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■ 足尾温泉(庚申の湯) 「かめむら別館」 〔 Pick Up温泉 〕



足尾温泉(庚申の湯)「かめむら別館」 (日光市足尾町(旧 足尾町)銀山平5488-4、時間要問合せ(電話予約要)・冬季休、400円、0288-93-2218)
オフィシャルHP

紅葉のきれいな時季に足尾のお湯にいきました。
講で有名な庚申山や日本百名山の皇海山の登山口、銀山平のそばにある湯宿が日帰り解放するもの。
町資料によると、足尾町には、従来より旧小滝坑内を源泉とする足尾温泉「直利の湯」と向原地区内を源泉とする「白樺の湯」があって、あらたに銀山平公園内に開発された「庚申の湯」が加わり足尾温泉の観光資源として注目されているとのこと。
ここでは以前レポした「国民宿舎 かじか荘」と同じく、「庚申の湯」を使用しています。

ここは流れ星さんのレポによると、「庚申の湯」のかけ流し使用ということで気になっていましたがようやく入湯。


【写真 上(左)】 エントランス
【写真 下(右)】 アプローチ

大間々から足尾を通って日光に抜けるR122。わたらせ渓谷鉄道「原向」駅をすぎて1km弱走った分岐を左方向、県道293庚申山公園線に入って数km走った左手に看板がみえてきます。
たしか足尾本山から銀山平に抜ける林道が開通したはず(いちど走ったことあるがうろ覚え、たしか全線舗装)なので、足尾観光してから回ってくるのもいいかも。
このあたりは「日光を凌ぐ」と評する人もいるほどの紅葉の名所なので、やはり秋がおすすめです。

県道沿いのPに車を停め、庚申川にかかる橋をわたってのアプローチ。山宿ふうのこのましげなたたずまい。
人気のない玄関。声をかけてもなかなかでてきませんでしたが、しばらくすると親切そうなご主人がでてきて、こころよく浴場に案内してくれました。
なお、ここは原則要TELで冬季休業なので、事前TELは必須かと。


【写真 上(左)】 館内
【写真 下(右)】 脱衣所

思いのほか広い宿で、館内はこざっぱりとかたづいています。
男女別の浴場は内湯のみですが、どちらも庚申川の渓谷をみおろし、対岸に紅葉に彩られた山肌をのぞむ足尾らしい風景。
カラン2、シャワー・シャンプーあり。ドライヤーなし。
土曜14時で男女湯とも独占。


【写真 上(左)】 女湯
【写真 下(右)】 女湯の湯口

男湯は、雰囲気のあるタイル貼浴槽で奥側がふかめで3人、手前が浅めで2人。
塩ビパイプの湯口からたぶん加温源泉を少量投入で手前切欠から少量の流し出し。
槽内排湯は見あたらず、掲示どおりの加温かけ流しとみました。


【写真 上(左)】 男湯
【写真 下(右)】 浴槽からの眺め

ややぬるめのお湯は無色透明で茶色の湯の花が浮遊し、浴槽底にもたまっています。
湯中にこまかな気泡が舞っていますがアワつきはありませんでした。
ほとんど無味で、石膏芒硝泉系のほこほことした甘い湯の香があって、浴室にもこもっています。その裏にごく弱いながら箱根強羅の「翠光館」に似たアブラ臭もあったような・・・。
「かじか荘」で感じられたイオウ気は感じられませんでした。
ヌル(ツル)すべはあるもののさほど強くなく、むしろ硫酸塩泉系?のきしきしのほうが強いくらい。

浴後も重曹系のつるつるより、硫酸塩泉系の肌に張りが出ておちつく感じのもので、「かじか荘」や分析書スペックとはずいぶんお湯のおもむきがちがうように思いました。
気のせいかと思い、連れにたずねると彼女も同じような感想でした。


【写真 上(左)】 男湯の湯口
【写真 下(右)】 湯底にたまる湯の花

でも、お湯がよくないかというとけっしてそんなことはなく、静かな山宿にふさわしい滋味あふれるお湯でした。

「かじか荘」のお湯もなかなかにすぐれものなので、こんどはおなじ日に「かじか荘」とここの入りくらべをしてみたいと思います。

アルカリ性単純温泉 36.0℃、pH=9.5、190L/min(1,500m掘削)、成分総計=215mg/kg、Na^+=57.6mg/kg、Fe^2+=0.6、Cl^-=24.7、HCO_3^-=29.6、HS^-=1.4、CO_3^2-=38.9、陽イオン計=61.3、陰イオン計=113.6、メタけい酸=40.4、鉛=0.25、銅=0.01 <H7.11.8分析>

<温泉利用掲示> 加温:あり

〔 2009年1月4日レポ (2006年11月入湯)〕
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