踊る萱
2014-11-26 | 日記
辛子色に枯れて行く細長い鋭角的な葉が、ダンサーの動きを思わせて面白い。そうとう昔、NHK・TVでモダン・ダンサーの勅使河原三郎が田んぼの真ん中で風のリズムに乗って踊っていた。確か、宮沢賢治 ( 1896-1933 ) を再現した番組だったような … 。 かつて、賢治は生徒たちと郊外学習に野原へ行くと、突然踊り出した、というエピソードを聞いたことがある。とても素敵な話だと思う。歩きながらそんなことを思い出していたから、この一本の枯れて行く萱が一人のダンサーに見えたのだった。
川辺行き冬に枯れ立つ野の草にモダンダンスが息づけにけり
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