昨日は取引先銀行の責任者の方が来社してくれましたのでお話をしたのですが、私も昔は銀行員でしたので、いつの間に銀行にかかわる四方山話になっていました。
私が銀行員のころは預金獲得競争が常にあったのですが、現在は銀行が集約されてしまったので預金は自然に集まってしまい、預金獲得という概念が薄くなってしまっているそうです。
預金をたくさんしている企業や個人が、こんなに預金をしているのに銀行は感謝しないのかと感じたとしたら、もうそういう時代ではなくなっているので「そうです」というのが本音だそうです。
預金が集まりすぎても運用は国債を買うしかないのですから、預金をしてもらってもありがたいという感覚はないはずです。
一方で、中小企業に対する融資残高は右肩下がりで減少し続け、取引先数も減少していることについては銀行も危機感を持っているそうですが、抜本的な解決策があるようには感じませんでした。
まさに銀行そのものが中小企業に対する与信能力に自信がないということなのでしょう。