師走の夜空に煌々たる満月がかかる。暗い森には月の光に照らされて少女が眠る。って、そんな訳ないか。でも、ディアーナって森に住む月の女神ではありませんでしたか?
ローマ神話に由来するこの女神は、さまざまな要素が混淆していることもあるのか、あまり日本では人気がないようだ。このラテン風の読みを英語風に直すと、「ダイアナ」となって、一気に親しみが増すのだが……。
ローマ神話と言えば、好色で色恋沙汰の絶えない神々の破天荒な物語が織りなす壮大な神話だが、それこそロマン(物語)とロマンスの起源であろう。
神々に見初められてしまったために、思いの叶わぬ神に動物や、樹木に姿を変えられてしまった少女の話がたくさんでてくる。
それらの神話上の少女たちが、小動物や家畜となって意思の伝達が不可能になったり、根が生え行動の自由が奪われることとなる。生きながら樹木葬にされるかのようなこのような変身譚に満ちているのだ。
『シベールの日曜日』という1962年アカデミー外国語映画賞受賞のフランス映画がある。かってVHSで発売されたことがあるらしいが、DVD化されておらず「幻の映画」の1本になっているらしい。この名作でおしゃまな女の子を演じたパトリシア・ゴッジは、この一作で長く語り伝えられる存在になってしまった。この作品も「森ガール」、森少女の原点イメージだろうと思う。
(写真)『シベールの日曜日』のスティール写真。
ローマ神話に由来するこの女神は、さまざまな要素が混淆していることもあるのか、あまり日本では人気がないようだ。このラテン風の読みを英語風に直すと、「ダイアナ」となって、一気に親しみが増すのだが……。
ローマ神話と言えば、好色で色恋沙汰の絶えない神々の破天荒な物語が織りなす壮大な神話だが、それこそロマン(物語)とロマンスの起源であろう。
神々に見初められてしまったために、思いの叶わぬ神に動物や、樹木に姿を変えられてしまった少女の話がたくさんでてくる。
それらの神話上の少女たちが、小動物や家畜となって意思の伝達が不可能になったり、根が生え行動の自由が奪われることとなる。生きながら樹木葬にされるかのようなこのような変身譚に満ちているのだ。
『シベールの日曜日』という1962年アカデミー外国語映画賞受賞のフランス映画がある。かってVHSで発売されたことがあるらしいが、DVD化されておらず「幻の映画」の1本になっているらしい。この名作でおしゃまな女の子を演じたパトリシア・ゴッジは、この一作で長く語り伝えられる存在になってしまった。この作品も「森ガール」、森少女の原点イメージだろうと思う。
(写真)『シベールの日曜日』のスティール写真。
前後して、『シベール』のパンフ、ポスターそしてパトリシア・ゴッジ主演の次作『かもめの城』(1965年)も手に入れたボクは残るは『春のめざめ』の日本語翻訳版(英語版は持っている)とポスターです!