「 ギャラリー彩 」 と 『 水澤淑展 』

2012-01-24 | 日記

                         

長岡市内に、僕にとっては新しい展示空間、 「 ギャラリー彩 」 とめぐり会った。城内町の 「 アート四季 」 という画廊で今、水澤淑 ( みずさわ ひで  1928年生 ) さんという83歳の女性の、パステル画の個展を開催中だが、画集発行記念だということだ。その画集を発行された方が、今井さんというこの 「 ギャラリー彩 」 ( 長岡市末広3-3-7 ) のオーナーであったのである。

現在ギャラリーは閉館中で、中を見せていただくべくオーナーとこの写真のギャラリー前で待合わせたのだが、持ってこられた巾着袋に入ってるはずのキーが、小銭が入っててジャラジャラいわせながら巾着の中をひっかきまわしても、手に小銭を全部明けてみたけど、それらしい金属ものを発見することができなかった。なので結局、ギャラリーに入ることができなかった。今井さんは大変に申し訳なさそうで、今度を期して “ 彩会 ” ( さいかい ) を約して別れたのである。

それにしても、 「 アート四季 」 で展示中のパステル作品には驚いた。齢84歳になろうとする女性の作品とはとても思えないのであったが、しかし世にはグランマ・モーゼス ( 1860-1961 ) や堀文子 ( 1918-現役 ) 、片岡珠子 ( 1905-2008 ) などというご高齢にも関らず、逞しいフレッシュな作品を描いている女性が数多存在するのである。この水澤さんの作品は、まず、デフォルメがいい。それに構図に破綻がないのである。色彩センスもいい。70歳を過ぎてからの手習いと聞いたが、実にオリジナリティがあってしっかりした造形感覚をお持ちの方であろう。この人には生まれつき絵画の素養とセンスがあったのである、と思わないわけにはいかない。人にはそれぞれに、遅い早いを問わず 「 収穫 」 の時期があるのであろう、それまでは全て 「 育成 」 の期間なのである。どこで何をしていようと、全て人生の経験というのは 「 収穫 」 のための 「 育成 」 期間に他ならないのであった。 「 収穫 」 とは何か。 「 育成 」 とは何か。一枚の絵に向き合うということに、意味が有るのか無いのか。それはべつに有っても無くてもいいことであるから、お近くの方はぜひご覧になって見て下さい。

                             

       『 夢と物語を綴るパステル画 水澤 淑 展 』 1月21日-31日(火)  アート四季 

 


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