一郷一会・関東周辺100名湯プロジェクト

一郷一会が威信をかけて ^^: 選定。センター系、スパ銭・・・ お湯さえよければどこでもOK! 料金上限1,200円也。

□ 強羅温泉 「翠光館」 (元100湯)

2005-08-12 00:11:27 | 元100湯
箱根といえば温泉を連想する人も多いと思う。たしかに以前は温泉稀少の地といわれた仙石原あたりでも、いまでは温泉らしい白濁硫黄泉が楽しめる。だが、その多くは大湧谷周辺で人工的に造成されたお湯(造成泉)を引湯したもので、自然湧出や掘削によるものは数少ない。強羅あたりは造成泉を引く施設もあるようだが、自家源泉をもつところもけっこうあって、箱根17湯のうちでも泉質的にバリエーションのあるところだ。

強羅は大正期に温泉地付き別荘地として開発された歴史をもち、急坂の街路に整然とした区画がつづくさまは、温泉街というよりはむしろ高級住宅地の趣がある。
その中心、強羅公園の隣にある翠光館は昭和7年の創業で、強羅でもかなり古いといわれる掘削の自家源泉をもつ。
浴場は4階にあり、男女別で内湯ひとつとシンプルなもの。眼下に日本初のフランス式整型庭園といわれる強羅公園が見下ろせるのはなかなかに贅沢である。

お湯はかけ流しで、湯口からの投入量は温度が高いためにさほど多くはないが、訪れたときは独占状態で湯口そばではかなり鮮度のいいお湯が楽しめた。

やや翠がかった透明のお湯には茶色の湯の花がたくさんただよっている。
おどろいたのは湯口まわりでアブラ臭、それも樹脂系の極上のものが香り立っていたことだ。とろみのある湯ざわりやさしいお湯で、このとろみはおそらくメタけい酸=257mg/kgによるものかと思う。
泉質名はNa-塩化物泉だが、SO_4^2-、HCO_3^-ともに20mval%近くあり、成分的にはほとんどNa-塩化物・炭酸水素塩・硫酸塩泉。複雑な浴感は、食塩泉というよりは”バランス温泉”のそれである。

入浴1,100円と箱根価格だが、入場500円の強羅公園に無料で入れる(庭続きの専用入口からアクセス)ので、強羅公園散策とセットで考えるならかなりお得感がある。
渋いお湯に落ちついたロケーションは、まさしく”大人向けの一湯”だと思う。

Na-塩化物泉 64.9℃、pH=7.5、湧出量不明、成分総計=1.833mg/kg、Na^+=427mg/kg 、Fe^2+=0.68、Cl^-=533、SO_4^2-=203、HCO_3^-=295、メタけい酸=257、メタほう酸=27.6 <H16.12.13分析>

文・画像 別働隊@うつぼ

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1 コメント

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マピオン営業奮闘記その7:定山渓温泉 (あいどまちっくなBlog)
2005-08-12 02:02:18
北海道よりTBさせていただきました。
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