出歩け

「お前はいつも縮こまっている。もっといろいろ調べて新しいところに出歩け。」と、父は言います。
しかし、私は超の付くくらいの方向音痴。
出歩きたくてもいけないのです。
いつも、誰かの後ろを歩いて、安心しているのです。

「この狭い日本で、迷子になるはずがない。」と、言いますが、いくら小さくても日本は広いんです。
一本電車を乗り違えるだけで、全然違うところに行くことになります。
私は、安全主義者なんです。
冒険は一切しません。
本当は、これから一人になるのに、いつも人の後ろばかりついて行ってはダメなんだ。と、父は言います。
きっと心配してくれているのです。
「自分で目的を持って歩くと、楽しいぞ。」と、言います。
私はそれより不安のほうが大きいんですが。
きっと、何かの拍子に出歩くのも楽しくなることもあるでしょう。
それまでは、手足を縮めて小さくなっているしかないのです。

赤紫

我が家のアジサイは、赤紫のきれいな花です。
父が一生懸命水をあげて綺麗に咲かせました。
アジサイのシーズンは、ほんの少し。
あっという間に過ぎてしまいます。

アジサイの花の色は土の養分によって違う。と、聞いたことがあります。
うちのアジサイはどんな養分なのか、私にはわからないのです。
アジサイ通は、「今年は何色の花を咲かそうか。」と、考えながら肥料をあげるのかも。
自由になる花の色は、本当にリトマス紙のよう。
私はそれほどアジサイには興味がないけど、綺麗な花を見せてくれるのはうれしいことです。

傘を干す

朝は、薄曇りだったけど、濡れた傘を干して、ちょっといい感じになります。
今、使っている傘は折り畳みだけど、ピンクでちょっとかわいいのです。
雨降りはそんなに好きではないけど、傘は好き。
ちょっといい買い物したなぁ。と、思ってしまいます。
でも、本当にとても安く買うことが出来てラッキーでした。

お昼頃、もうそろそろ乾いたかなぁ。と、見れば、すっかり乾いてきれいにたたみます。
この傘は、晴れた日でもカバンの中にあって、日よけにもなります。
次は大き目の傘を買う予定をしています。
いい傘に巡り会えたらいいなぁ。と、思ってしまいます。

大雨

今回の大雨は、最近にないほどの雨らしいのです。
私は、植木に水をやらなくていい。程度の感覚しか持ってないのです。
テレビを見ていると、字幕スーパーが出て、「すごい雨なんだ。」と、思うくらいなんです。
都会に住んでいると、あまり怖くはないけど、田舎にいると、土砂崩れなどの心配があります。
生き埋めになる恐怖は、きっと想像に耐えがたいものがあります。
「田舎に住んでなくてよかった。」と、思うしかないのです。

今日は一日雨の日です。
なんだか、部屋の中も暗くて、電気をつけないと明るく感じません。
「もうそろそろ台風のシーズンがやってくる。」と、思うと、ちょっと怖くなります。
しとしと雨が一番いいけど、こればかりは天に聞いてみないとわからないものなんですよね。

嫌いなタレントさん

父は嫌いなタレントさんがテレビに出ると、もうテレビを見なくなります。
誰が嫌いか、私にはわからないけど、テレビに出ると、サッと席を外します。
「今日は、なんでこの時間に茶の間にいるかわかるか？」と、聞いてくるのです。
何のことかわからない私に、「今日は、あのタレントの番組がやってないから。」と言うのです。
何も私にそんなことを言わなくてもいいのに。と、思うのです。

しかし、人を嫌いになるのはどうかなぁ。と、思います。
私は、そんな嫌いなタレントさんがいないので、別段、いつもと同じようにテレビを見ています。
でも、そんな私も嫌いな人がいないわけでもなかったのです。
会社員時代、セクハラをしてくる上役が嫌いで、顔を合わすのも嫌だったように思います。
みんなが好きってわけではないことが、私にもわかります。
できるだけ、嫌いな人を作らないのが一番いい方法なのかも。