記念硬貨

何か特別なイベントがあるときは、記念硬貨が発行されます。
母も、以前に記念硬貨をもらったことがあるようで、自慢をしていました。
その記念硬貨を失ってしまったんです。
いろいろ家探しをして、「ここにもない。あそこにもない。」と、文句を言いながらの家探しです。

だいたい、母の仕舞う場所は決まっているので、「ここじゃない？」と、大事な書類を入れる鞄の中を覗いてみれば、奥の方で硬貨が転がっています。
「あった。」と、喜ぶ母。

「この記念硬貨は、自販機では使えないのよ。」と、文句を言うのです。
やっぱり、記念のものだから、普通の500円硬貨より一回り大きく作ってあるのです。
しかし、記念硬貨を使う人なんているのでしょうか。
記念硬貨は、大事に仕舞っておいて、事あるごとに、人に自慢する。というものではないか。と、思ったりします。
「使えないから、あげる。」と、その記念硬貨を私にくれました。
見ると、「ツクバエキスポ’85」と、書かれています。
かなり古いものでした。
まあ、記念硬貨なので、使うことはないけど、飾りになります。
そういうわけで、有り難くもらうことにしました。

だいぶ前に、2000円紙幣もあって、それも大事に残してあります。
「ああいう、記念のものを使う人がいるのかなぁ。」と、思うんですが、世の中には変わった人もいるので、きっとどこかで手に入ると思います。
私のコレクションがまた増えていくような、そうでないような。