女子会

我が写真クラブは、みんな仲のいいサークルだ。と思っていました。
しかし、水面下では、いろいろな問題をかかえているようでした。
私は、あまり人の機微にうといほうなので、表面しか見ていませんでした。

ある人から、問題のある人の行動を聞いて唖然としました。
日々は、小さなことでも、凝縮して聞くと「ものすごい問題」に聞こえるではありませんか。
私は、まだ写真クラブに入って、日も浅いから、誰も私なんかを気にも留めていなかったんでしょう。

ある女性が、写真クラブのエースの女性をいじめていたらしいのです。
しかし、どうすることも出来なかったらしいのです。
まあ、うまい具合にいじめていた女性が、自分の言い分が通らないので退会してしまいました。
これで、問題はひとつ解決したのです。
そして、いじめられていたエースの女性を励ますために、理由も知らなかった私も参加する女子会を企画されました。

私は・・・。というと、どちらの女性にも平等に扱われていたので、ちょっと複雑な気持ちでの参加です。
多分、みんなは問題を知っていたので、いじめていた女性の悪口を言い合うことになるでしょう。
しかし、問題にも加えてもらえなかった私は、どういう立場で参加していいか。わからないのです。
多分、隅っこでウーロン茶をチビチビ飲みながら、話の展開を自分なりに整理していくことになるんじゃないか。と思います。
いじめられるのも嫌だけど、全然相手にされないもの寂しいものがあるのを悟った瞬間でした。

太ってんじゃないの

自分では、「体重も変わらないから、体型もそのまま。」だと思っていました。
しかし、違うのです。
体型が、だんだん変化してきたのです。

今まで、お腹は出ていたけど、どうもそれ以上に肉がついてきました。
身体全体が厚みが出た感じです。
「これは、一体全体どうゆう事？」と、聞きたいぐらいです。
顔もぶ厚くなってきている。と、写真を見て、自ら思うのです。
母に、「あなたは、最近、よく食べるようになった。」と、指摘されるようになりました。
自分では気づいていないけど、いつも何か探して食べているみたいです。
それなら、体重にも変化があってもいいんじゃない？
と思うんですけど。

ときどき、思います。
もう少ししたら、やせていくんじゃないだろうか。と。
何の根拠も無いのですが。

もし、痩せたら、皮がぶかぶかになって、ものすごく醜い姿になってしまいそうです。
それも困ります。
少し前に、「簡単なジョギングでも始めようかな。」と、思いました。
しかし、夏の暑さで挫折しました。
秋になったら、歩く量を増やすことも、脳裏に浮かびました。
「夏太りなんて、むっちゃダサいじゃん。」なんて、ちょっと浮かれたことも考えます。
自分に、相当甘い生活をしてるなぁ。と、思う夏の日です。

疑問

ちょっと前から、パソコンに接続されているディスプレイの電源がついていることがあります。
なるべく、パソコンを消すときに一緒に消す習慣をつけているつもりですが、なぜか、電源がついていることが多いのです。
かと言って、いつも消し忘れているわけではないのです。
ちゃんと消えているときもあります。

だれか、私のパソコンの電源をつけているのでしょうか。
まあ、見られても困るものはないのですが、なんだか気持ちが悪い感じがします。

以前、ＸＰを使っていた頃、夜中に電源が立ち上がり、不意に目を覚まして驚いたことがあります。
今は、最新のパソコンなので、そんな奇妙なこともなくなりました。
ただ、なぜ、ディスプレイの電源だけが立ち上がっているのかが不思議だなぁ。と、思うばかりです。
もし、誰かが私のパソコンを立ち上げているとしたら、ディスプレイの電源まで、きっちり消して、完全犯罪をして欲しいなぁ。と思うのです。
変に疑問が沸くと、人を疑ってしまいます。

これが、私の消し忘れだということなら、ちょっと物忘れ科の病院に行かないといけなくなりそうです。

お好み焼き

ある日の朝、テレビを見ていたら、「今日の占いランキング」というのをやっていました。
１２個ある星座をランキング状にして、なんか優劣を競っているかのようでした。
私は、「まあ、自分の星座が上位にあればいいなぁ。」程度で見ています。

その日の最下位は、「うお座」でした。
それは、うちの母の星座です。
いろいろ無下に書かれていて、ラッキーアイテムは「お好み焼き」でした。
「まあ、１位もあれば１２位もある。」と、思えばそれで済むことなんですが、母はそのことが嫌みたいでした。

一日が済み夕飯時、母は一生懸命キャベツを刻んでいました。
そのうち、とろろ芋も擦って、夕飯になりました。
その日は、ラッキーアイテムの「お好み焼き」でした。
私は、もう朝のことは、すっかり忘れていたのを、お好み焼きで思い出しました。
母は、相当嫌だったのかも・・・。と、思い出されます。

懸命に焼くお好み焼きは、少し水っぽかったのですが、まあまあの味でした。
しかし、占いをランキングにするのは、止して欲しい。と思うのです。
１位だと気分はいいのですが、やっぱり、ランキングには最下位があるのです。
私みたいに、その場で忘れてしまう良からぬ奴もいれば、いつもまでも引きずる人もいるのです。
１２位だった母は、最悪の一日を過ごしたかといえば、いつもどおりの一日です。
ただ、その日は、メニューを考えずに済んだだけの普通の日だったかもしれません。

せみの味

父が何を思ったか、「えのきだけ」を買ってきて、ザルに入れて軒下で干していました。
私は、「何やら、良からぬ思い。」で、その光景を眺めていました。

「そろそろ乾いたかなぁ。」と、ザルを覗いてみれば、そこに蝉が入っていました。
「蝉がおる」と、父が叫んだ途端、蝉は羽音を響かせて飛んでいきました。
「蝉も美味しいものをしっているんだ。」と、父と母は、普通に会話しています。
「・・・」な私。

ある夜、味噌汁に固まったえのきだけが入っていました。
カラカラに干してしまって、水気が飛んでしまったのでしょう。
「・・・あの、蝉入りのえのきだけ？」と、聞くと、そうみたいでした。
一応、味噌汁も飲み干したのですが、なぜか昆虫の味がしてきそうです。
「お腹が壊れなかったらいいよね。」と、自分に言い聞かせて納得しました。

蝉もアリも、美味しいものを知っているんだ。と、父は大いばりでした。
しかし、干したえのきだけは味噌汁には合わないので、醤油と砂糖、山椒で煮た佃煮に変身していました。
「これも、結構いけるね。」と、父は美味しそうに食べていました。
「・・・・昆虫の味・・・・」と、一つまみ食べてみたけど、やっぱり私の口には合いませんでした。

軒下で干すときは、ネットに入れて、虫をシャッターアウトして欲しいなぁ。と、思うわけです。