アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

新春闇鉄/「あけぼの」撮影

2015-01-04 20:00:00 | 鉄道写真(EL)

最後の運転と噂される年末年始の寝台特急「あけぼの」。運転本数にやる気のなさがうかがえるが、それでも、ここでは運転があるだけ良いと考えるべきだろう。運転時刻も定期の頃より随分と変化して、関東では季節がら走行写真は難しい時間帯だ。雪の中でEF81の「あけぼの」を狙うという選択もあったが、今回は、「あけぼの」への離別の意味も込めて、上越国境へ闇鉄チャレンジと相成った。

 昔なら、夜間撮影というと「バルブ」撮影というのが当たり前だったが、今の世の中、機材の進歩で日の光がなくても、夜間の走行写真が撮影できる時代となった。出来るといっても、やはり日中撮影した画像のようには撮影できるはずもなく、撮影者それぞれの許容範囲が様々だろうと思う。アントンKも、今まで何度が夜間撮影にチャレンジしてみた経験はある。しかし腕が悪いのか満足する画像が撮れていない。そこで未だ未経験の夜間雪中撮影でまさに最後の挑戦に至った。

「あけぼの」夜間撮影では、清水トンネルを越えた土樽進入がメジャーらしいが、今回は混雑も予想されるので別のポイントで考え、一番自分の条件に近いであろう水上の発車を狙いに行った。ここは、かつて上越国境越えのためEF16がほぼ全ての機関車に連結され、水上駅から本務機と重連で峠に向かってカーブを切って上がっていくポイント。当時は、この脇に機関区があり、国境の守り神EF16がごろごろしていてよく撮影をした思い出深い場所だ。現地に入ったのが深夜だったから、あたりはよく見渡せなかったが、元機関区付近は整地され跡形もないが、本線自体は昔と同じイメージで残っていた。正月寒波の影響からか、雪の量は申し分なく、あとはどのくらい雪が被写体を浮き立たせてくれるのかが問題だった。ハイビームにやられることのないよう、短いレンズ選択は弱気だが、これも撮り直しできないことを考えれば賢明な選択か。そんなことをあれこれ考えながら、アッという間に定刻0:20になり、ホームに入ってくる「あけぼの」が確認できた。2分間の停車後、ゆっくりと近づいてくるロクヨンをシュート!列車は静かに真っ暗な峠へ消えて行った。

速度が遅かったので、あまり画像がぶれなかったことが幸いだった。上越国境へ挑む最後の「あけぼの」としては、少しは自分のイメージに近づいたと思っている。

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2015(H27)-01-04    9021レ       EF641032      JR東日本/上越線:水上-湯檜曽