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■ 安代温泉 「安代館」

 

安代温泉 「安代館」
住 所 :長野県下高井郡山ノ内町安代温泉(山ノ内町大字平穏2305)
電 話 :0269-33-2541
時 間 :要事前確認
料 金 :500円
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (楽天トラベル)
紹介ページ (ぐるなびトラベル)
紹介ページ (じゃらんnet)
紹介ページ (長野の温泉宿(求人ジャーナル社))
紹介ページ (信州湯田中温泉観光協会)
※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。

湯田中渋温泉郷のひとつ安代(あんだい)温泉は、湯田中温泉と渋温泉の中間にある比較的地味な湯場です。
ここは共同浴場(安代大湯)のすぐとなりにある明治三十五年創業、全11室の老舗和風宿で、日帰り入浴も受け付けています。

 
【写真 上(左)】 安代館&おくに安代大湯
【写真 下(右)】 安代大湯

安代温泉と渋温泉の区切りははっきりしませんが、渋は「九湯めぐり」の最下手(安代温泉側)にあたる三番湯「綿の湯」あたりまではにぎわいもあるものの、それより下手にあたる安代の温泉街はめっきり人通りが減り、しっとりと落ち着いたたたずまいをみせています。

各部屋の縁側に赤い欄干をめぐらせた面白い外観。玄関よこの篆書体の扁額が時代を感じさせます。

平日の昼間に突入したのでダメもとでしたが、こころよく入浴OK。しかも貸切で入れました。
おそらく高温源泉を常時かけ流しているとみられ、このあたりの贅沢さはさすがに湯田中渋温泉郷の老舗。

 
【写真 上(左)】 篆書体の扁額
【写真 下(右)】 帳場まわり

帳場まわりはやや雑然としていますが、清掃はきき、なんとなくい心地のよさそうなお宿。
女将さん?の対応も好感度の高いものでした。

 
【写真 上(左)】 風呂の案内板
【写真 下(右)】 「龍宮風呂」へのアプローチ

階段を上って2階に「龍宮風呂」と「古代風呂」というふたつの浴場があり、この日は左手おくの「龍宮風呂」に貸切で入れました。(昼間は「龍宮風呂」が男湯で夕食後交替なので、宿泊すると両方入れるよう。)
なお、「古代風呂」へは赤い太鼓橋を渡っての面白いアプローチとのことですが、当日は確認しませんでした。

 
【写真 上(左)】 「龍宮風呂」入口
【写真 下(右)】 脱衣所

「龍宮風呂」へのアプローチに橋はないものの、天井がゆるやかにカーブを描いたりしていて個性的。ご当主は普請道楽だったのかも・・・。
(写真は、この時間男湯のはずの「龍宮風呂」前に「ご婦人風呂」の看板が出されています。)

 
【写真 上(左)】 大浴場「龍宮風呂」
【写真 下(右)】 龍宮風呂

やや暗めのこぢんまりとした浴室。
水色タイル貼黒みかげ石縁の変形くじら型浴槽で、浴槽から円柱が立ち上がっている面白い意匠。大きさは7-8人で、たっぷりふかめですこぶる入り心地のいいもの。
内床もタイル貼でなかなか味わいがあります。

 
【写真 上(左)】 湯口
【写真 下(右)】 潤沢なオーバーフロー

タイル貼の窓側壁から突き出た石の湯口から熱湯を投入し潤沢なオーバーフロー。槽内注排湯は確認できなかったので文句なくかけ流しかと。
湯口まわりには石膏の析出。他に水を投入しているパイプもあったかと思いますが、湯口そばではほぼ希釈なしの源泉が楽しめます。

カラン3(温泉かも)、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。桶はもちろんケロリン桶です。
平日12時で貸切。

 
【写真 上(左)】 カランも温泉
【写真 下(右)】 ケロリン桶

ややぬるめ(湯口そばではほぼ適温)のお湯は、海草のような茶色の湯の花を浮かべ、湯中の指先がよわく青白に発光しています。
芒硝石膏弱味に甘い石膏臭。
硫酸塩泉系のきしきしにとろみを交えたすこぶる入りごこちのいいお湯ながら、しっかりとした力感と温まりがあって浴感は充分。
浴後はほどよい湯づかれ感があり、肌がしっとり落ちつきます。

 
【写真 上(左)】 反対側から
【写真 下(右)】 析出&湯色

際立った個性はないものの、どっしり安定感のあるお湯で、「なるほどこういうのが湯治向きのお湯か・・・」と妙に納得。
イオウや鉄分を含み、見た目、浴感ともに華やかな渋温泉にくらべて地味なイメージのお湯ながら(どちらかというと湯田中のお湯に近い)、含蓄あるお湯で、渋九湯めぐりのあとなどに味わうと、意外にそのよさがわかるかもしれません。

〔 源泉名:共益会11号ボーリング 〕 <H14.7.31分析>
Na-塩化物・硫酸塩温泉 93.0℃、pH=8.3、湧出量不明、成分総計=1608.6mg/kg
Na^+=416.8mg/kg (80.51mval%)、Ca^2+=65.6 (14.52)
Cl^-=547.6 (70.06)、HS^-=0.8、SO_4^2-=264.3 (24.94)、HCO_3^-=23.6、CO_3^2-=17.2
陽イオン計=525.3 (22.52mval)、陰イオン計=857.5 (22.05mval)、メタけい酸=150.7、メタほう酸=73.4

※「安代大湯」の外壁に掲げられていた分析書と同一の源泉です。

〔 2013/08/11UP (2011/03入湯) 〕


E138.25.52.577N36.43.56.587&ZM=11

【 BGM 】
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