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■ 太田温泉 「常陸太田市総合福祉会館」(やまぶきの湯)



<太田温泉「常陸太田市総合福祉会館」(やまぶきの湯)> (茨城県常陸太田市稲木町33、10:00~20:00、月休、600円(17~ 500円)、0294-72-2111)
紹介HP(常陸太田まるごとマガジン)

水戸黄門(徳川光圀公)ゆかりの史跡で名高い常陸太田市周辺には、あまり知られていませんがかなりの数の温泉があります。

ここはそのなかでも新しめのお湯で、市の総合福祉会館内の温泉施設を「やまぶきの湯」の名で一般開放するもの。
いつの間にかできていたので(笑)、オープン時期は定かではありません。

場所はJR水郡線「常陸太田」駅と佐竹高の中間、畑のなかの大きな施設なのですぐにわかります。(→ここ


【写真 上(左)】 面白い意匠の建物
【写真 下(右)】 広~い中庭があります

県内産の大木の柱を組み合わせた面白い意匠の円形建物。館内も明るくひろびろとして、なかなかによい施設です。
でも、どことなく公共施設の雰囲気がただよっているのはご愛嬌。

浴場には専用の受付があって、入浴受け入れにも積極的なようです。


【写真 上(左)】 浴槽
【写真 下(右)】 水風呂

脱衣所はやや狭めですが、天井高く、窓の広い明るい浴室です。
10人はいけそうなタイル造の浴槽と水風呂とサウナで露天はありません。
カラン9、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
土曜12時で独占~4人と空いていました。

水風呂は1人入ればいっぱいの小ぶりのもので、カルキ気なく、温度も絶妙で入りごこち抜群。

浴槽はみかげ石の湯口から投入。
湯口内に2本のパイプがあり、左のだけが出ていました。
他にジェット注入+底面&側面注入で、底面吸湯とジャグジーのある循環仕様ながら、かなり大量のお湯を側溝に流し出していて、なまりは感じられません。

ほぼ適温のお湯は、鮮やかなバスクリン色で浮遊物なし。
かなり強い塩味に消毒臭というか臭素臭がありますが、さして気になりません。
はっきりとしたヌルすべと食塩泉らしい温まりのあるお湯で、浴感は充分。
味や濃度感からして若干の加水はあるかと思いますが、高張泉の濃度はキープしているのでは?。
ただ、しっかり除鉄がきいているのは残念・・・。
かなり濃い目の強食塩泉ながら、重曹がきっちりと存在を主張しているのがこのお湯の個性だと思います。


【写真 上(左)】 湯口
【写真 下(右)】 湯色

強い温まりのあるお湯で水風呂との交互浴がすこぶる快感。
浴後は重曹がきいてすっきり爽快お肌つるつる(^^)。予想外にいいお湯です。

茨城の温泉はひところカルキが強く、温泉好きの評判は芳しくありませんでしたが、最近はどこにいっても格段に湯づかいがよくなっていて、なかなかに楽しめます。

常陸太田市には、瑞竜温泉「黄門の湯」(硫酸塩泉系)、川中子温泉(重曹食塩泉系)、まんだらじ温泉(同)などがありますが、重曹含みの強食塩泉のここはそれらとはイメージのちがうお湯なので、湯めぐりのいいアクセントになるでしょう。

露天はないですが、施設もきれいで明るいし、レジャーのついでにもつかえるお湯かと思います。

Na-塩化物強食塩泉 35.3℃、pH=7.4、55L/min(1,351m掘削揚湯)、成分総計=27.81g/kg、Na^+=9198mg/kg (83.72mval%)、NH4^+=57.7、Mg^2+=321.3、Ca^2+=814.2、総Feイオン=4.8、Li^+=0.7、Sr^2+=8.5、Ba^2+=3.7、Cl^-=16780 (99.02)、HCO_3^-=266.7、CO_3^2-=3.9、陽イオン計=10680 (477.9mval)、陰イオン計=17060 (478.0mval)、メタけい酸=45.2 <H10.11.26分析> (源泉名:太田温泉)

<温泉利用掲示> 加水:あり 加温:あり 循環ろ過:あり 次亜塩素酸殺菌:あり

〔 2009年6月14日レポ (2007年8月入湯) 〕
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