A・Lohas・Ness

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ピアノに愛された男(「題名のない音楽会21」の司会者ハネケンさんご逝去)

2007年06月10日 | クラッシック
先日、ピアニストで作曲家である羽田健太郎氏が2007年6月2日、午後11時53分、肝細胞癌のため、東京都新宿区の病院で他界されました。
先週の「題名のない音楽会21」の放映の冒頭で、当面番組に出演されないことのテロップが流れたばかりなのに、58歳とあまりにも早いので、本当に残念でたまりません。癌とは本当におそろしい病魔です。戒名は「妙音院釋穏健」。とっても羽田さんらしい戒名です。

羽田(通称「ハネケン」)さんは数々の映画、ドラマの主題歌、CMを作曲されておりました。
ピアニストとしては、題名のない音楽会で即興演奏をされているのでその実力も高いものでした。クラッシックとジャズを自在にあやつり、ガーシュインのラプソディインブルーは圧巻でした。

近年クラシック音楽番組が少ない中、題名のない音楽会での活躍は本当にうれしい限りでした。このような音楽番組は次世代のために絶対必須だと思います。軽妙なトークをもう聞けないと思うと本当に残念です。
氏が敬愛するミッシャエルルグラン氏と競演したシェルブールの雨傘は忘れないものになりそうです。なぜか死期が近づいた方は顔が穏やかになり、きれいにみえるには神様がそうさせてくださるのかもしれません。
お気に入りのアンコール曲は「星に願いを」だったそうです。
満点の星のどこかから、日本の乏しいクラシック音楽会の成長を見守ってください。
氏の「音楽は喜びを10倍に、悲しみを半分にしてくださる♪」という言葉が印象でした。
どうぞ、安らかにお眠りください。
合掌