1年前、新しいパンツをおろしました。
履いてみると、しっかりとした生地で体にフィットするナイスな奴です。
そのパンツを旅行に持って行きました。
あれから1年、そのパンツを履きたおし、よれよれになって、全体のゴムが伸びで、倍の大きさになってしまったんです。
ちょうど、替え時です。
いつでも替えることが出来たんですけど、是非、そのパンツをおろした一年後に替えよう。と、よれよれになり可哀想なパンツをもたせました。
やっと、新しいパンツに履き替えることになります。
なんか、気持ちも晴れ晴れで、「おニューなパンツを履くことが出来る。」という歓びが沸いてきました。
そういえば、こんなにパンツに執着することは今までにありません。
少し「よれっ」としたら履き替えるパンツを1年も持たせたんです。
なんか、自分が妙にせこくて、偏った人間のように感じるのです。
しかし、こういう、「あの時、旅行の時に下ろしたパンツとお別れ。」の気持ちに浸ってしまうのです。
普通の人は、こんな思いをしているのでしょうか。
パンツを履き替えたら、思い出と一緒にゴミ箱へ放り込むような気分。
なんか、今の私は変に清々しい気持ちで、値札をはずして、大きめのパンツを広げているのです。