマの音楽でもヨーロッパの場所によってかなり音楽は違うようだ。この楽団は、ハンガリーからの人たちだった。ハンガリアンダンスの演奏ももちろんあった。また、民謡に会わせて、ハンガリーの踊りもあった。2時間半の演奏だったが、実に満足して帰った。これが無料だったのだから、こんな良いことはない。ちなみにお金を払うと8000円だとか。う~~ん。良い音楽でも、これだけ払っていく気がするだろうか。テレビ以外に音楽に触れる機会が無い私の貧しい文化生活に思い至って、ちょっと反省した。

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