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■ 新座温泉 「ゆとりの郷 にいざ温泉」



新座温泉 「ゆとりの郷 にいざ温泉」
住 所 :埼玉県新座市本多2-1-5
電 話 :048-479-4126
時 間 :10:00~25:00(最終入館受付 23:30)
料 金 :1,200円(土日祝 1,300円)(タオル・バスタオルレンタル付)
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)

※ 館内の写真はありません。こちらをご覧ください。

2007/11/6、経営主体の破綻により突如閉館したにいざ温泉「彩泉楼」が、経営主体がかわって2010/6/14にリニューアル・オープンしたもの。

料金の高さで有名だった「彩泉楼」。
新施設も平日1,200円(土日祝 1,300円)という強気の料金設定なので行く気はありませんでしたが、先日、800円入浴クーポンが折り込みチラシで入っていたので入湯してきました。

関越道の脇にある日帰り温泉施設です。
経営主体は「むさし野温泉 彩ゆ記」(いまは「埼玉スポーツセンター天然温泉」に改称している模様)を経営する埼玉スポーツセンターに移行というWeb情報が多数ありますが、オフィシャルな裏はとれず。
ただ、オフィシャルHPで埼玉スポーツセンターにリンクが貼られていたり、「埼玉スポーツセンター天然温泉」のイベントノベルティでここの入浴無料券が配布されたりするので、やはりなんらかの関係があるのでは・・・。


【写真 上(左)】 サイン
【写真 下(右)】 エントランス

関越道の側道沿い、鉄道だと東武東上線「志木」駅、JR武蔵野線「新座」駅、西武池袋線「清瀬」駅から路線バス。
現在テスト的に「清瀬」駅北口から無料送迎バスを運行しています。
「彩泉楼」は典型的な健ラ系でしたが、かなり手が入れられて都市型の温浴施設的な装いになっています。
以前は1階フロントで受付し、館内のブースで入浴セットを受け取るという複雑な入浴システムでしたが、今回はフロント一括受付ですっきり。(後精算制)

以前地下のフロント側にあった、「五色の湯」の湯とプールは閉鎖され、いまは、旧「天平の湯」のあった場所に浴場が設置されています。
内装などはすべて綺麗になっていますが、天井が低く、窓がほとんどないのでいまいち閉塞感があります。

たしか以前は右が男湯、左が女湯でしたが、いまは逆になっています。
脱衣所はまーまーゆったり。

浴場は男女逆なのではっきりとはわかりませんが、メイン浴槽は以前のものを活かしてつくられているようです。(浴槽脇の巨石群に見覚えがある。)
入って左が洗い場。右にサウナとアカスリ。
左手おくに主浴槽「ゆとり湯」(鉄平石造20人位、温泉)、相対して右に水風呂、そのおくに「絹湯」(マイナスイオンの白濁した気泡湯、真湯、弱カルキ)、さらに右手おくに「圧注湯」(タイル貼3人、ジェット付、温泉)、「寝湯」(同3人、ジェット付、温泉)という構成。

一部三角屋根のサンルーム状になっているものの大部分の天井は低く、湯気がこもってやや圧迫感があります。
何本も走っている梁からときおり水滴がポタポタ落ちてきて不快。

「ゆとり湯」は数ヶ所からの側面注入で湯口投入がないのは残念。
よわい底面吸湯と上面排湯口への潤沢な流し出し。
「圧注湯」&「寝湯」は側面&底面注入で槽内排湯ありのオーバーフローなし。

湯温は「ゆとり湯」で適温~ややぬる。「圧注湯」&「寝湯」でぬるめ。
濃度感は、「ゆとり湯」 > 「圧注湯」 > 「寝湯」の順で、お湯は「ゆとり湯」がベストです。
「圧注湯」&「寝湯」も循環湯としては悪くなく、いい感じのぬる湯ですが、人が入るとセンサーで強制的に強力ジェットが作動していまい、落ちついて入れないのは残念。

カラン20、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
ただ、この料金なら洗い場はセパレート型がほしいところ。
平日の21時、800円の割引期間中ながら男湯は4~8人程度と空いていました。
ここのサウナはロウリュサービスがあるのですが、なんとロウリュ独占!。
もちろんロウリュ独占ははじめてですが、なんか妙に落ち着かないものがあります(笑)


【写真 上(左)】 泉源?&浴場上部
【写真 下(右)】 泉源?

お湯は「ゆとり湯」のみレポします。
紅茶色の黒湯系で透明度70㎝くらい。
味不明、有機肥料臭とお香系モール?泉とアンモニア臭が入りまじった香りがしますが、「彩泉楼」時代のほうが強かったような・・・。
「彩泉楼」の湯口にあった荒けずりな温泉臭が感じられないのは「揚湯後にメタンガスを抜いて安全な状態で施設に導入」(脱衣所掲示)しているためかもしれません。

重曹泉特有のまとわりつくようなツルすべとはっきりとしたとろみがあり、”美人の湯”のキャッチにいつわりなし。
適度な濃度感もあってよくあたたまるお湯です。
「ゆとり湯」のお湯は黒湯としてはふつうにいいですが、やっぱり「彩泉楼」時代のほうがお湯に切れがあったような気も・・・。

じつは「むさし野温泉 彩ゆ記」はこのところ埼玉でも屈指のすばらしい湯づかいになっているので、密かに期待していったのですがちと期待ハズレ。
浴場の真上の位置に泉源らしきものがあり、しかもこのスペックなので本気になればかなりの湯づかいができるはず。
泉温26.0℃で湯量もあるので、非加温のかけ流し槽がほしいところ。

水風呂はかなりいいです。
おそらく半循でわずかに消毒臭を感じますが、19℃くらいでとろみのあるもの。
水中の指先がよわく青白に発光し、きしきし感もあるので硫酸塩成分を含んでいるかもしれません。
「ゆとり湯」との浴感のコントラストが絶妙で、何度か冷温交互浴を楽しみました。

ビジホのお湯として考えるなら充分な内容ですが、高料金の日帰り温泉として考えるとどうかな?
とくにこの料金で露天がないのはかなりきびしいような・・・。
埼玉のこのあたりは回数券割引キャンペーンなどが頻繁に打たれ、熾烈な価格競争が展開されているところ。
日帰り温泉に1,000円以上払う客層はそうそうおらず、なんとも中途半端な料金設定です。

競合施設は、王様温泉(志木の湯)「おふろの王様 志木店」、真名井温泉 「真名井の湯」所沢、湯の森温泉「湯の森所沢」、所沢温泉 「湯楽の里 所沢店」、みずほ温泉 「むさし野温泉 彩ゆ記」あたりで、どれも露天をもち、源泉槽かそれに近い浴槽をもっているのでよけいに不利。
このあたりのお客の指向はたぶん和風スパ銭にあるので、ポジションどりがむずかしいところ。
1日過ごせる施設というなら、「彩泉楼」にあったプールやミニシアターは武器でしたが、それもなくなっています。
文句なしの「美人の湯」なので、そのあたりにポイントを絞って運営していくなど、4ケタを支払う仕掛けがいるような気がします。
せっかくの良泉、新座温泉が復活したのだから、しっかり固定客をつかんでつづいて行ってほしいと思います。

〔 源泉名:新座温泉 〕
Na-炭酸水素塩・塩化物温泉 26.0℃、pH=8.0、300L/min(1,500m掘削揚湯)、成分総計=2.501g/kg
Na^+=707.8mg/kg (97.19mval%)、NH4^+=0.8、Fe^2+=2.9、F^-=**.*、Cl^-=311.0 (28.30)、Br^-=1.1、HCO_3^-=1333 (70.47)、CO_3^2-=10.1、陽イオン計=732.5 (31.68mval)、陰イオン計=1656 (30.99mval)、メタけい酸=73.0、メタほう酸=13.4、遊離炭酸=25.9 <H22.5.13分析>

〔 源泉名:新座温泉 〕
Na-炭酸水素塩・塩化物温泉 39.8℃、pH=7.95、460L/min(1,500m掘削揚湯/MAX620L/min)、成分総計=1.574g/kg
Na^+=455.0mg/kg (96.58mval%)、Fe^2+=1.9、Cl^-=307.8 (44.81)、HCO_3^-=640.7 (54.21)、CO_3^2-=2.1、陽イオン計=476.8 (20.49mval)、陰イオン計=955.0 (19.37mval)、メタけい酸=102.6、メタほう酸=17.5、有機物=13.6 <H8.5.7分析>
分析>
※ 旧分析にくらべると、泉温が落ち、湧出量も減少していますが、成分濃度(とくに重曹成分)は濃くなっています。

■ブランドグルメ
〔 野火止わいん 〕
埼玉県南部では意外にブドウが栽培されています。
新座市野火止産の地元のブドウを甲州種等とブレンドして勝沼で醸造される稀少なワイン。
野火止用水が清流対策事業により整備されたことを記念してつくられたもので、秋に出す地元ブドウ100%の人気の新酒ロゼタイプもあるそうです。
(「地域でがんばる元気な商店」(埼玉県産業労働部商業支援課)などを参考。)

〔 2011/02/04UP (2011/01入湯) 〕


E139.33.19.203N35.47.0.387
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