「Law&Order」が好きだ!!(邪道にて)

海外ドラマ「Law&Order」が好きです。
とにかく叫びたいので、ブログに叫びます。

S0 #24「盲人の寓話」(『The Parable of the Blind Leading the Blind 』)

2015-04-17 14:04:06 | シーズン0
これは、UK S2-9「最期の誇り」の、その後、で御座います。

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検事局 ジェームズ・スティールの執務室
やれやれ、一仕事終了なスティール&アリーシャ

「フゥ~、やっとダン・キャラハンの量刑が決まりましたね」
「そうだな。これで、この事件は終わったな」
「そうですね・・・でも、私は、よく分かりませんでしたよ。
 なぜ、殺したい程憎んでいる妻と、一緒に過ごしていたんでしょ?」
「アリーシャ・・・夫婦には、色々あるのさ。
 多分、当事者にしか分からないんだろ」
「ウ~ン、そんなこと言い出すと、
 全ての事件が“当事者にしか分からない”ってことになりませんか?」
「いや、多分そうなんだろ。
 私達には、分からないことの方が多いのさ」

「でも、キャラハン夫妻は、長い間一緒に居たんですよ。
 そりゃ、ケンカもあったでしょうが、殺そうと思う程ですよ。
 ジェームズ、あなたは、仕事に嫉妬した、って言いましたが、
 私は、それじゃ、納得できませんよ」
「アリーシャ・・・本当に本人にしか、分からないんだよ、多分。
 別れるには愛し過ぎているってことなのさ。
 ・・・・君には、ちょっと難しいかもなぁ」

「あら、そうですか。結構な上から目線、ですよね」
「いや、違うよ・・・そうじゃなくて・・・ほら、君、まだ独身だろ?
 だから、そういう意味で言ったんだよ」
「フ~ン、じゃ、あなたは、私よりも分かるってことなんですね」
「まぁ、私は既婚者だからなぁ」
「フ~ン、奥様が息子さん連れて、家から出て行っても
 私より、夫婦のことは分かると・・・」
「・・・・・アリーシャ・・・私の妻のことは・・・」
「だって、そうでしょ?夫婦にしか分からない、のなら~
 出て行った奥様のことは、よ~く分かっているんですよね」

「アリーシャ・・・勘弁してくれよ・・・」
「じゃ、今月、奥様が息子さんに会わせないって言った理由も
 あなたは、よく分かっていると」
「それは、仕事が・・・」
「それが、分かった理由だなんて」

「アリーシャ、私が言いたかったのは、夫婦は難しいってことだよ。
 恋人同士や、同棲相手とは違うんだ。
 なんというか・・・・」
「・・・・なんというか?」
「・・・・なんというか・・・まぁ違うんだよ」

「ジェームズ・・・それ、法廷で通じます?」
「いや、通じないだろうなぁ・・・」
「シッカリして下さいよ」
「あぁ、そうだな・・・って、私の夫婦生活は法廷と関係ないだろ」
「あら、そうとも言えませんよ。
 だって、そのうち奥様が離婚を切り出し、息子さんの親権について
 家裁で、ギャンギャン吠え捲る可能性もありますし」
「・・・・アリーシャ・・・
 君、何か妻から、聞いているのかい?(ちょっと汗)」
「・・・・いいえ・・・まさか・・・・(ほくそ笑み)」

「まぁ、私のことは、放っておいてくれよ。
 で、キャラハン夫妻のことだが・・・・何だったっけ?」
「いえ、私は、離婚すれば良かったんじゃないかなぁって。
 だって、殺す程、なんだし、結局夫は殺人依頼の罪で裁かれるのですから」
「他人から見たら、そうなんだろうけど。
 そこが、夫婦にしか分からないって、ことなんじゃないか?」
「そういうと、全てが終わっちゃうじゃないですか?
 なんか、スッキリしないナァ・・・」
「じゃ、離婚がスッキリすると?」
「ええ、ひとつの区切りというか・・・殺す程なら別れちゃえって・・・ダメですか?」
「いや、ダメじゃないが・・・そうする人も大勢いるし。
 しかし、そう決断できない人も、大勢いるんだよ」
「それって、御自身のことですか・・・?」
「・・・・だから、私の話は止めろって。
 なんで、この話に喰い付くんだ?何か理由があるのか?」

「いえ、そんなことは」
「今の彼氏と、上手くいっていないのか?」
「何ですか、それ!それこそ、放っておいて下さいよ」
「いや、先週の週末も、私と一緒に休日出勤していたし」
「・・・仕事を優先したんですよ。当たり前でしょ?」
「・・・・そうだが・・・私で良ければ、相談に乗るが」
「検事に恋愛相談する人、います?」
「・・・・相談を受けたことはあるんだが・・・」
「まぁ!誰ですか?そんな勇気のある人は?」
「・・・妻だが・・・大分前の話だがね」
「・・・・だから、今、この結果に・・・ってことですか・・・
 そりゃ、絶対相談できないわ・・・」

「アリーシャ、彼氏と結婚話でも出ているのかい?」
「いえ、そんなことじゃないんですよ。
 ほら、意見が合わないって、よくあるじゃないですか」
「今、一緒に住んでいるんだろ?彼氏、そろそろ将来を考えているかもな。
 君も、真剣に考えた方がいいぞ」
「あなたに言われると・・・説得力が無いんですが・・・」
「なんだい、そりゃ?
 仮にも、私は先輩として、アドバイスできるぞ」
「アドバイスって・・・パートナーに逃げられるとか?」
「逃げられるって・・・理由があるんだよ、一応。
 S1では、時々匂わせるような描写があったが、S2では皆無になったんだよ。
 だから、私の夫婦問題は、多分蚊帳の外状態なんだろ。
 だからだから、なぜ妻と息子が出て行ったかは、永遠に謎だ」

「・・・・それは、スゴイ展開ですね、ジェームズ・・・
 そんな大層な設定が、放り投げされるとは・・・」
「いや、本家じゃ、日常的だったらしいが・・・・」

「で、夫婦のことは、結婚という形をとらないと、分からない
 ってことが、あなたの持論ですか?」
「いや、勿論、極論的に言っている訳ではないよ。
 ただ・・・結婚という形に伴う様々なものが、要因といえるかもってことだよ」
「じゃ、結婚していない私には、理解が難しいと」
「まぁ、それも言えるナァってことだよ」
「殺したい程憎い相手と暮らすって・・・考えられませんよ」
「しかし愛しているんだろ?男と女は、分からんよ・・・」
「・・・・それは、私よりあなたの方が分かってるでしょ?」
「アリーシャ・・・ケンカ売っているのかい・・・?」

そこにキャッスル登場
「おいおい、君達、何を騒いでいるんだ。廊下まで、響いているぞ」
「あら、そんな大声出していましたか?」
「あぁ、丸聞こえだぞ。ジェームズの夫婦関係がどうの、とか
 アリーシャと彼氏が上手くいっていない、とか・・・」
「まさか、それ全部、聞こえていたんですか?」
「・・・・ジョージ・・・扉の前で聞いていたのでは?」

「下らんことを言わんでくれ。第一、扉が開けっ放しだろ」
「・・・・・・そうでしたね・・・・アリーシャ・・・閉めろっていっているだろ、いつも」
「あら、私のせいですか?ジェームズ。
 ハッキリ言いますけど、あなたが最後に入って来たんですよ」
「ほら、また揉める・・・廊下で職員が笑っていたぞ。
 “また始まった”とな。少しは自重してくれ。
 一体、何を騒いでいたんだ?」
「キャラハン夫妻の事件のことですよ。ダンの量刑が決まりました」
「あぁ、レイチェルの事件か・・・(フゥ~と遠い目)」
「・・・・ジョージ・・・キャラハン判事と何かありました?」
「何かって・・・若い頃は、皆、無茶をしたもんだよ。
 私も、そしてレイチェルも・・・それはもう思い出だがね」
「あら、そんな設定が・・・」
「あぁ、このエピだけだろうがね」
「まぁ、でも設定が生かされるんですから、良かったですよ、ジョージ」
「・・・・ジェームズ・・・落ち込まないで・・・」

「事件がどうした?」
「いや、夫婦のことは他人には分からないって話を、アリーシャにしていたんですよ」
「まぁ、ひとつの真理だろうなぁ。
 しかし、事件の度に、思い入れをしていたら、身が持たんだろ。
 と言いつつ、私も今回の事件は辛かったが」
「そうですね・・・判事が被害者でしたし・・・」
「そうですよね・・・でも、私の時は、それ程親身には・・・」
「!何を言い出すんだ、アリーシャ!
 私が、いつ君を蔑ろに・・・」
「・・・それは、どちらに言っているんだ?アリーシャ?
 私か?ジョージか?」
「それは、言わない方が・・・」
「いや、ハッキリさせよう。私か?、ジェームズか?どっちなんだ」

「あぁ、面倒になっちゃったわ・・・ゴメンなさい。もう言いませんから」
「いや、一度口にしたら、もう取り返しはつかん!」
「なんですって!ここは法廷じゃないんですよ」
「いや、聞き捨てならん、からな。部下を蔑ろにするなど・・・私は決して」
「いや、常にやっていますよ、ジョージ・・・」
「・・・・今度の査定を覚えていろよ。、ジェームズ」

「あら、職権乱用ですか?パワハラだわ!告発しなくっちゃ」
「おいおい、冗談だよ。冗談・・・(ボソッ)なんでも権利を主張だ・・・」
「聞こえましたよ、ジョージ・・・さぁ、ハッキリさせましょうよ!」
「落ち着くんだ、アリーシャ・・・ジェームズ、なんとかしろ」
「おっと、申し立て審理の時間が・・・私はこれで(ササッと退室)」
「おい、ジェームズ・・・!」
「行ってらっしゃい、ジェームズ。アッ、扉は閉めて下さいね。
 ・・・・さ~って、ジョージ・・・」

廊下を小走りで急ぐスティール。
廊下の隅では、女子職員2人の姿が・・・

「あぁ、相変わらずの騒ぎね。扉を閉めるってこと、知らないのかしら?」
「ウ~ン、仕事は出来るんだけどネェ・・・
 アリーシャといいコンビよ・・・バカップルって感じ?」
「あら、上手いこと言うわね。で、ジョージと3人で・・・バカットリオとか?」
「イイわねェ・・・早速広めちゃいましょ」

**************************

はい、S0はくだらないのが、お約束(笑)
これは、エピ終了後、サッと思いついたので・・・
しかし、スティールは、S0でも崩れんなぁ、って自分で書いているのだが(笑)

タイトルの「盲人の寓話」ですが
ピーター・ブリューゲルの絵画のタイトル、からです。
私の中では、しっかり整合していますが・・・さて他人様は??(笑)

気になる方は、お調べ下さいませ。

しかし・・・スティールの、妻&息子・・・どこ行ったんだろうネェ(笑)

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