一郷一会・関東周辺100名湯プロジェクト

一郷一会が威信をかけて ^^: 選定。センター系、スパ銭・・・ お湯さえよければどこでもOK! 料金上限1,200円也。

広告

※このエリアは、60日間投稿が無い場合に表示されます。記事を投稿すると、表示されなくなります。

42.霧積温泉 「金湯館」

2005-10-23 00:40:38 | 群馬
碓氷峠を境にして、信州側と上州側では景色が一変する。
信州側の開豁な高原風景に対して、上州側は深い渓谷に岩峰がそびえ、南画を想わせる山渓の世界だ。そんな山深い霧積川の上流にこの名湯はある。
”霧積(きりづみ)”とはいい名前だ。実際、このあたりには深い霧がしずかに降り積んでいくような、ある種幽邃な空気が流れている。

-----------------------------------------------------
母さん、僕のあの帽子、どうしたんでせうね?
ええ、夏、碓氷から霧積へゆくみちで、
谷底へ落としたあの麦わら帽子ですよ。
-----------------------------------------------------

西条八十の”帽子”を冒頭に措き、一世を風靡した『人間の証明』でも、”霧積”という舞台が、ずいぶんとイマジネーションを駆り立てていたように思う。

ここは、明治中期には避暑地としてそうとうに賑わったそうだが、明治26年の信越本線開通により客足は次第に軽井沢に移り、明治43年には未曾有の山津波にみまわれ一帯が壊滅して、湯宿2軒を残すのみとなった今日では、往時の栄華をしのぶよすがもない。

「金湯館」は最奥にある湯宿でハイカーの利用も多い。付近は春の新緑、秋の紅葉がすばらしいところだ。
林道経由で車でのアプローチもできるが、手前の「きりづみ館」前のPに駐車して歩道を歩いていくことをおすすめする。やや登りのきつい道だが、20分もあれば到着する。

沢筋に面して建つ明治16年築の総ケヤキ造りの旧館は、手前に水車を配した堂々たる佇まい。玄関前には一軒宿お約束の温泉犬がうずくまっている。元気な大女将が切り盛りし、若い四代目夫婦とてきぱきとした若い衆がしっかりと支えている、居ごこちのよさそうな宿とみた。

廊下の奥の男女別の浴室は、タイル貼5〜6人(男湯)の浴槽がひとつとシンプルなもの。
浴槽の大きさのわりに潤沢な量の源泉がそそぎ込まれているので、お湯の鮮度感がすこぶる高い。当然のように全量オーバーフローのかけ流しだ。

ややぬるめで無色透明の澄んだお湯だが、湯口付近は気泡で白濁し、かなりの量のアワつきがある。ふつうのアワつき湯は毛先につくことが多いが、ここの気泡はとても肌理がこまかく肌に直接つくので、浸かっているうちに肌が白味をおびてくる面白いものだ。

純度の高い石膏泉を裏づけるように、ほこほことした石膏味と石膏臭+甘いイオウ臭+微ミシン油臭の絶妙な温泉臭が香り立つ。アワつきのぬるぬるがきわ立っているのでヌルすべ湯に思えるが、本質は石膏泉系のキシキシの強いお湯だと思う。浸かるほどによさがにじみ出てくるような滋味あふれるお湯だ。
位置的には西毛ながら、重曹食塩泉系のお湯が多い西毛のお湯ではなく、むしろ北毛の流れの硫酸塩泉系といえる。諏訪峡、川古などとともに上州を代表する石膏泉だ。

すばらしい環境にすばらしいお湯、細く長い山道のドライブを決して後悔させない一湯である。

<霧積温泉 入之湯>
Ca-硫酸塩泉 40℃、300L/min、成分総計=1822.14mg/kg、Na^+=54.00mg/kg (8.95mval%)、Ca^2+=476 (90.60)、Cl^-=45.46 (4.83)、SO_4^2-=1181 (92.72) <S58.7.11分析>

「金湯館」のレポはこちら。(関東周辺立ち寄り温泉みしゅらん「特集クチコミ情報」)(ちと古いですが・・・。なお、これを書くにあたって再訪しましたが、お湯のイメージはほとんど変わっていませんでした。)

文・画像 別働隊@うつぼ
ジャンル:
ウェブログ
コメント (3)   トラックバック (1)   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 18.柏天然温泉 「ゆの華」 | トップ | 97.いやさかの湯 »
最近の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
あぁ〜幻の霧積温泉 (えんぴつ)
2005-10-24 12:05:48
こんにちは〜。

霧積温泉は日帰り入浴で行った時に

日帰り時間を僅か5分過ぎてしまい

入れなかった悲しい思い出が、

あの時何度も宿に連絡したが

連絡が取れなくて勢いで行ったら

入浴受付時間の看板をみてスゴスゴと

あの山道を帰った記憶があります。

私達と入替に次々とやってくる宿泊者が

なんとも羨ましかった。

とは言っても「霧積館」さんの方なのですが
霧積温泉よいですね。 (ガメラちゃん)
2005-10-25 20:12:54
 霧積温泉「金湯館」はとろとろの石膏泉でその純度は、日本有数だと思います。

 何が何でも入浴しちゃいたくなる湯で、ぬるい湯や周りの景色も素晴らしいです。密かに紅葉の時期に狙っていたのですがねぇー

別働隊さんに先に取られた(爆)



 私のみずらい文章なのですが以前書いたものがあります。

http://www2.ttcn.ne.jp/~g-spa/sub52.HTM



>えんぴつさん

一目散に金湯館を目指しましょう〜11月上旬が紅葉の見所です。でも今年はどうかな?
Unknown (えんぴつ)
2005-10-26 20:31:34
一目散にいきたいぞ!でも11月はですねぇ〜

草津に行くんだす!!

あわせて読む

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。
KISS ME! の霧積温泉 (shimonita 2 shimokita〜地中から表面へ)
 ――母さん、僕のあの帽子どうしたでせうね?    えゝ 夏碓氷から霧積に行くみちで、    渓谷に落としたあの麦稈帽子ですよ。   西条八十の詩でおなじみ & 映画、『人間の証明』で、  ジョー山中が、“キリヅミ” と発音できず、“kiss me”...