『第13回瀧口修造オマージュ展』図録

2013-08-06 | 日記

1993年、東京・佐谷画廊での展覧会 「 アンドレ・ブルトンと瀧口修造 」 展の図録表紙 ( 写真:フランソア・ルネ・ロラン ) 。この写真はブルトンの部屋からウィンドーを被写体に撮ったものである。一日、過去アチコチ開催された 「 瀧口修造展 」 の展覧会図録を見たりしていた。 「 オブジェの店 」  「 言語のオブジェ化 」 、それに 「 オブジェの言語化 」 など。瀧口の “オブジェ・ ショップ ” 構想に結構刺激されてます。 「 流通価値のないものを、ある内的要請だけによって流通させるという不逞な考え 」 に今も大変共感を覚えています。わがギャラリーも東京時代以来、 「 内的要請だけによって 」 運営されることを目指していたのであるが … 。ここにもう一度踏みとどまって、この瀧口晩年の構想を考えてみなければならないのである。まだ梅雨の明け切らないと思われる天候の下、 「 ある行為をする鳥 」 ( 『 余白に書く 1 』 より ) でありたいと思って、まずは瀧口関係の文献を読むのである。空虚と錯覚と悩ましい憂鬱な日々であってさえ、人はどんな運命を背負わされているにしろ、希望されあればいつか必ず 「 秘儀をおこなう瞬間があるはずだ。 」 ( 同 ) という一つの精神。