関東周辺の温泉入湯レポや御朱印情報をご紹介しています。対象エリアは、関東、甲信越、東海、南東北。
関東温泉紀行 / 関東御朱印紀行
■ 四万(日向見)温泉 「中生館」 〔 Pick Up温泉 〕
四万(日向見)温泉 「中生館」
住 所 :群馬県吾妻郡中之条町大字四万乙4374
電 話 :0279-64-2336
時 間 :10:00~15:00(要事前確認) / 不定休
料 金 :500円
※ 現在、日帰り入浴中止となっている模様
■ オフィシャルHP
■ 紹介ページ (@nifty温泉)
■ 紹介ページ (BIGLOBE温泉)
■ 紹介ページ (Yahoo!トラベル)
■ 紹介ページ (楽天トラベル)
■ 紹介ページ (じゃらんnet)
四万温泉も奥まった日向見(ひなたみ)地区、そのさらに一番おくにある湯宿です。
日向見川沿いにはこれより奥に宿はなく、四万湖沿いの「こしきの湯」をのぞくと四万最奥のお湯です。
日向見薬師や共同浴場「御夢想の湯」の上手おくにあります。
「御夢想の湯」はこれまではあまり目立たず、温泉好きをのぞいて訪れる人は多くありませんでしたが、2006年1月に改装され、アプローチやPも整備されて、観光客が大勢訪れるようになりました。
お湯もずいぶんとなまり気味になっていて残念です。
【写真 上(左)】 日向見薬師
【写真 下(右)】 御夢想の湯
近年、関東有数の人気温泉観光地と化した四万は、温泉口の「せせらぎの湯」、山口の「山口露天風呂」あたりで観光客をくい止め、日向見や「御夢想の湯」は知る人ぞ知る存在として残しておいた方が、長い目でみると”吉”と出るような気がしないでもないですが、これは温泉好きの身勝手か・・・?
【写真 上(左)】 看板
【写真 下(右)】 玄関
なんということのない佇まいながらどこか落ちついた雰囲気があって、いかにも温泉好きの固定客をつかんでいそう。
昼ごろ訪ねたところ、まだお湯が入っていないとのことで、夕方再突入。
館内はすっきりと清掃されていてきもちがいいです。
【写真 上(左)】 主浴場入口
【写真 下(右)】 女湯 「槙の湯」入口
浴場は廊下&階段をおりてのアプローチ。
【写真 上(左)】 女湯 「槙の湯」
【写真 下(右)】 女湯 「槙の湯」の湯口
浴場は3つあります。
女性専用の内湯は「槙の湯」、それ以外は”男湯”とことわりがないので混浴かも。
メイン浴場は内湯が「薬師の湯」、露天が「月見の湯」と名づけられていて、19~21時は女性専用となります。
対岸にある名物露天「かじかの湯」は、5月中旬~10月中旬入浴可で水着、バスタオル着用OK。ここも19~21時は女性専用です。
【写真 上(左)】 脱衣所
【写真 下(右)】 「薬師の湯」
「薬師の湯」。階段下にたたずんで、窓のそとに日向見川の渓流と瀬音。湯治湯の風情にあふれた浴場です。
正面、鉄平石造の内湯は右手が2人、左手も2人ほどに仕切られて、右手が熱め、左手はややぬる。
【写真 上(左)】 「薬師の湯」からの眺め
【写真 下(右)】 渋いです
左手にとってつけたような石造1-2人の露天は、なぜか真ん中に大きな石が据えられて入りにくいもの。
さらにそこから対岸に懸かる橋を渡った右手おくに露天「かじかの湯」があります。
【写真 上(左)】 洗い場?
【写真 下(右)】 ケロリン桶
シャンプーあり。カラン・シャワー・ドライヤーなし。
土曜夕方で独占~2人。
それぞれの浴槽はお湯の感じがちがいますが、湯色はほぼ無色透明で硫酸塩泉系らしく、湯中の指先が青白く発光しています。
【写真 上(左)】 「薬師の湯」の浴槽
【写真 下(右)】 「薬師の湯」の湯口
「薬師の湯」は、それぞれ石の湯口から投入で湯口そばにはコップが置いてあります。
右浴槽から左浴槽への流し込みもあって、左浴槽端の上面排湯口からの排湯。
【写真 上(左)】 「薬師の湯」の右浴槽
【写真 下(右)】 「薬師の湯」の左浴槽
右の浴槽は、ほこほことした石膏味臭か明瞭で、きしきしとした湯ざわりにとろみが加わる正統派石膏泉的イメージ。
左の浴槽は、やや芒硝味がつよく、薬品臭を思わせるシャープな香りを感じましたがたぶん芒硝薬臭かと・・・。
このように湯口の投入湯のイメージがちがうので、別源泉かもしれません。
【写真 上(左)】 「月見の湯」
【写真 下(右)】 「月見の湯」の浴槽
露天「月見の湯」は、石膏まみれの石の湯口からの投入と、注入の2ケ所の投注入でオーバーフロー。
投入湯は「薬師の湯」右、注入湯は「薬師の湯」左の湯口のお湯に近く、浴槽のお湯も「薬師の湯」2槽の中間のようなイメージ。
混合泉のような、なんとなくぼやけたイメージがあります。
【写真 上(左)】 「月見の湯」の湯口
【写真 下(右)】 「かじかの湯」への橋
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さて対岸の期間限定露天、「かじかの湯」です。
「月見の湯」の横から日向見川にかかる橋を渡ってのアプローチ。
時期によっては「御夢想の湯」のPから見えるので要注意。
【写真 上(左)】 「御夢想の湯」からの橋
【写真 下(右)】 橋の上から
川岸の岩肌に据えられた石づくりの浴槽は、真ん中で仕切られ、手前が2人、おくが3人ほどの大きさ。
目の前に日向見川の渓流が流れる野趣あふれるロケーション、このときはすでに盛りを過ぎていましたが、秋の紅葉は絶品でしょう。
【写真 上(左)】 対岸から
【写真 下(右)】 夏の「かじかの湯」
おくの浴槽は落ち葉がたまり、湯口はなく注入・排湯ともに不明で30℃前半のぬる湯(というか冷たい)。
手前の浴槽はホースからの投入と、底から、気泡とともに熱湯が湧き上がってきます。
【写真 上(左)】 下手から
【写真 下(右)】 上手から
パイプを仕込んでいる様子もないので、これはひょっとして足元自噴かも?
ややぬる目のお湯は石膏味によわい塩味を加え、つよいとろみも感じられて、対岸の浴槽とはあきらかにニュアンスがちがいます。
ひじょうにやわらかな湯ざわりのすばらしいお湯で、ここのお湯がいちばん気に入りました。
【写真 上(左)】 「かじかの湯」
【写真 下(右)】 右浴槽の湯色
ここのお湯が足元自噴だとすると、四万では貴重な足元湧出泉ということになります。
やませみさんの資料によると、「中生館」は『薬師の湯(中生館の湯)』と『中生館露天の湯』をもっているようなので、「かじかの湯」は『中生館の露天の湯』使用では?
いずれにしても、四万最奥の立地で、いかにも四万らしい硫酸塩泉をすぐれもののロケで楽しめる味わいぶかい湯宿、日帰り中止になってしまったのはとても残念です。
〔 源泉名:薬師の湯 〕
Ca・Na-硫酸塩温泉 48.2℃、pH=8.9、9.6L/min自然湧出、成分総計=1.13g/kg
Na^+=113mg/kg (29.95mval%)、Ca^2+=229 (69.31)、Cl^-=47.1 (8.64)、SO_4^2-=662 (89.95)、CO_3^2-=10.2、陽イオン計=346 (16.5mval)、陰イオン計=720 (15.4mval)、メタけい酸=67.4 <H13.3.26分析>
<温泉利用掲示>
加水:なし 加温:冬期用に加温設備あり 循環ろ過:なし 塩素系薬剤使用:なし
〔 2011/06/03UP (2006/10入湯) 〕
E138.46.35.280N36.41.39.870
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