手風琴というのはアコーディオンの古風な言い方である。先日いただいて食べたパイ生地で餡を包んだ和洋菓子「手風琴」の、小さな栞に描かれた昭和初期風のモダン・ガールのポートレートをコラージュして、パステルで描いたのがこの絵である。絵のタイトルは“手風琴の音色のごとく”。お菓子のメーカーは愛知県岡崎市にある1782年(天明二年)創業になるという和菓子舗「備前屋」。栞を見た時に、手風琴と言い、モダン・ガールのその後ろにはガス灯のようなものが描かれていて、餡とパイの組み合わせと言い、どうも明治文明開化時代の和と洋のハイブリッドな所謂ハイカラな香りが漂ってきたのである。パッケージからも文字からもレトロな印象である。なので、その栞が捨て難くてツマラナイを絵を描くのに執心するのである。最近、ツマラナイ物が僕をインスパイアするのである。
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