関東周辺の温泉入湯レポや御朱印情報をご紹介しています。対象エリアは、関東、甲信越、東海、南東北。
関東温泉紀行 / 関東御朱印紀行
■ 尻焼温泉 (根広共有泉) 「バーデ六合」



住 所 :群馬県吾妻郡中之条町大字入山1478-5 (旧 吾妻郡六合村)
電 話 :0279-95-5711
時 間 :5~9月:10:00~20:00/10~4月:10:00~19:00/原則月休
料 金 :400円(プール利用の場合+100円)
■ オフィシャルHP
■ 紹介ページ (@nifty温泉)
■ 紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
■ 紹介ページ (BIGLOBE温泉)
■ 紹介ページ (るるぶ.com)
■ 紹介ページ (湯まっぷ(求人ジャーナル社))
■ 紹介ページ (温泉みしゅらん)
■ 紹介ページ (中之条町観光協会)
※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。
中之条町六合(くに)エリア(旧 六合村)入山の山の中にある、診療所、介護老人保健施設、居宅介護支援事業所、地域包括支援センター、健康増進施設の集合施設「六合温泉医療センター」のなかにある日帰り温泉施設。
もともと六合村(現 中之条町)が設置した施設ですが、公益社団法人 地域医療振興協会が運営(指定管理)しています。
「六合温泉医療センター内にある中之条町健康増進施設を、公益社団法人 地域医療振興協会が、中之条町健康増進施設「バーデ六合」の設置及び管理に関する条例に基づき指定管理者として運営する施設」ということになりそうです。う~む堅い!(笑)
1988年~の「ふるさと創生資金」をベースに診療所を開設、さらに、助成金、補助金などを活用して複合施設になったようです。


【写真 上(左)】 春浅い六合
【写真 下(右)】 国道からの分岐点
群馬の日帰り温泉はほとんど入っていますが、ここは残り少ない1湯でした。
これまで尻焼温泉には幾度となくきていますが、そういえばセンター系なのに目にした記憶がありません。
花敷や尻焼温泉の方には行かず、野反湖方向へ道をとります。こちらが国道ですが、これより先にめぼしい集落はなく、通行量もほとんどありません。
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かつて、越後妻有から秋山郷に入り、魚野川を溯り地蔵峠(現 野反湖のそば)を越えて六合に至る道(草津街道)があり、相応の往来があったものとみられています。(同じルートの国道405号野反湖~秋山郷切明は現在不通区間)
また、草津温泉から六合小雨を通り、暮坂峠を越えて仕上げの湯、沢渡温泉へ向かうルートも頻繁に利用されていたとされるので、六合村は意外に交通の要衝だったのかもしれません。
また、六合は長野原の奥のイメージがあり、平成の大合併後、長野原町ではなく中之条町となったことになんとなく地理的な違和感がありますが、暮坂峠経由のつながりを考えると自然な成り行きだったのかも。
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【写真 上(左)】 分岐のサイン
【写真 下(右)】 巨大な施設群
トンネルをくぐった先、白砂川ダム(白砂大橋)の手前の道(サインあり)を右手に入ります。
まわりに人家のない山中ですが、道は立派で大規模施設の取付道路の雰囲気そのもの。
何回かカーブを切って登っていくと、いきなり眼前に一大公共施設群が出現。
手前が医療系の施設で、奥が「バーデ六合」です。
「バーデ六合」専用の入口には、建物のバックヤードのような場所を通ってのアプローチですが、サインが出ているので迷うことはありません。


【写真 上(左)】 駐車場からの案内サイン
【写真 下(右)】 アプローチ
どことなく無機質な、絵に描いたようなセンター系施設です。
入って正面が受付、奥が休憩スペース、手前左手が男湯、右手が女湯で、そのまんなかに温泉プールがあります。
プールは別料金でプラス100円のようです。


【写真 上(左)】 エントランス脇のサイン
【写真 下(右)】 プール
脱衣所も無機質でプールタイプの縦長ロッカーがずらり。
温泉好きはげんなりするような舞台建てが整いすぎていますが、脱衣場掲示の温泉利用掲示の「加水・加温・循環ろ過・消毒なし」に望みをつなぎます。


【写真 上(左)】 脱衣所
【写真 下(右)】 浴場
窓の広いあかるい浴室に4-5人ほどのベージュのタイル浴槽ひとつとシンプル。
露天はなく、「バーデ六合」というゴージャスなネーミングからするとやや期待ハズレ感を抱くお客もいるかもしれません。
天井は高くなく、きもちこもり気味ですが、窓側の扉が開き、ミニデッキ風の場所に出られるので、ここで涼むことができます。


【写真 上(左)】 カランも温泉
【写真 下(右)】 内床に出た石膏の析出
カラン3、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
おそらくカランも温泉使用だと思います。
日曜15時で独占~4人。入ったときは館内に人気がなかったので終始独占かと思いきや、あとから意外に来ました。(すべて地元の方のよう。)
尻焼温泉は観光客は川の露天が一手に引き受けてくれるし、温泉好きも京塚温泉や泉質に定評のある応徳温泉(道の駅)に向かうので、ここは外来客がすくなくなっているのでしょう。


【写真 上(左)】 シンプルな浴槽
【写真 下(右)】 湯口
茶色の塩ビパイプからやや熱めのお湯を静かに注入し、浴槽端の切欠からの上面排湯。
他に水とお湯のカランがあり、お湯は温泉だと思います。
内床のところどころに石膏系の析出が出ています。
やや熱めのお湯は澄み切って浮遊物はなく、湯中の指先が青白く発光しています。
よわい石膏味。おだやかな芒硝石膏臭が湯面でも香ります。
硫酸塩泉らしい、よわいとろみときしきしとした湯ざわりを備え、身体のすみずみにまで染み渡ってくるような、なんともいえない質感があります。
ゆっくりと湯船に身を沈めると、ふちからお湯があふれ出てさわさわと湯音をたてています。湯船はたっぷり深めで、きもちいいことこのうえありません。
よくあたたまりますがほてりはなく、熱の抜けも上品。
露天の湯小屋、「関晴館」「明星屋旅館」(廃業?)などのお湯とくらべると、ごつごつとした感じがなく、やさしいイメージのお湯です。
入り飽きしないお湯で、湯治するならこういうお湯がいいなぁ、と心底思いました。


【写真 上(左)】 切欠からの排湯
【写真 下(右)】 清澄なお湯です
とくにすばらしいのが鮮度感。根広共有泉は白根ハイム(現 白根の見える丘)で入ったことがあり、その時もかなりの鮮度感を感じました。
根広共有泉は長笹沢川から引き上げて貯湯し、根広集落やバーデ六合に送湯しているらしく、自然湧出で湧出量30L/min。
この条件でこの鮮度感を維持しているのは、どうも不思議な気がします。
いずれにしても、センター系然とした外観を、いい意味で見事に裏切ってくれた、すばらしいお湯でした。
〔 源泉名:根広共有泉 尻焼温泉 〕 <H20.10.9分析>
Ca・Na-硫酸塩温泉 49℃(56℃*)、pH=7.65(7.90*)、自然湧出、成分総計=1.39g/kg
Na^+=170mg/kg、Ca^2+=251、
F^-=0.8、Cl^-=217、SO_4^2-=639、HCO_3^-=23.8
陽イオン計=429、陰イオン計=882、メタけい酸=58.7、メタほう酸=13.4、遊離炭酸=8.4
*S62.2.19分析値
<温泉利用掲示>
加水:なし 加温:なし 循環ろ過:なし 消毒処理:なし(プールはあり)
■ブランドグルメ
〔 六合(くに)ハム 〕
「群馬鉄山」の跡地で飼育されるブランド豚「六合豚」からつくられるハム。大手販売チャネルをもつため、販売力があり、このハムで「六合」のよみ方を知った人も多いのでは?
〔 201//21UP (2003/02入湯) 〕
E138.39.17.007N36.38.47.661
【 BGM 】
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