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この本のオビに「・・・冗談の意味がわからない。無性に腹が立つなどの症状があるときは、ただちに読書を中止することをお勧めします。」とあります。
たぶん著者自身が、すべての読者が自分の思考を理解することはできないだろうとして、反発を感じるなら読むのをやめてほしいと語ったのだろうと思います。
著者は1947年東京生まれで私と同学年ですから、この本に書かれていることは別に変なことでもなく、まったく真っ当なことと感じますので、スッと飲み込むことができることばかりでした。
私たちの子供のころはほとんどの家が貧乏で、ほんの少しのお金持ちがいたという時代背景がありますので、貧乏は普通のことでした。
ところがそんな時代を知らない世代が、金持ちと貧乏を勝ち組、負け組というふうに考えているとすれば、著者の言っていることを素直に受け止めるのは難しいのかも知れません。
この本の中で心に残った部分。
『金がないのは、金がないというそれだけの話だ。誰に恥じることもない。胸を張って、堂々と生きていけばいい。』そういうことを俺の母親は教えてくれた。