みちあき神父のふぉと日記

カトリック教会の司祭です。日記のテーマは「がんばらない―Take it easy―」。ここで、ひと息ついてくださいね。

世界遺産ボロブドゥール

2007-02-12 20:00:00 | Everyday is special


(画像をクリックすると、大きく見られます。)

マルティヌス神父の故郷での初ミサの翌日(2月1日)、ぼくたち日本からの参加者はマルティヌス神父と、現在山形教会で働いている同じインドネシア人会員で、今回の叙階式に同行したスリ・ワルヨ(インドネシア語で「美しい命」というお名前)神父の案内で、ジョグジャカルタ近郊の観光の日を一日いただいて、世界遺産となっているプランバナンというヒンズー教の寺院とボロブドゥールという仏教の寺院を訪ねることができました。

いずれも8世紀後半にできたというもので、日本でいうと平安時代初期。ぜひ訪ねたいと念願していた世界遺産でした。

ぼくが、いちばん感激したのは、やはりボロブドゥール仏教遺跡(ウィキペディアはこちら)です。
これは、平たいピラミッドの形をしていて、5層からなっていますが、下から俗界、そして天上界へと、各回廊のレリーフを見ながら歩くことができます。

発見されたのが、けっこう最近のことで、それ以前は、ジャングルの中の土に埋もれた丘であったとのこと。
今回、インドネシアに行く直前のテレビの番組で取り上げられていたこともあって、じっさいに見たときの感動はひとしおでした。
(ちなみに、奈良県の明日香村には、これとそっくりなミニチュア版の仏教遺跡があるとのこと。こちらにも行ってみたくなりました。)

いちばん上から見る景色は、あたかも8世紀にタイムスリップしたかのよう。古代のロマンに思いを馳せました。

なかでも、石の籠のようなものの中に安置されている仏像群は、ほんとうにすばらしかったです。
その中の仏像の手に触れればしあわせが訪れるという言い伝えがあるとのこと。
ぼくも、1200年前の、その指先に触れさせていただきました(宗教の違いなんて、もう関係ありません)。

時間も限られていたので、全部の回廊を巡って見ることはできませんでしたが、本当にすばらしかったです。

インドネシアには、世界に誇る歴史と文化遺産があるのだと、あらためて思いました。(ぼくは、この遺跡に一目惚れしてしまって、機会があれば、ぜひまたゆっくり行きたいと思います。)

ちなみに、ワルヨ神父の故郷は、ここから車で一時間弱のところ。訪問は叶いませんでしたが、翌日空港で、ご両親とお兄さん、甥子さんに出会うことができ、うれしかったです。






(この写真も、クリックすると、はみ出た部分が見られます。)

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3 コメント

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世界遺産 (イットウ)
2007-02-12 22:44:27
 ふーむ ボロブドゥールも行かれたんですか。凄かったろうな。芸術…いや美というのは 思想を越えてゆくのでしょうね。タイのワット・ポーに行ったとき あんまりキンキラキンなもんだから 過去に作られたのに、未来人が作ったと言っても通じる不思議さでした。神父さん 代々木に新築されたイスラム寺院行きました?ホント凄いです。イスラムだから中身は空っぽに近いんだけど 「この建物は国宝です」って言われても私はそのまま信じちゃうな。
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ノスタルジックな景色 (SEKIYAMA@Moriya)
2007-02-14 11:14:43
写真の景色、綺麗ですねえ。
本当に見とれてしまいます。
仏像の後姿と広大な森のコントラスト。
霞む山々と空に浮かぶ積雲。
人類のDNAに刻み込まれているはずの熱帯起源遺伝子がノスタルジーを沸き起こさせるのかもしれません。

世界遺産巡り、いーなあ(妬んでいるんじゃなくて、純粋に羨ましい~^^)。ハワイ巡礼の旅も、健康に気をつけて、添乗員業務を頑張ったりしないで、楽しく有意義に過ごしてきて下さいね。お土産話を楽しみにしています。
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みなさんへ (みちあき)
2007-02-14 21:27:38
コメントをどうもありがとうございました。

イットウさんへ、
代々木のイスラム教の寺院は、まだ行ったことがありません。きっとすごいのでしょうね。
それが新築されたということは、やはり熱心な信者さんが日本にも多いということなのでしょうね。

SEKIYAMAさんへ、
ぼくも、その同じルーツのDNAを身をもって感じてきたような気分です。
そのころのインドネシアは、インドとの交流がすでに盛んであったということでしょうから、日本語の語源(と稲作文化)がインドのタミール語にあるとする大野晋さんの学説は、もしかしたらインドネシアを介しているのではないかとも思えるほどでした。

あすからハワイ。
なんだか今年は海外に縁のある年のようです。
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