リサイクル

我が家に、しょっちゅうリサイクル業者から電話がかかってきました。
別段、売るものがないので、断り続けていたんです。
そのリサイクル業者に、お向かいのおばさんが電話をかけて、「着物を買ってくれ。」と、見積もりをしてもらうことになりました。

ニュースでも、近所の噂でも、あまりいい話は聞いたことはないのです。
大事にしていた着物を、「汚い。」と、安く買いたたかれ、文句を言われながら売ることになるのです。
案の定、お向かいに来ていた業者も同じように、ボロカスな扱いをしたようです。

着物や、宝石など、買ったときは、それなりに思い入れがある物ばかりです。
一枚一枚、思い出があるのです。
別の人から見ると、「この着物には、シミがある。」とか、「流行遅れである。」とかで、物としか見てくれないのです。
結局、お向かいのおばさんは、着物を売ることをしないで、業者に帰ってもらったみたいです。
そのことを聞いてた私も、胸糞が悪いんです。
安く買いたたくのなら、文句を言うな。と、言いたい。
そんな業者に売るぐらいなら捨てたほうがマシ。というものです。

また、我が家にも電話がかかってきます。
矢継ぎ早にセリフを言って、断る隙を与えない口調です。
あまり腹が立つので、「どれも大事なものですから。」と、電話を切ってやりました。
でも、みんな大事なものなんです。
物でなく、思い出です。