浅尾弥子のノンジャンル道

 
 富山県小矢部市のシンボルキャラクター・メルギューくんの
 お姿をお借りして、日々更新。

「ドン・キホーテ」(ミハイル・バリシニコフ)

2017-09-14 22:52:10 | WORK
「SWEAT & TEARS」(2017年6月10日の記事)

奇跡的に在庫があったDVDは、こちら~。



「アメリカン・バレエ・シアター
 ミハイル・バリシニコフの「ドン・キホーテ」」

振付:ミハイル・バリシニコフ
(マリウス・プティパ&アレクサンドル・ゴルスキー版による)
音楽:ルートヴィヒ(レオン)・ミンクス

キトリ:シンシア・ハーヴェイ
バジル:ミハイル・バリシニコフ

1983年6月、ニューヨークの
メトロポリタン・オペラ・ハウスにて収録された、
全3幕のバレエ作品でっす。



「ドン・キホーテ」の特徴の1つは、
カラリとした、陽気な世界です。

物語の中心にいる、キトリとバジルは、
お姫さまや王子ではなく、庶民。
スペイン情緒あふれる音楽にのって、
若者らしく、恋の喜びを謳歌しまっす。

ドン・キホーテと従者サンチョ・パンサも、登場。

バルセロナの広場や居酒屋のシーンでも、
2人は超越した存在感で、
だけども、妙に調和するという、
不可思議な現象が起こります。

全編とおして、
賑やかなのですが、
ドン・キホーテが見た夢の世界は、
まことに幻想的で、
作品に幅をもたせています。



当時のバリシニコフは、30代半ば。
遊び心と円熟味が、いい塩梅にミックスされています。

空中姿勢が乱れないばかりか、
その伸びた脚は、月まで届くのではと思うほど。

飛び回りながら、舞台上を大きく一周するマネージュは、
遠心力と一心同体、
空気と戯れているようで、
観ている者の、カタルシスを誘発しまっす。

表情豊かなマイムも魅力的。

役柄上、弾けた振るまいもしますが、
美しいマナーが身についているため、
下品にはなりません。

・・・ワ~ワ~、モ~モ~。



そんなバリシニコフ氏ですが、
このほど、
「高松宮殿下記念 第29回 世界文化賞(演劇・映像部門)」を
受賞したとの報道がありました。

「ミハイル・バリシニコフ(アメリカ/ラトビア)」の
地名を見ると、
ソ連の時代は、終わったのだなあと実感。

優れた踊り手が、
世界の国々で、
のびのびと表現できますように。

「ホワイトナイツ/白夜」(2016年11月6日の記事)

明日もがんばるぞ!
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