野良猫

会社から帰ってくると、家の前に野良猫がいた。
白と黒のやせ細った猫だ。
近所で猫を飼っている家はない。
多分、家で飼えない人が、猫に餌をあげていたのだろう。
最近、野良猫は良く見るのに、野良犬は見なくなった。
犬は、危険だから保健所の人が、犬を見つけると、すぐさま飛んできて捕らえてしまう。
その点、猫は安全だと思われている節がある。

私の家では、犬を飼っている。犬は、いつも上機嫌に私に擦り寄る。
うちの愛犬を見ていると、いつも外にいる野良猫が、少しかわいそうな気になってくる。
猫もまた、飼い主に愛されて暮らしたいだろうなぁっと、勝手に解釈している。
野良猫がいいのか、飼い猫がいいのか、猫に聞いてみないとわからないが・・・。
いつも人間を見ると、ビクビクしている猫は、幸せなんだろうか。

心

人の心を惑わす人間が許せない。
無いことを、まるであるように言って聞かす人間が多い。
私の周りにも、そんな姑息な人間がいる。
以前は、その言葉に踊らされたが、今では、もう聞く耳をもっていない。
でも、そいつは、聞いていない言葉を、繰り返し言っている。まるで馬鹿のようだ。
「おおかみ少年」とは、とてもいい話だと思っている。
ウソばかりついていると、最後には誰にも信じてもらえなくなる話だ。
心にバリアーを貼られたら、おしまいだ。
もう、本当のことを言っても、バリアーが跳ね返す。
心は、弱いようで、強い。
人に、信じてもらうためには、自分の心を開かねばならない。
それが出来ないようなら、人との接触は避けなければならない。
人の心をもてあそんだら、自分にそれが返ってくると思わねばならない。
厳しいおきてが、生きているものの中にある。

力

人には、力がある。
その力は、人によって違う。

人を、導く力。
自ら道を切り開く力。
先を読む力。

それぞれに備わった力で、人は、前に進むことができる。
自分には、どんな力があるか。
どんな力が欲しいか。
望めば、得られる。
もっと、強く願えば叶う。

だから、前を見る。
一番欲しい力を得るために。
まだまだ頑張れる。
あきらめたら、終わってしまう。

占い

昔、占いに、はまったことがある。
どうやっても、うまくいかず、何かにすがりたい気分のときに、ちょうど占いがあった。
占いは、弱った心をくすぐるように出来ている。
いいことも、悪いことも両方から答えが出来ている。
占いにはまることは、悪いことではないが、どっぷりとつかるのは危険なものだ。
自分の意志が無くなっていく。
そして、ひとつの占いでは、物足りなくなって、次から次へと、自分の期待する答えの出る占いに移行していく。
結局、どの占いも答えはひとつである。
弱い自分を浮き彫りにしてしまう。

占いから遠のいたら、自由になった気がした。
人の言葉に振り回されないで、自分のやりたいことが見えてきた。
人間は弱いものである。それにつけこむやり方が占いだと思えてきた。
占いを信じない今の自分は強い人間かとは思えないが、以前の自分より前を向いている気がする。

病気

最近、思うことは、病気をすると、生きるのに強くなっていく人と、心がゆがんでしまう人の二通りにわかれる。
生きるのに強くなっていく人は、困難の果てに光を見いだす人で、明るい希望に燃えて人に優しくなれる。
反対に、心がゆがんでしまう人は、どうせ治りっこないと思い、人の幸せをねたんでしまう人だと思う。
70％の人が、心がゆがんでしまう人だと思う。
現に、そういう人をまじかに見たことがある。
病気の自分を、可愛そうと言ってほしくて、病気の自慢をし始める。
あんまり病気、病気というので、飽きてしまうと、次は、攻撃を始める。
ああいう人間にはなりたくない。
私は、いつも希望を持っていたい。
例え治らない病気であっても、人に優しい人になりたい。
少々甘いかもしれないけれど、それが私の希望でもある。