アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

和尚山登山道より~ばんえつ物語号

2012-10-14 20:18:54 | 鉄道写真(EC)

この週末は、友人の撮影計画に便乗し、山形まで遠征に出た。もちろん目的は、1日限りの「出羽」の撮影ということになるが、前日から北上して、色々と寄り道しながら山形を目指した。今回はその行きがけに撮影した磐越西線のC57を掲載する。ここは、磐西のC57撮影地の中でも最も有名な場所のひとつ。通称「山都の鉄橋」だ。初めてなら、その大きさ、長さ、高さに圧倒されるだろう。アントンKにとって、この磐西は好きな路線で、80年代から毎年足を運び、電化側ではED77を、非電化側ではDD51を狙ってはいたが、この鉄橋では撮影したことがなかった。鉄橋下から見上げる構図がどうしても嫌で、遠慮していた経緯がある。いつか和尚山から俯瞰してやろうと思いつつも時間が過ぎ、団臨などの客レは無くなり、とうとう撮らずじまいかと諦めていたところに、C57の復活と相成ったのだ。ばんえつ物語号が運転されてからも、随分と時間が経ってしまったが、ようやく今回撮影できるチャンスが巡ってきたということになる。ここへのアプローチは、想像していたよりも随分と簡単で、ハイキング気分でものの20分も登れば下界が開ける。晴れれば逆光だから、うまい具合の天気と思いつつも、結構な風があり、ご覧のように煙が汚く巻いてしまった。周りの方のお話では、「今日は随分出してくれた~」と満足そうだったから、ラッキーだったのかもしれない。帰りがけに、「2~3日前に熊が出たから注意して~」と言われ、一遍に足がすくみ、一目散に下山したのは情けない。

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2012(H24)-10-13    8226レ  C57180 ばんえつ物語号     磐越西線:山都-喜多方

                           Nikon D4  Nikkor AF-S 70-200mm f.2.8G(II)


65Pトップ ブルトレを牽く

2012-10-12 20:00:50 | 鉄道写真(EC)

鉄道記念日に当ててなのか、開業140周年の当たるからなのか、とにかく今年の鉄道の日、10月14日は、何かとイベント列車が多い。どれをどこでどう撮るか、あれこれ贅沢な悩みもまた楽しいけれど、仕事の都合でどうにもならないことが多い昨今、どうしても外せないと思うものだけ、取り急ぎ狙うほかはないか。かつてのように、ある程度、時間にも余裕があれば、大胆な計画も実行できるというものだが、今はそうもいかない。流されることなく時間を見つけて鉄道趣味を楽しむことにしようと思っている。

今回どうしても外せないもの。それはやはり、EF65P型の牽くブルートレイン。寝台列車を牽引するために生まれた機関車だから、我々の世代には、最もシックリくるし、現在バリバリの10代~20代のファンには、P型といえば最も憧れる機関車ではないだろうか。その機関車が、24系寝台車を牽くとなれば大騒ぎだろう。親子のブルトレ体験ツアーの団臨だそうで、東海道線をお昼間に早川まで往復する。これはやはり東海道線で拝みたかったが、当日はどうにも都合がつかず断念せざるを得なかった。苦肉の策で、前日の回送列車を撮りに南浦和界隈へお邪魔した。天気も心配されたが、申し分のない朝日の中を、堂々と65Pトップが現れた時、忘れていた記憶が甦ってきた。それは、HMの無い「あさかぜ」号の臨時スジの列車を思い出してしまった。なんとももどかしい思いだ。全面窓のHゴムを白くとか、編成をもう少し長くなんて無理は言わない。しかし、大好きだった「さくら」や「はやぶさ」のHMを掲げていたら、どんなに素晴らしかったか・・

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2012(H24)-10-12  回9722レ EF65501  24系x7          東北本線:南浦和-蕨

                                Nikon D4   Nikkor AF-S VR 70-200mm F2.8G(II)


湘南日光

2012-10-08 20:41:20 | 鉄道写真(EC)

先月の「そよかぜ」号に続いて、今月は、日光まで直通運転の「湘南日光」が走った。この日は、ちょうど前回掲載した御召列車の運転日でもあり、どちらに重きを置くか悩んでいたが、そんなときに当日の3074レにEF6633が充当されるとの連絡を頂いた。EF6633といえば、今や残り少ないロクロクの0番代で、しかも数日前から、例によって広島区のイベントPRのHMが付いている。これは、どう考えても外せないし、朝方の上京のスジだから、何とかどちらも狙いたいという欲張りな魂胆から、この地に出向くことになった。

しかし実際には、3074レは直前で吹田区の桃太郎に指し変わり、撮らず終いでここを後にすることになった。写真は、その3074レの前にやってきた湘南日光の回送電車。あれやこれやと、意識が散漫になり、ただ撮っただけの結果に終わってしまったが、晴れていたのに、まだ日が当らないからいい加減になったというのが本音。この後、気を取り直して次の撮影地、保土ヶ谷へ向かった。

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2012(H24)-10-06  回9851M  185系 OM08   東海道本線:大船-藤沢

                                    Nikon D4  Nikkor AF-S VR 70-200mm F2.8G(II)

 


都心ならでは・・?御召列車運転

2012-10-06 17:24:17 | 鉄道写真(EC)

10月最初の週末は、三連休。まだ秋らしくならない気候の中、御召列車が甲府まで走った。前回は、昨年の11月のことであったが、どうにも都合がつかずパスしたため、今回はどこかで撮影したいと企んでいた。山梨まで行ってじっくり撮ってもよかったが、一度可能なら都心のそれも、高架線の駅のホームから狙ってみたかった。御召列車が走るとなると、今までは気合いを入れて遠征し、通過するその一瞬に向かって準備し気持ちも高揚していくが、都心の高架線という、あくまでも日常の景色の中で御召を撮影すると、どんな光景か前から興味があった。駅のホームからの撮影となると色々と制約があるだろうなと、覚悟しながらホームの上り方の先端を目指すと、すでに大勢の撮影者がスタンバイを完了していた。と同時に、同じくらい耳にイヤホーンをしたシーツを着たSPと思しき方々が今や遅しとピリピリしているようすだった。そんな中、一番シンガリ者として、一番列の後ろに何とか入れて頂いた。そうこうしているうちに、上空からヘリコプターの音が聞こえ始め、接近してきていることが見てとれるようになって、緊張が高まる。御召列車は、思ったよりゆっくりとした重厚な足取りで現われ近づいてきた。とそこへ、その御召列車へ向かって、東京行きの中央特快が駅を発車して行き、ちょうど目の前、我々のシャッターポイントのところですれ違うことになってしまった。今まで、御召でこのような経験はなく、直後は気持ちが凹んだが、よくよく考えてみると、日常化の御召とは、こんな場合も当然ある訳で、これはこれで良い記録ができたと思えるようになった。ちょっと愛嬌顔のE655系と、今やJR東日本の代表格E233系。まさに平成時代の御召を感じた瞬間であった。

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2012(H24)-10-06     御召 E655系         中央線:西荻窪

                                      Nikon D4   Nikkor  AF-S VR 28-300mm F3.5-5.6G 


シュプール号の思い出

2012-10-04 22:05:47 | 鉄道写真(EC)

冬季になると、毎月遠征していた信越線の北部地域。当時は、関東からのスキー列車と、関西からのスキー列車が週末ごとに運転されていて、今思っても華やかな時期だった。今では聞くこともなくなってしまった、いわゆる「シュプール」号というヤツだ。電車では、183系~189系、485系~583系使用のスキー列車が、夜行列車として妙高高原を目指して東から西からやってくる。同じように、客車列車使用のスキー臨も多数設定されて、14系12連や、ジョイフルトレイン使用のスキー列車も運転されていた。中でも、最も注目を浴びていたのは、ユーロライナーを使用した「シュプールユーロ妙高・志賀」ではなかっただろうか。週末の深夜名古屋を出発し、中央西線経由で長野~妙高高原まで運転されていた。ユーロライナーと同じ塗装に変更された14系を増結し、10両編成で峠を越える様は、まさに圧巻であった。ロクヨン0番代の甲高いブロア音が山にこだまし、迫ってくるシーンは、「山男」そのもので大変魅力的であった。

掲載写真は、その「シュプールユーロ」号。もう3月にもなると、雪解けが進み、天気が少しは安定してくるかに見えたが、やはりそこは、山の天気、通過直前でいきなり雨が降り出してしまった。妙高高原を出発し、25‰の上りを一気に黒姫まで上りつめるシーン。このロクヨンのユーロライナー塗装は今見ても魅力的である。

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1994(H6)-03-12   9336レ  EF6435  14系(ユーロライナー)    信越本線:妙高高原-黒姫

                                           Nikon F3P  Nikkor 300mm F2.8S  RVP(+1)