アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

「北斗星」と夜遊び・・

2012-11-15 20:27:24 | 鉄道写真(EC)

都心での会合出席前に一鉄をするため西日暮里に行ってきた。

夏ならともかく、もう17時で真っ暗な季節だから、「北斗星」の走行写真は無理だろうと思いつつも現地に到着。やはり無理と思わせるに十分な真っ暗な光景がそこにはあった。夜空に顔を出している月が自分に苦笑しているように、こちらを明るく照らしてくれている。が、月明かりで撮影なぞ出来るわけない。駅のホームの蛍光灯の灯りがやけに眩しく見えるが、線路端までは照らしてくれない。無理を承知でカメラをセット、ファインダーを覗くが、ピントはおろか、ファインダーの四隅すら暗くて判らない状態だ。長年撮影はしてきたが、トップ5に入る悪条件下かもしれない。何しろ、暗い線路端の道にカメラを持って脚立に乗っているのだから、そこを通る通行人からはかなり奇異に映っていたはずで、非常に居心地が悪いのだ。そんな馬鹿げたことをやっていると、後ろから1列車の推回がゆっくり迫ってきていた。すかさず息を止めてファインダーを固定しシャッターを切った写真がこの写真。自分で見た肉眼よりはるかに明るく撮れていることが少し不愉快で不自然だが、初めてとしたらこんなものか。ちなみに、本列車もここで狙ったが、三角形に光るハイビームにやられて、HMはつぶれてしまった。やはり夜間の走行写真撮影、これは無謀。鉄チャンはお天道様のもとでやりたい。

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2012(H24)-11-1      回1レ  EF510-508            JR東日本 / 西日暮里

                                         Nikon D4  Nikkor AF-S 300mm F2.8D+TC14BS 

                                                                                                                                    ISO 12800

                                                                                                                             


夕方ラッシュ時の特急「あかぎ」

2012-11-13 18:39:17 | 鉄道写真(EC)

帰社途中にちょっと寄り道して、ラッシュで混雑している赤羽駅のホームに上がってみた。この頃は、夕方5時を廻るともう真っ暗で、真夏の間あと2時間は普通に撮影していたことが嘘のよう。そういつも思いながらアッという間に年の瀬を迎えるのは毎年のことだ。

ほぼ5分おきに入ってくる通勤電車E231系は、どれも混雑しており、乗り降りも激しい。こんなに乗り換え客がいることに驚くとともに、自分の中の赤羽駅の記憶は、遠く30年以上前に遡ってしまった。早朝の山手線~赤羽線を乗り継いで、ここ赤羽まで来て、東北線の列車121列車で北へ向かった思い出だ。何度となくこのパターンで当時の垂涎の的ともいうべきEF57の撮影に行ったものだ。時には、乗車する列車がEF57重連であったことも鮮明に覚えているから不思議なものだ。喜び勇んで乗車し、窓を全開に開けて、重連のゴナナの牽引する姿を楽しんだことが懐かしい。そんな赤羽駅ではあるが、当時の面影など残っているはずもなく、高架線化されて、今流行りの駅中ショップが綺麗に並んでいた。ホームには、溢れんばかりの家路を急ぐ乗客でごった返しているが、そんなホームにビジネス特急とでも言うべき特急「あかぎ」が入ってきた。何とこの日はOM08編成の特急色でラッキー!ちょっと得した気分になった。

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2012(H24)-11-8         4001M  特急「あかぎ」     185系         JR東日本/ 東北本線: 赤羽駅

                                         Nikon D4   Nikkor 70-200mm F2.8G II+TC14BS


栃木路を行くEF64 1000番台

2012-11-11 18:36:42 | 鉄道写真(EC)

突然約束がキャンセルになり、それならばとばかり目覚まし時計を3時半にセット、東北線を目指すことになった。ここのところ天気も周期的に変わり、関東では予想も立てやすいが、県境の山沿いに行くとやはり不安定なことが多いので、天気予報の「晴れ」を信じて早めの床に就くことにした。

翌朝、通いなれた東北道を北へ那須を目指す。夜空に目をやると、星が瞬き人工衛星まで見えるくらい澄んでいた。日の出とともに眩しい太陽が顔を出し、それとともに気持ちも高まってきた。この時期、8010レは運休で2レのみだけど、今日のこの光なら交流区間で狙えるという作戦はみごと的中して、幸先の良いスタートを切った。その後、色々ロケハンをしながら直流区間まで南下して、今度は貨物列車を狙うことにした。今日は、ネット情報ではEF64の国鉄色がこちら東北線に運用されているので、できれば東北線内で記録したいと考えていたからだ。午後のスジで、上下1本ずつ運用されているEF64であるが、下り列車は、この区間サイド光がやっとで列車の顔には光が入らないから苦労する。熟慮の結果、蒲須坂の鉄橋で撮影することにした。顔に光が入らないが、フィルム時代とは違って、あまりアンダーにならず写ってしまうから、今のデジタルは大したものだ。で、この後の本命の上り貨物列車は、果たして太陽が保ってくれるかどうか賭けをするようなもの。何せこの時期日没30分前にシャッターを切ることになり、太陽が遠方の山並みにかかるか、かからないかの時間だろうし、それよりも、地平線付近の雲にやられる可能性が高いからだ。案の定、列車通過までのしばらくの間、曇ってしまい、想定通りには行かないか?と半ば諦めて自動車の中でふて寝をしていたが、通過15分前くらいから後光が差し始め、「こ、これは・・・!」との思いで、一目散に撮影準備態勢をとり、その時を待った。その15分の間、光は強くなったり、また弱くなったりと繰り返し、一瞬雲に陰ると、あたりは真っ暗に感じるほど、露出が違ってくる。天にも祈る気持ちでこの15分を刻一刻と待つことの長かったこと!そしてみるみる太陽光はサイド光へ変化し、線路やバラストの影ができるほどまで、ギリギリ真横の光へと激変した。「今来い!」「今来てくれ~!!」と叫びたくなるくらい気持ちが限界に達しようとした時、ついに踏切が鳴りだし、その瞬間をベストで迎えることができた。

しかし、こうして後から写真にして観ると、もはや栃木路を走るロクヨンには「山男」としての風格はない。里線を軽々流して走っている余裕すら感じられるではないか。効率が先行して何でも有りの風潮の中、機関車ファンとしては、やはりロクヨンは山の中で撮りたいと思った次第である。

 

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2012(H24)-11-10                     3050レ  EF64 1019         JR東日本/ 東北本線:片岡-矢板

                                           Nikon D4   Nikkor AF-S 70-200mm F.2.8G VR II


65PFのガレキ輸送

2012-11-09 17:58:29 | 鉄道写真(EC)

出張前に初めて東京貨物ターミナルへ立ち寄ってみた。付近の道路橋より大きな貨物基地が見渡せる。日の出からすでに40~50分経つが、まだ朝日は赤く空だけが明るい。始動していないEF200やらEF210が数台待機し今日の始業を待っているのだろう。「ピコンピコン・・・」と無人ロボットのような音が近づいてくるから何事かと思えば、あのハイブリット機関車HD300が入替えを始めたようだった。ああやって警告音を出しながら動かないと、おそらく走行音は本当に静かなんだろう。そういえば、ハイブリットの自動車でも似たような経験をしたことがあった。

今朝のガレキ列車は、EF652121の国鉄色が登板され新鶴見を目指す。最近では、ガレキの専用コンテナも白く統一されて、大量輸送がいよいよ本格化してきたことを物語っているが、こうして改めて目撃するとなかなか力強さを感じるものだ。

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2012(H24)-11-09        8071レ  EF652121    東京貨物ターミナル

                                   Nikon D4   Nikkor  AF-S 50mm F1.8G


インバルのマーラーチクルス/第4番

2012-11-04 20:47:17 | 音楽/芸術

今日は友人のお誘いを受け、マーラーを聴いてきた。先月と同じチクルスでシリーズものの今日は第4シンフォニーだ。この時期のマチネ公演だから、自分自身では非常に買いにくい公演ということになってしまう。今日のようにこの季節ならではの秋晴れとなれば、落ち着きのないアントンKは、すぐに予定を入れてしまうだろう。

それはともかく、今日のみなとみらいは、多くの家族連れやカップルで大変混んでいた。イベントも数多くあるようで、名も知れぬゆるキャラも登場していた。お誘い頂いた友人Kとも久しぶりで、ホールに入る前の時間もアッという間に過ぎて行った。第4交響曲の前に「少年の不思議な角笛」という歌曲があり、バリトンの声量に圧倒され、その音程や発音が手にとるように聞こえたことにまずは驚嘆した。休憩をはさみ、第4交響曲に進む。マーラーの中では、最小のシンフォニーで一番聴きやすい曲だろうから、今日の公演は、このチクルスでも人気が出るのかと思っていたが、結構空席があったことに驚いた。やはり、こういった企画は、いわゆるマーラーオタクが好むということか。指揮者インバルの解釈は、相変わらずで、どちらかというと早めのインテンポを採り、時にここぞという箇所で爆発させる、メリハリの利いたもので心地よかった。この第4で一番好む緩徐楽章では、決して自分としてはベストとまでは言えないが、その頂点に向かう過程での心の高鳴りが中々興奮できたことは幸いであった。ソプラノの森麻季も初めてだったが、透き通るような美声を響かせ好演だったと思う。来年の向けて、さらにチクルスは進んで行くが、是非とも内容の充実した好演を期待したい。