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2020-0327 チェリストのムスティスラフ・レオポリドヴィチ・ロストロポーヴィチの誕生日です 【チェロソナタ第1-5番】

2020年03月27日 | 音楽日記
おはようございます。
2020年3月27日(金曜日)、気温9℃のうす陽が差し込む朝です。年始から87日目に当たり、年末まであと279日です。
誕生花はブライダルベールです。ブライダルベールは、吊り鉢仕立てにするとベールのような形に茂り、白色の小花をつける草姿が、花嫁のベールを連想させるので、ブライダルベールと呼ばれています。ブライダルベールが属するギバシス属は、メキシコを中心に熱帯アメリカに11種が自生しています。ブライダルベール(Gibasis pellucida)は、英名をタヒチアン・ブライダルベールといいますが、タヒチ原産ではなく、メキシコ原産です。

本日は、チェリストのムスティスラフ・レオポリドヴィチ・ロストロポーヴィチ(Mstislav Leopol'dovich Rostropovich)の誕生日です(1927年3月27日 - 2007年4月27日 )。特にチェリストとしては20世紀後半を代表する巨匠として名高い。愛称は名前の一部と「光栄」を意味するロシア語の単語に由来するスラヴァ。声楽家のガリーナ・ヴィシネフスカヤは妻です。

今年はベートーヴェンの生誕250年なので、20世紀後半を代表する巨匠ロストロポーヴィチによるチェロソナタ第1-5番を聴いてみましょう。ベートーヴェンは作品5の2曲、作品69、作品102の2曲のチェロソナタ5曲を作曲している。伴奏は20世紀最大のピアニスト巨匠リヒテルです。

ベートーヴェン:チェロ・ソナタ第1番:ロストロポーヴィッチ(vc)/リヒテル(p)
チェロソナタ第1番は、ベートーヴェンが半年をかけてウィーンからボヘミア地方とプロイセンに旅行した1796年の半ばに、5月から7月にかけてベルリンで第2番と共に作曲され、初演はフランスの高名なチェロ奏者デュポール兄弟とベートーヴェン自身のピアノで行なわれた

Beethoven: Cello Sonata No. 2, Rostropovich & Richter (1962) ベートーヴェン チェロソナタ第2番 スラヴァ&リヒテル
チェロソナタ第1番と同じく、ウィーンからプロイセンにかけて旅行中の1796年の半ばに作曲され、第1番の完成後、作曲に着手し、おそらく短期間で作曲されたと推測されている。初演は同年ベルリンで高名なチェロ奏者デュポール兄弟のチェロとベートーヴェンのピアノで行われた(第1番と同じく日時は不明)。第1番よりひときわすぐれた内容を備えており、叙情性が豊かで流麗な美しさが全曲に見られる。わずかであるが、第1番より高い音域を使っている。


ベートーヴェン チェロ・ソナタ第3番 イ長調 Op 69 ロストロポーヴィチ/リヒテル Beethoven Sonata for Piano and Cello No.3 in A Major
初期に作品が集中したヴァイオリンソナタとは異なり、チェロソナタに初期、中期、後期の各形式を代表するような傑作を遺している。ベートーヴェン作の室内楽曲の中で、この5曲は弦楽四重奏曲に次ぐ成功を収めたと評価され、室内楽作品全体を理解する上でこの5曲は重要である。
5曲のチェロソナタのうち、最も広く知られているのがこの作品69の第3番である。交響曲第5番・第6番、ピアノ協奏曲第5番などと同時期に作曲されたこの曲は、ベートーヴェン中期の「傑作の森」を代表する室内楽曲であり、大変充実した内容を持つ。
遺品のスケッチにより、この第3番は元々はト長調の「ピアノとヴァイオリンのための大ソナタ」として構想されていたことが判明した。
本作以前のチェロとピアノのためのソナタは、実質的には「チェロ伴奏付きのピアノソナタ」であった。歴史的に初めてチェロはピアノと対等な役割を与えられたといえる。


Beethoven: Cello Sonata No. 4, Rostropovich & Richter (1962) ベートーヴェン チェロソナタ第4番 スラヴァ&リヒテル
第4番と第5番の2つのチェロソナタは、共に1815年の春から夏にかけて、1か月の間隔をおいて立て続けに作曲された。第3番が作曲されて7年を経ていた。
2つの作品は、チェリストのヨーゼフ・リンケのために書かれたもので、リンケのチェロとマリ・フォン・エルーディ伯爵夫人の演奏するピアノを想定して作られた。初演も2人によって行なわれたといわれているが、初演に関する記録は残されていない。のちに2つの作品は、2回目の出版の際に伯爵夫人に献呈された。第4番の自筆譜には「ピアノとチェロのための自由なソナタと記されており、一部では「幻想ソナタ」と呼ばれている。また、5曲のチェロソナタにおいてベートーヴェンの中期を代表する第3番の華麗さとは反対に、内省的な深みが加わり、瞑想性と幻想性などが、第3番とは異なった美の世界を作り上げている。小規模ながらも、内在する世界は広大である。


ベートーヴェン チェロソナタ 第5番 ニ長調 ロストロポーヴィッチ / リヒテル Beethoven Cello Sonata No.5 D Majar
第3番の雄大な規模と異なり、室内楽の範囲にありながらピアノソナタ第31番と同様にバッハのフーガ技法を取り入れている。ベートーヴェンのチェロソナタ5曲で唯一緩徐楽章を使用している。作曲者最後のチェロ作品として後のロマン派音楽につながる自由な創意が認められる。


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