みちあき神父のふぉと日記

カトリック教会の司祭です。日記のテーマは「がんばらない―Take it easy―」。ここで、ひと息ついてくださいね。

フィリピンから

2009-09-27 16:00:00 | Everyday is special
こんにちは。すっかりご無沙汰しておりますが、またまたフィリピンに来ております。

先週は、ヒーリー神父さまの叙階50周年(金祝)がつくばでありました。素晴らしいお祝いと感謝の日となりましたね。
あらためて、おめでとうございます。そして、お疲れさまでした。

さて、昨日フィリピンのルソン島を襲った台風16号は、たいへんな雨台風で、1967年の豪雨の記録を塗りかえるほどだったそうです(ニュースは、AFP BB NewsFNNニュースなどをご覧ください)。

ぼくの滞在している神学生の家では、深刻な洪水被害はありませんでしたが、昨日の午後3時から今日のお昼過ぎまで停電でした。

近くの、志願者の家は、近所の中では低いところにあって水が押し寄せ、鉄の門扉のドアーを完全に外してしまうほどで、地下室が、とくに大切なものは置いてないのですが、完全に水没してしまいました。が、朝には水は引きました。

修練院のある地域は、ケソン市の外側の低地にあり被害が深刻で、マリキナ川の氾濫で周辺の広い地域が床上浸水もしくは水没。修練所も1階部分がほぼ水没。幸い9名の修練者はシスター方の家にいて無事。そして、いまだに待機中。残された修練長の神父さんともう一人のインドネシア人の神父さんは無事。修練院は3階まであり、近所の1階しかない家の人々の小さな避難所になっているとのことです。

昨日出かけていた神学生たちも、出先で洪水に遭い、帰れずにいましたが、朝までにはみんな無事に帰宅しました。その3人は、マリキナ川の大きな橋の上で千人以上の人々と足止めされ、夜半過ぎに道路の水かさが低くなってから、少し泳ぐようにして渡り、歩いて丘の上の駅まで来て、朝3時ころに戻ってきたとのこと。よく無事に帰ってきてくれました。
一人のインド人の神父さんも、腰上まで水に浸かって歩いて道を歩き、深夜に帰宅してきました(現在少し発熱)。

昨日は一日マニラの空港も閉鎖されたとのことで、その前日に到着していたぼくはラッキーでした。

と、いうわけでして、まずは無事の一報を。
多くの犠牲者や被災された方々のためにお祈りください。

上の写真は、成田空港を飛び立ったところ。下に見えるのは利根川で、右側が茨城県、左側が千葉県になります。実りの秋を迎え、稲刈りのされた田んぼやまだの田んぼが、パッチワークのようにきれいでした。

下の写真は、霞ヶ浦の一部と、遠くに見えた筑波山。いちばん下の写真は、台風の接近していたマニラ近郊、着陸30分前。