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何故ご来光を頂上でというプランをたてるのでしょうか?

2009年08月14日 | トレッキング
山登りの醍醐味は、ご来光と夕焼けにあります。天気の良いときのご来光と落陽を拝むことができれば、その山行は大成功といっても良いかもしれません。

でも、頂上でみるだけが、ご来光ではありません。富士山の4つのルートで富士宮口ルートは確かに、南斜面を直登しているので、9合目くらいまでいかないと、ご来光はおがめません。
 しかし、ほかの3つのルートは頂上以外でも十分にご来光を拝むことができます。
では、ご来光は何時にみれるのでしょうか?今回の須走口登山道では、7合目(2700m)の小屋に到着以前の3時40分くらいから太陽が昇る方角が少し明るくなりました。3時55分に7合目の小屋に到着して、その休息椅子でご来光を眺めると思っていた方もおりました。
 東の空が白々としても、すぐにはご来光を拝むことはできません。4時過ぎからうっすらと明るくなり、徐々に東の雲も明るくなります。
 今回、実際にご来光を拝めたのは、4時45分過ぎです。
 標高が3000m付近というのは日本では北岳や槍ヶ岳という山以外には無い高さです。この高さでも高山病は発生しますが、まだまだ体力には余裕があります。

無論、体力の限りがんばって、頂上でご来光を!という方もいるかとは思いますが、自分のペースで登るのが山登りです。 今一度、無理のない山行を計画して、

7合目以降でご来光を拝みそして、ゆっくりと頂上を目指すということも考慮してみてください。

何故、このようなことを提言するかというと、日ごろから、徹夜や夜遅くまで仕事して、3~4時間程度の睡眠で体力が回復するという方ならいざしらず、日ごろは徹夜さえできない通常の方々やお子様方が、仮眠程度の休息で、富士山を極めるというのが不思議でたまらないからです。

  山登りは、体力をいかに上手く使って、登頂して下山するかにかかっております。

先日、テレビ東京で放映された1万円以下で、富士山に登ってくるバスツアーの映像がありましたが、午後5時くらいに夕食を食べて、9時まで仮眠をとって、深夜歩き始めることがいかに非日常的であるかは想像に難くないでしょう。それを富士登山でやるということは、並大抵ではないと思います。
 今回放送は、ご来光を眺めて、下山したみたいですが、それは、帰りのバス集合時間の関係とのことでした。

 せっかくの富士登山をして、山登りが嫌いになるような計画だけは、避けてほしいと願ってます。
 事実、4年前の富士登山は、本当に修行だと思ったからです。もう50歳を過ぎるとやはり体力の低下はしかたがないのかな?なんて思ってました。

 しかし、いくつになっても、自分の体力や体調をみて、上手くコンディションを整えることと、ゆとりを持った登山計画をたてることで、富士登頂を果たすことはできます。

 今年も富士山を目指した方で、やむなく断念した方々も決して、山登りが嫌いにならないでください。

 9月10月の奥多摩や丹沢や秩父の東京近郊の山々も楽しい山行がたくさんあります。また、富士山を眺めるトレッキングコースもたくさんあります。

 そして、今年やむなく断念した方も、来年の富士山を目指している方もトレーニングを兼ねて、近くの山を実際の装備で歩いてみてください。
 本来は、富士登山の数ヶ月前から計画をたてて、体調を整える必要がありますので、来年は万全の富士登山を目指してください。

 また、今月31日の閉山までは、一般の方の富士登山は十分可能です。
 でも15日のお盆を過ぎてからの富士登山は、一般の秋山登山の装備を心がけてください。

 
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